南スーダンで飢餓状況悪化の調査結果 国連WFPが支援拡大

PR TIMES / 2014年5月17日 10時23分

ジュバ(南スーダン)発-紛争が続く南スーダンでは食糧事情が悪化し続け、壊滅的な飢餓に向かっている、との結果をまとめた新しい調査結果が発表されました。これを受け、国連WFPは支援規模を拡大し、今年、320万人に緊急食糧支援をする計画です。



最新の総合的食料安全保障レベル分類 (Integrated Food Security Phase Classification, 略称IPC)分析の暫定結果によると、紛争で人々が孤立している地域、特に約75%の人々が深刻な飢餓状態にあるユニティ州の複数の郡で、食糧事情が危険水準に達していることが分かりました。
分析によれば、向こう3ヶ月、南スーダンで、最も深刻な飢餓の状態である「飢きん」は起きないとの予測です。しかし、このまま十分な人道支援がなされなければ、いくつかの地域では今年の後半に、そのような深刻な事態が起きうる可能性があります。

「今ならまだ壊滅的な飢餓を防ぐことができます。しかし、そのためには、手遅れになる前に、飢餓に苦しむ何万人もの人々に人道機関が支援できる環境が必要です」 とマイク・サケット国連WFP南スーダン事務所長代行が述べました。「人々の命の綱である支援物資の輸送を阻む、戦闘などをなくしていくことが不可欠です。」

IPC分析は、国連食糧農業機関(FAO)や国連WFP、セーブ・ザ・チルドレンなど支援・開発機関の食糧事情・人道状況の評価分析専門家たちが南スーダン政府の技術専門家と共同で行ったものです。
分析結果は、1月に食糧事情担当チームが予測していた、「南スーダン人口の約3分の1近くにあたる370万人以上に人道支援が必要な切迫した状況になる」との懸念が現実となったことを示しています。特に状況が切迫しているのは、戦闘が行われているジョングレイ州、ユニティ州、上ナイル州です。

サケット国連WFP南スーダン事務所長代行は、「国連WFPや連携している人道支援機関は、紛争の被害が最も大きい地域で壊滅的な飢餓が起きないよう、緊急食糧支援に全力を尽くしています。国連WFPはこれまで、125ヶ所で紛争被害者70万人に食糧支援を行ってきました。しかし、治安が悪いため、何万人もの人々が支援を必要としている深刻な状況の地域への物資輸送ができなかったり、限られてしまっていたりします。」と述べました。

特に、紛争が起きたことで、人々が作物を育て、収穫することができなくなってしまっています。国連WFPは年末までに少なくとも320万人に食糧支援をする計画で、現在、ドナーからのさらなる支援を必要としています。支援の必要性が増したことにより、国連WFPは現在、2億6100万米ドルの資金不足に陥っており、紛争被害者の増加に対応するため、資金需要を見直しています。

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