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地域の文化・自然遺産を未来へと守り伝える"プロジェクト未来遺産"オンライン交流会を開催

PR TIMES / 2021年12月23日 21時15分





 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟(東京都渋谷区・会長:佐藤美樹)は 日本の地域の文化や自然を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、2009年から未来遺産運動を行っています。地域の文化や自然を保護・保全、継承する市民活動を「プロジェクト未来遺産」として登録し、現在、全国37都道府県で73プロジェクトを数えます。

 2020年、2021年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、新たな「プロジェクト未来遺産」の募集、登録は中止し、既に登録されている「プロジェクト未来遺産」への支援を行いました。

 2021年12月22日(水)、「プロジェクト未来遺産」のうち、活動の対象が有形文化(注)のプロジェクトを対象に、「オンライン交流会」を開催し、活動を推進していくうえでの課題や工夫などについて、参加した15団体同士が意見交換を行いました。
 交流会は、全国のさまざまな場所で活動を行う団体が交流をはかり、資金調達方法や、地域内外の若者の巻き込み方、まちづくりのルールについてなど、知恵や工夫を交換する機会となりました。
 コロナ禍だからこそのオンラインを活用した交流の機会となりましたが、今後も未来遺産運動として、文化の保全や地域の発展を一層推進していきます。
(注)伝統的な町並や文化財群などの歴史文化資源
[画像1: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-d984a1815f96f135323e-22.jpg ]



◆交流会参加団体一覧
[画像2: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-1df64e0019736135b83d-18.jpg ]


■2021年度の未来遺産運動は、以下の企業をはじめとする企業・団体・個人の方々にご協力いただいています。
協力:東日本旅客鉄道株式会社、住友ゴム工業株式会社、ジェットスター・ジャパン株式会社、株式会社明治
後援:読売新聞社

■未来遺産運動および「プロジェクト未来遺産」について詳しくはこちら
https://www.unesco.or.jp/activities/isan/heritage-for-the-future-project/
※「プロジェクト未来遺産」は未来遺産委員会(委員長:西村幸夫 國學院大學教授)で審査、登録が決定されます。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/70574/table/16_1_b154c267de0d8c7f439d74b89d9e6a85.jpg ]



■交流会参加団体紹介
1.特定非営利活動法人 鞆まちづくり工房
「このままの鞆(とも)がいい!住民の手による歴史的港湾都市 「鞆の浦」の歴史・文化・自然の継承と再生」

[画像3: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-9e6a27199ba7856b29ed-1.png ]

鞆の浦には江戸時代の歴史的な町並みが今も残り、昔と変わらぬ穏やかな生活風景が広がっている。最近では映画『崖の上のポニョ』の舞台となったことでも知られており、こうした生活風景の中で、三味線やお囃子などの伝統文化を子どもたちに伝え、鞆の港やその周辺の美しさを未来へ引き継いでいる。


2.風待ち海道倶楽部
「日本の記憶が息づく島 OKIを守り伝えるプロジェクト」

[画像4: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-0dc39c56dbbe776ff02c-2.png ]

日本海が形成された過程の記憶を留める隠岐。180の小島と4つの有人島からなり、それぞれ異なる自然や文化がある。オオサンショウウオ、ヤマネなど希少な動植物が多く生息する一方、平安時代の有形文化財、舞や神楽などの無形文化財など豊かな文化資源を備えている。隠岐の島の多様な地質、植物、動物、文化を再発見し、エコツーリズムの具体化に向け、隠岐の島の宝ものをわかりやすく未来へと伝える活動をしている。

3.NPO法人 八女町家再生応援団、NPO法人 八女町並みデザイン研究会
「八女(やめ)福島 空き町家と伝統工法の再生による町並み文化の継承」

[画像5: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-64e85d33bd3c2a5b628f-4.png ]

八女福島は、江戸時代には福島城の城下町として繁栄し、城の解体後は在方(ざいかた)町(まち)(農村地域の商工業の中心地)として栄えた町である。瓦屋根の居蔵(いぐら)と呼んでいる土蔵造りの町家が並ぶ町並みが特徴ですが、少子高齢化とともに放置された空き町家が増えている。そこで町家カフェ、町家住宅などを通して、空き町家群を活用し、地域の活性化を図っています。また、伝統建築技術の技能講習会や子どもたちや市民に向けた町家の伝統工法ワークショップなどを開き、未来へ向けた技術者の育成を行っている。

4.神楽坂まちづくりの会 
「神楽坂をますます粋に~『粋益(いきまし)』プロジェクト」

[画像6: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-440ebfd7fb3993a6c3e1-5.png ]

かつては料亭を中心に「花柳界」として栄えていた神楽坂には、路地からなる「粋な伝統的界隈」が残っている。しかし、相次ぐ料亭の廃業や防災上の制約、或いは強い開発圧力によって昔ながらの伝統的界隈は大きく変容している。こうしたまちの変化に向き合い、神楽坂への想いを集めて益々粋なまちづくりを行うために、建物の高さ規制や一部用途の規制など地区計画のルールづくりにも取り組み、路地と伝統的界隈を未来へ向けて保全している。

※神楽坂まちづくりの会は現在は活動休止中のため、一部の活動を継承している「粋なまちづくり倶楽部」が参加。

5.特定非営利活動法人 たいとう歴史都市研究会
「『谷中のたから』体験・発見・交流プロジェクト」

[画像7: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-413b4c2bbbcdb6d3b2c8-6.png ]

東京都台東区谷中界隈は、江戸時代は上野の寛永寺に続いて多くの寺が集まり、寺門前には町家や長屋が並ぶ寺町、職人の町である。明治に入ると隣接の上野公園が博物館や美術館、美術・音楽学校が集まる芸術文化の拠点となり、江戸東京の自然、建物、人の暮らしやコミュニティ、芸術など有形無形の文化が一体になって今に引き継がれている。こうした生活文化を「谷中のたから」として保全活用していくために、夏休みに地域の小学生らが伝統的住まいで生活文化を体験する寺子屋プロジェクトや、明治の屋敷「市田邸」の文化芸術企画による公開、彫刻家の旧宅(旧平櫛田中邸)の修繕作業と文化芸術企画の実施、及び上野谷中の紹介ガイド「田中大使」の育成、上野のお山探訪と「谷中いいとこ探し」の調査やマップ作り等を通して、ある潤いと安心ある都市生活文化を次世代に継承している。

6.NPO法人 尾道空き家再生プロジェクト
「未来につなごう!尾道・坂の町再生プロジェクト」

[画像8: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-a4a805b8d06b0ae180bc-7.png ]

戦火を免れ、築かれた当初の町並みをそのまま残す坂の町・尾道。しかしながら車中心の社会への変化や核家族化、少子高齢化による中心市街地の空洞化といった現代の社会問題を抱えている。特に深刻なのは車の入らない斜面地や路地裏などの住宅密集地に増え続ける空き家問題とその老朽化である。このプロジェクトは尾道の旧市街地に残された尾道らしい建築や景観、コミュニティを地域資源として次世代に引き継いでいくことを目的に空き家再生、定住促進の事業を始めコミュニティ、建築、環境、観光、アートの5つの視点から幅広く活動を展開している。

7.銀の馬車道ネットワーク協議会
「銀の馬車道プロジェクト~日本初の高速産業道路を未来につなぐ~」

[画像9: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-9ea486587201bfd62f88-8.png ]

明治初期、フランス人技師のもとヨーロッパの最新技術を導入し、生野銀山から姫路港まで約49kmを結ぶ馬車専用道路としてつくられた“日本初の高速産業道路”とも言われる「銀の馬車道」。兵庫県、沿線市町等で構成する協議会が、銀の馬車道の魅力を地域外に発信することに重点を置きながら、近代化に尽力した当時の人々の活力と、この道でつながれ発展してきた沿線地域の豊かな歴史・文化を伝えるとともに、交流の促進や観光の活性化、地域の元気とにぎわいづくりを行うために、多彩な事業を展開している。

8.NPO法人 英田上山棚田団
「英田(あいだ)上山棚田再生プロジェクト~未来へつなぐ棚田8300枚~」

[画像10: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-e01ab147c4c157fc7951-9.png ]

岡山県美作市の上山には慶応年間から築かれた面積100ha、8,300枚の棚田がある。過疎高齢化により荒廃していたこの棚田の再生を2007年から始めた。地元住民と都市住民による草刈りと村に伝わる野焼きの復活により、2020年までに水田3ha、管理のうちを16haまでにして棚田を再生し、コミュニティの再生も行ってきた。

9.NPO法人 倉敷町家トラスト
「まちにあかりを灯すプロジェクト」

[画像11: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-603536e54021f435f839-10.png ]

町家の再生・利活用を進め生活文化の継承、育成、創造、景観保全を目的に、「まちにあかりを灯す」をキーワードに小さな町家の暮らし直しを目指して活動している。1.来訪者があかりを灯す (滞在・交流)、2.暮らしのあかりを灯す (定住)、3.商店・事業所があかりを灯す (経済活動)、4.門灯・看板のあかりを灯す (まちの安心安全)、5.伝統行事であかりを灯す (伝統文化継承)、6.イベントであかりを灯す(賑わい)、7.エコなあかりを灯す (環境配慮)、8.祈りのあかりを灯す(東日本大震災支援)、9.くらしき手帖の発行(情報を発信)、10.Kurashikimapsプロジェクト(地域資産のビジュアル化で世代を超えた対話や交流)、11.町家・町並み景観に関する政策提言、12.町家deクラスの開催・支援(共催備中町並みネットワーク)

10.NPO萩まちじゅう博物館
「萩のおたからにみんなで親しみ、みんなに広めるプロジェクト」

[画像12: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-26801505b5936406756f-12.png ]

市では、まち全体を屋根のない博物館とみなし、地域のおたから(文化遺産)を保存・活用し、次世代に伝える「萩まちじゅう博物館」というまちづくりが進められている。NPO萩まちじゅう博物館は、おたからを拾い上げる調査や、コアミュージアムである萩博物館の管理・運営、ワンコイントラストによる未指定文化財を守る運動などを通して、萩まちじゅう博物館を市民側から支え、推進している。萩のおたからを守り、育て、伝えていくため、市民のゆるやかながらもしっかりとしたつながりを醸成し、力を合わせ、おたからの情報発信と普及啓発に取り組んでいる。

11.グリーン・レガシー・ヒロシマ・イニシアティブ
「被爆樹木が世界に伝える未来へのメッセージ『平和・希望・共生』」

[画像13: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-7736a60261e03bae6fa1-11.jpg ]

原爆が投下された爆心地から半径約2キロメートル以内に残る約160本の被爆樹木を守り、その種・苗を世界中で育てる活動を通してヒロシマの平和・希望・共生のメッセージを発信している。長い間草木も育たないと考えられた状況下で、原爆投下からわずか数か月後に見られた草木の新しい芽吹きは人々を強く勇気づけた。日本国内のみならず、ルワンダなどの紛争国を含む38か国で2世の苗木が育成されており、平和・希望のシンボルとして大切に育てられている。

12.石畳自治会
「美の里を未来へ 石畳地区・村並み保存活動」

[画像14: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-63494796ab4db602884c-13.jpg ]

過疎や高齢化が進む石畳地区の地域振興を目指し、住民と行政が協働しながら「村並み保存活動」に取り組んできた。水車小屋の復元、シダレザクラの保護や農村景観の保全をはじめ、水車祭りや桜祭り等の交流イベントも実施。同時に、地域づくりの担い手育成のためのUIターンの促進にも取り組んでいる。


13.火の見櫓からまちづくりを考える会
「火の見櫓からまちづくり~地域を見守る安全遺産を未来へつなぐ~」

[画像15: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-b42fa1e2328764c770b9-14.png ]

江戸時代に誕生した防災施設「火の見櫓」の保全・活用を行う活動。コミュニティの連帯の象徴として、新たに地域のシンボルとして位置づけ、安全遺産として継承していく。将来的に、全国的な「火の見櫓」ネットワークの形成を目指している。子どもたちの社会学習やシンポジウム等の次世代への普及活動も行っている。


14.特定非営利活動法人 肥前浜宿水とまちなみの会
「肥前浜宿の歴史的まちなみの保存と醸造文化の継承」

[画像16: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-7f29f925c1185053934f-15.png ]

重要伝統的建造物群保存地区を中心とした歴史的な町並みと醸造文化の保存・継承活動。地元の学校や行政と連携し、次世代育成活動も積極的に行っており、体験学習や子どもガイドなどの育成活動も実施。町並み保存と産業の連携の成功例として全国的に「酒蔵ツーリズム」が注目されている。また波及効果として無人駅だった肥前浜駅が生まれ変わり観光列車の拠点駅となり駅のホームに直結した日本酒バー「HAMABAR」が誕生し産学官連携のなかで次世代への継承がなされつつある。

15.一般社団法人 気仙沼風待ち復興検討会
「気仙沼港と風待ちの風景~歴史的建造物の復興プロジェクト~」

[画像17: https://prtimes.jp/i/70574/16/resize/d70574-16-78424785052720406645-16.png ]

「風待ち地区」は、船出に向いた風を待ったことに由来し、多彩な歴史的建造物が残されていたが、東日本大震災でそのほとんどが被災。震災以前から歴史的建造物の保存に向けた活動が行われていたことを背景に、被災した6棟の店舗・住居(国登録有形文化財)を再生させ、地域一帯をミュージアムに見立て、「まちなか美術館」の実施や、所有者等が案内を行う「ヘリテージウォーク」等、再生された文化財群を活用した復興まちづくりが進められている。


[表2: https://prtimes.jp/data/corp/70574/table/16_2_1f921318922751fda91611fbd1ecb81d.jpg ]


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