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ザイリンクス、無線バックホール ソリューション プロバイダーのモデサト(Modesat) コミュニケーションズ社を買収

PR TIMES / 2012年9月18日 12時12分



定評あるバックホール技術とデザイン ノウハウにより、ザイリンクスの All Programmable FPGA を用いた無線モバイルバックホール プラットフォームの市場投入時間を短縮


ザイリンクス社 (本社 : 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ : XLNX)は 9 月 17 日 (米国時間)、モデサト コミュニケーションズ社(以下モデサト社)の大半の資産を買収すると発表した。モデサト社は業界をリードする能力とロードマップを有する、ハイ パフォーマンス無線バックホール ソリューション プロバイダーである。この買収により、モバイル バックホール プラットフォームに注力している OEM 企業が、ザイリンクスの
All Programmable 7 シリーズ FPGA および Zynq(TM)-7000 SoC にモデサト社の無線バックホール ソリューションを組み合わせて利用できるようになり、市場競争力の強化と差別化が可能になる。ザイリンクスの無線モバイル バックホール ソリューションは、現在市場で入手できる IP の選択肢が少ない OEM 企業に対し、市場投入までの時間を短縮できる実現可能な代替ソリューションを提供する。顧客は自社の IP を保持しながら、ザイリンクスの All Programmable FPGA と All Programmable SoC デバイスによるバックホール ソリューションとその柔軟性を活用できるため、市場投入までの時間短縮が可能になる。

ザイリンクスのシニア バイス プレジデント兼通信事業ユニット ゼネラル マネージャーであるクリシュナ ランガサイ (Krishna Rangasayee) は、「私たちはモデサト社を買収できてとても喜んでいます。同社の製品とテクノロジをザイリンクスの既存の無線ソリューションに取り入れることで、大切な顧客により優れたサービスを提供できるからです。無線モバイル バックホール アプリケーションに最適化されたトータル ソリューションを提供するため、ザイリンクスは一貫して顧客からフィードバックを受けてきましたし、顧客の要望に耳を傾け、自社のポートフォリオとロードマップを顧客のニーズに合わせてきました。モデサト社は相乗効果という意味でうってつけなのです。この買収は、ザイリンクスの無線マーケットへの真摯な取り組みと、シリコン、ソリューション IP、デザイン サービスの最高の組み合わせを顧客に提供することによって、顧客の差別化と市場での成功を支援するというザイリンクスの姿勢をいっそう確固たるものにします」と述べている。

LTE ネットワークの世界的な普及によって既存のバックホール ネットワーク インフラストラクチャに負担がかかっており、無線バックホールのアップグレードのために通信事業者の投資金額が大きくなっている。OEM 企業は、変化し続ける市場ニーズに応えるため、新機能や新技術を採り入れて無線モバイル バックホール ポートフォリオを多様化させている。従来のマイクロ波バックホールを超えるものとして、e-Band や NLOS といったバックホール テクノロジへの関心も高まっている。サイクルが短く、コスト競争が厳しい無線バックホール市場では、OEM 企業にとって新しい課題やチャンスが生まれている。ザイリンクスは無線モバイル バックホール市場の大手 OEM 企業にとって重要な半導体サプライヤーである。ザイリンクスはモデサト社を買収したことによって、業界をリードするソリューション IP やサービスといった豊かなポートフォリオの提供を通じ、OEM 企業のバックホール戦略に対応できるようになった。

モデサト コミュニケーションズ社の共同設立者であるタルモ ピール(Tarmo Pihl)氏 は、「ザイリンクスは無線通信市場向け FPGA のメーカーとして業界最大手です。私たちの変復調テクノロジとデザイン ノウハウは、ザイリンクス ファミリと組み合わせるのにうってつけなのです。現在ザイリンクスは、同社のAll Programmable FPGA ラインナップによって、無線インフラストラクチャ バックホール分野で大規模に事業を行っています。モデサト社のバックホール ソリューションが加わればこの分野におけるチャンスが大きく広がることになります。無線インフラストラクチャ部門の大手および中堅顧客のニーズによりいっそう応えられるようになり、完全なバックホール変復調ソリューションを提供できるようになるでしょう」と述べている。

モデサト社の IP ソリューションは FPGA デバイスをターゲットとして基礎からデザインされ、高度に最適化されたアルゴリズム インプリメンテーションである。同社が特許を取得したテクノロジは顧客によって検証され、顧客の複数のバックホール システムに組み込まれている。同社の IP ソリューションは、無線シングルキャリア PHY やパケット プロセッシング、コネクティビティ (eNet) など、無線モバイル バックホールの要件を完全にカバーしている。

顧客がザイリンクスの All Programmable FPGA と Zynq-7000 SoC をターゲットとし、モデサト社の IP コアと、ザイリンクスの既存のシグナル プロセッシングおよびパケット プロセッシング IP コアを組み合わせれば、高度なシステム パフォーマンスや低消費電力、All Programmable システム インテグレーションの柔軟性、BOM の削減、デザイン生産性の向上といったメリットを実現できる。ザイリンクスの無線モバイル バックホール ソリューションは現在の市場において、ASSP ベースの市販デバイスによる柔軟性に欠けるソリューションに代わる、実現可能な代替ソリューションとなる。今回の買収は、無線インフラストラクチャ市場において半導体ソリューションのリーダーシップに投資しこれを推進して行くというザイリンクスの姿勢をより明確にするものである。

2005 年にエストニアのタリンで設立されたモデサト コミュニケーションズ社は、マイクロ波、E-band および NLOS (non-line of sight) 市場におけるバックホール変復調ソリューションの開発を専門としている。同社の 15 人の従業員はザイリンクスの通信事業部門に入る。モデサト社のタリンおよびカリフォルニア州サンディエゴのオフィスは今後も営業を続ける。

インフォネティクス リサーチ社の通信事業ネットワーク担当プリンシパル アナリストであるマイケル ハワード(Michael Howard)氏は、「モバイル バックホール機器の市場の主な特徴は昨年もほとんど変化がなく、IP/イーサネットが主な推進力となっています。モバイル通信事業者とバックホール トランスポート プロバイダーは IP に多額の投資をしており、そのため機器市場が全体的に活性化しています。どのように予測してみても、LTEおよびWiMAXの基礎テクノロジが IP に移行しつつあることは明らかです。マイクロ波バックホールは非常に魅力的なマーケットです。マイクロ波はバックホールのメイン ソリューションであり、2012 年にすでに 40 億ドル、2016 年には 50 億ドルを超える規模に成長するでしょう」と述べている。

ザイリンクス All Programmable テクノロジ向けのモデサト社のソリューショ
ンについて詳しくは、
japan.xilinx.com/applications/wireless-communications/index.htm をご覧
いただきたい。

■ザイリンクスについて
ザイリンクスは、All Programmable FPGA および SoC、3D IC の世界的なリーディング プロバイダーである。業界をリードするこれらデバイスを次世代設計環境および IP と共に提供することで、プログラマブル ロジックからプログラマブル システム インテグレーションまで、幅広いユーザー ニーズに応える。詳しい情報は、ウェブサイト japan.xilinx.com で公開している。

※ ザイリンクスの名称およびロゴ、Artix、ISE、Kintex、Spartan、Virtex、Zynq、Vivado、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。


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