~コロナ世代の新人のリアルなキャリア観・仕事観を調査~「新入社員意識調査2022」結果報告
PR TIMES / 2022年7月13日 9時45分
企業内のキャリア開発・人材開発を支援する株式会社日本マンパワー・キャリアのこれから研究所(東京都千代田区、代表取締役・楠木賢治)は今年4月、2022年度の新入社員500名を対象に、新入社員のキャリアへの意識や働くことの価値観に関する調査を実施しました。当社では2010年から継続して新入社員への意識調査を実施していますが、本年2022年、より具体的な「キャリア観」「仕事観」に迫った設問にリニューアルしました。その結果の一部をご紹介します。
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【 本年度調査のポイント 】
・約6割の新入社員が学生時代に「キャリアに関する授業」を受講
・働く上で最も大事にしたい価値観で「心地よい環境にいること」が初の1位
・会社を選んだ本音の理由第1位は「社内の人間関係や雰囲気が良さそうだから」
・将来の自分イメージでは「出世を希望していない」が最多
・現在の会社を「10年以内に辞める」見通しの方が4割
・希望以外の部署、配属地に配属された場合、半数以上が「異動希望を出す/転職を考える/退職する」
・仕事の不安として最も多いのは「自分の能力不足」が昨年に引き続き最多
・仕事の期待として最も多いのは「自分の成長」
今年の新入社員にとっては、お互いが理解し尊重し合い、メンバーの個性を活かすような環境が理想であると考えられます。チームメンバー個々人が能力を発揮して働くためには、安心して挑戦できる環境、失敗をも認められる環境をつくること、そしてメンバー同士の関係性の質を向上させることが重要です。そのような環境こそが新入社員の成長の土壌となり、ひいては組織の発展や価値向上に繋がります。
今後の働き方や展望に迷っている新入社員も多く見受けられました。まさしく、先の見えないVUCAの時代だからこそ、早い段階でのキャリア自律のマインドセットは重要になってくるでしょう。
より良い組織環境づくりとキャリア自律支援は、社員の会社へのエンゲージメントが高い状態を生み出します。今回、半数近くの方が現在の会社で長く働くことを想定していないとの結果がありましたが、彼らの早期離職を防ぐためにも、これら施策を積極的に取り入れることが望ましいと思われます。
●働く上で最も大事にしたい価値観は「心地よい環境にいること」が初の1位
働く上で最も大事にしたい価値観は、2010年の本調査開始時から継続して尋ねている質問です。今回、「心地よい環境にいること」が調査開始以来、初めて第1位となりました。第2位以降は、「人の役に立てること」、「自分の能力を発揮すること」、「自分の望む生き方ができること」と、例年も回答数が多かった選択肢が並びます。「人の役に立てること」については昨年よりも10ポイント以上下がっていました。
Q16:「働く上で最も大切にしたい価値観」結果の経年比較
[画像2: https://prtimes.jp/i/65426/16/resize/d65426-16-2fd892b28b529c97e230-0.png ]
彼らが望む「心地よい環境」とは一体どのような環境か? 理想の上司像については、全体結果と比較して「共感して話を聴いてくれる」「自分を尊重してくれる」「細やかな指示をしてくれる」「自分に興味を持ってくれる」といった選択肢が多く選ばれています。
Q16の「最も大事にしたい価値観」において「心地よい環境にいること」と回答された方の「理想の上司像」
[画像3: https://prtimes.jp/i/65426/16/resize/d65426-16-3e48138696317cc0d6d4-1.png ]
また、彼らにとっての理想のチーム像としては「メンバーの個性を活かしている」「失敗をサポートし合える」「自由を重んじる」といったキーワードが支持されています。一方で、「理想を追求する」「仕事の成果を大切にする」「強いリーダーシップを持ったメンバーがいる」といったアグレッシブな選択肢を選んだ方は少ない傾向が出ています。
Q16の「最も大事にしたい価値観」において「心地よい環境にいること」と回答された方の「理想のチーム像」
[画像4: https://prtimes.jp/i/65426/16/resize/d65426-16-81725a7ac5c5b7858f67-2.png ]
理想の上司像における「細やかな指示をしてくれる」、理想のチーム像における「失敗をサポートし合える」といった回答は、新入社員が失敗や挫折を恐れていることのあらわれとも捉えられます。失敗を恐れることは、もはや当たり前のことだとみなすならば、上司や先輩社員からの新入社員へのかかわり方も、従来の手法のみならず、工夫を重ねていく必要があるでしょう。
●将来の自分イメージでは「出世を希望していない」が最多
Q6:仕事の中で、将来の自分についてどのようなイメージを描いていますか。
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将来の自分像についての質問では「出世は希望していない」「特に考えていない」が最も多い回答です。「管理職になりたい」と明確に答えた方は16.6%。若年層が管理職になりたがらないと傾向が、本調査においても表れていると思われます。
●現在の会社を「10年以内に辞める」見通しの方が4割
Q7:今の会社で、いつまで働き続けたいですか。
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現在の会社でいつまで働きたいかを問う設問では、「定年まで」「特に考えていない」という回答の多さが目立つ一方、約4割の方が10年以内には退職する見通しを持つと判明しました。
【調査結果の詳細/サマリーダウンロードは下記ページからご覧いただけます】
今回ご紹介した内容は調査の一部です。更なる詳細、サマリーのダウンロードについては下記ページよりご覧ください。
https://future-career-labo.com/2022/07/12/koike18/
【 調査概要 】
調査期間:2022年4月
調査方法:オンライン上での選択式アンケート
調査対象:2022年4月に新卒入社した新入社員
回答数:500名
【 キャリアのこれから研究所 概要 】
●事業内容
キャリアをテーマにした最新事例・活動報告、調査研究・提言活動、コミュニティづくりなど、
インタラクティブな活動を実践する新たな研究発信機関です。
●設立
2020年9月
●公式サイト
https://future-career-labo.com/
【 株式会社日本マンパワー 会社概要 】
●事業内容
1967年の創業以来、キャリアドックやキャリアカウンセラー養成講座など
日本のキャリア開発支援を支える事業を創出。 長年の実績やノウハウ、
最新のテクノロジーを駆使したキャリア開発支援事業を展開中。
●代表者
楠木 賢治(くすき けんじ)
●所在地
東京都千代田区神田東松下町47-1(本社)
【 お問い合わせ先 】
株式会社日本マンパワー 広報担当
担当:小池 y-koike@nmp-g.jp
TEL:03-5294-5041
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