カタールフレンド基金支援プロジェクト 「カタール-東北 サイエンスキャンプ」開催
PR TIMES / 2015年12月2日 17時20分
両国の中高生が東北大学工学部にてものづくりワークショップを通じて交流
東日本大震災の被災地復興支援プロジェクトに資金を援助するカタール国の基金「カタールフレンド基金(以下、QFF)」(議長:ユセフ・モハメド・ビラール駐日カタール国特命全権大使)は、QFFの助成プロジェクトである「東北大学・カタールサイエンスキャンパス(宮城県仙台市)」に、15名のカタールの中高生と先生やコーディネーターを迎え、11月22日(日)~27日(金)の6日間、「カタール-東北 サイエンスキャンプ」を開催しました。
QFFは、東北大学工学部とともに科学やものづくりへの興味のきっかけを提供するプロジェクト「東北大学・カタールサイエンスキャンパス(宮城県仙台市)」を2013年6月に支援対象事業として採択、助成を行いました。宮城県の小・中・高校生を対象に、学校ではできない科学実験教室や世界最先端の研究に触れる機会を数多く提供しています。
この度、カタールと日本の文化交流の一環として、来日したカタールの中高生は、初日の23日(月・祝)に東北大学・カタールサイエンスキャンパスホールにて、自動車型ロボットを組立て、プログラミングして実際に動かすものづくりワークショップに日本の中学生とともに参加し、二日目24日(火)は同大学工学部の研究室見学・体験を行いました。三日目25日(水)は宮城県内のトヨタ自動車東日本株式会社大衡工場、積水ハウス株式会社東北工場を訪れ、日本のものづくりの現場を見学し、四日目26日(木)は東北大学にて、相撲、剣道、柔道などの日本のスポーツを体験しました。
[画像: http://prtimes.jp/i/7751/18/resize/d7751-18-445817-2.jpg ]
参加したカタールの中高生達は、「日本の人たちと文化的な交流をしたいと思って参加しました。サイエンスワークショップでのロボット作りを体験して、次世代のロボットをどのようにプログラミングすればよいかがわかってとても勉強になりました。将来はロボットのアプリケーションを開発したいと思っています。」、「日本の文化を学び、カタールの文化を紹介したいと思って参加しました。日本は世界的に良く知られているし、私たちの国でも特に自動車の分野でよく知られていますが、実際に日本に来たことのある人は少ないので今回来て体験したことをカタールでたくさんの人に伝えたいと思います。将来は技術者になりたいと思っていて、日本で仕事をすることも選択肢の一つと考えています。」と語りました。
また一緒にロボット作りで交流した日本の中学生は、「外国人と話したのは今日がはじめて。最初は言葉が通じるか心配したけれどある程度通じて楽しかったです。将来は宇宙探査機に関わる仕事をしたいと思っているので、今日のように外国の人たちとコミュニケーションをとりながら作業をすすめるというのは将来にとってとても役に立つ経験になったと思います。」とコメントを寄せました。
東北大学・カタールサイエンスキャンパス
宮城県の小・中・高校生を対象に、学校ではできない科学実験教室や世界最先端の研究に触れる機会を数多く提供し、これらの機会を通して、将来の新産業創出を担う技術者、科学者を養成、また地域の大学や企業への訪問を通じて、子どもたちの地域への理解と愛着を深め、地域復興を担う人材を育成することを目指しています。
■カタールフレンド基金(QFF)とは
カタールフレンド基金は、2012年1月に設立された、東日本大震災の被災地復興を支援するカタール国の基金です。カタール国の前首長のシェイク・ハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニ殿下が設立し、新首長タミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー殿下の指揮の下、ハリッド・ビン・モハメド・アルアティーヤ カタール国外務大臣の主導で活動しています。議長はユセフ・モハメド・ビラール駐日カタール国特命全権大使が務めており、親善大使には俳優の別所哲也氏が就任、「子どもたちの教育」、「健康」、「水産業」、「起業家支援」の4分野を支援するプロジェクトを対象に、迅速かつ効率的に運営されています。特徴は、プロジェクト運営者による持続可能な方法を編み出し、直接的な支援をしている点です。支援金額は、総額で1億米ドルの活動資金の助成を行う予定です。 東日本大震災の復興に向けた歩みを、被災地と共に手を携えながら進めていく友でありたい、というカタール国の願いと意志が込められています。今後のカタールフレンド基金の活動については、公式サイト (http:// www.qatarfriendshipfund.org.jp)を通じて随時発表します。
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