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6割以上の女性が「痴漢被害に遭った」と回答。痴漢被害に遭った際に「加害者に直談判した」と回答した人も複数。痴漢に遭った場合の適切な対処法10選を実際の体験談を踏まえて現役弁護士が解説します。

PR TIMES / 2020年8月6日 18時15分

「痴漢に遭ったことがある」と回答した女性は6割。痴漢に遭わない対処法として「大人しそうに見られないように背筋を伸ばして歩く」、痴漢に遭った際の対処法として「加害者に直談判した」と回答した人もいました。

弁護士相談プラットフォーム「カケコム」を運営する株式会社カケコムは、女性100名を対象に「痴漢被害経験とその際に取った対処法に関するアンケート」を実施しました。アンケート結果を元に、痴漢被害の予防法・対処法をあわせて10個ご紹介します。現役弁護士へ取材を行い、弁護士目線での解説もございます。「痴漢を予防したい」という方や、「痴漢被害に遭った際にどう対処したら良いかわからない」「弁護士へ相談すべきか迷っている」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。



今回ご解説いただく弁護士のご紹介です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/19346/18/resize/d19346-18-984553-0.jpg ]

渡邊 律(わたなべ りつ)弁護士(https://www.kakekomu.com/lawyers/ritsu.watanabe
渡邊律法律事務所
家庭裁判所の調査官として勤務していた経験があり、心理学や教育学を学んでおります。離婚や非行少年等の心理的な問題に触れ、多数の問題を解決してきました。痴漢事件に関する実績も豊富に有しています。ご相談者様に親身に寄り添うことを大切に、解決へ向けて尽力しています。あなたを守る最後の”とりで”になります。

渡邊法律事務所のホームページはこちら。

https://watanaberitsu-law.com/

渡邊律弁護士のプロフィール詳細はこちら。


https://www.kakekomu.com/lawyers/ritsu.watanabe

~経歴~


大学卒業後、家庭裁判所調査官(補)(国家公務員I種)試験合格。最高裁判所に採用。
心理学、精神分析学、心理テスト、面接技法、教育学、社会学、社会福祉学等を修得。
宇都宮や高知、東京家庭裁判所立川支部等の各家庭裁判所本庁および支部に勤務。
司法試験合格後、 家庭裁判所調査官を退職。司法修習修了後、栃木県弁護士会にて弁護士登録。
夫婦カウンセラー資格、行政書士試験合格、ファイナンシャル・プランニング技能検定3級試験合格。


◆痴漢被害経験がある人の割合
今回カケコムでは、女性100名を対象に、痴漢をされたことがあるかどうかを調査しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/19346/18/resize/d19346-18-298480-3.png ]


その結果、痴漢被害に遭ったことが「ある」と答えた女性は64%、「ない」という女性は36%でした。

半数以上の女性が被害に遭っているという痴漢ですが、痴漢被害に極力遭わないようにするにはどのような対処法を取れば良いのでしょうか?
また、実際に痴漢被害に遭ってしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?

露出の多い格好等をしていて痴漢被害に遭った場合、被害者が責められるケースも見ますが、悪いのは100%加害者です。
泣き寝入りせず、あなたに合った対処法を探し、適切に対応しましょう。


◆痴漢被害に遭わないための対処法
まずは、痴漢に遭わないための対処法をご紹介します。

今回カケコムでは、女性100名を対象に、「痴漢被害に遭わないように気をつけていることはあるか」を調査しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/19346/18/resize/d19346-18-589335-2.png ]

その結果、70%の女性が痴漢被害に遭わないよう、何らかの対策をしているのがわかりました。

それでは、どのような対策をしているのでしょうか?
下記で具体的にご紹介します。

◇人混みや男性を避ける
20代女性


電車内ではできるだけ人が少ない車両に乗り、壁側を確保するようにしている。

20代女性


なるべく満員電車には乗らないようにし、もし乗る場合は女性の近くにいくようにしている。

30代女性


なるべく、電車内で男性に近づかないようにしています。


◇女性専用車両に乗る
20代女性


女性専用車両がある時には、その車両を選ぶようにしています。

30代女性


女性専用車両を利用する。満員電車ではドア付近に乗りドアに背中を向けるようにする。


◇電車の出入口付近に立つ
40代女性


出入口付近に立つようにしています。


このようなご意見もありましたが、電車の出入口付近に立てば必ずしも安全というわけではないため、プラスアルファの対策が必要かもしれません。
例えば、電車の降車時にお尻や胸を触ってくるような痴漢もいるため、電車の出入口付近に立つ際は、お尻を壁につけたり、バッグで胸を隠したりすると良いでしょう。

◇露出の多い格好をしない
20代女性


電車に乗る時はミニスカートを履かずロングスカートかズボンを履くようにしています。

50代女性


出来るだけパンツスタイルでスカートを履くときはロングスカート、肌の露出もなるべく避ける。今は年齢的にそういう心配は減りましたが、若い頃に被害にあったので習慣としてこういう対策を続けています。


◇おとなしい印象を与えない格好・動作をする
20代女性


大人しそうに見られないように背筋を伸ばして歩く、濃いリップを塗る、颯爽と歩く、動作をテキパキさせる。

30代女性


1人での乗車中は大人しく見えないように基本的に腕組みしている。近い男がいれば肘で距離をとる。


◇極力一人で行動しない
30代女性


なるべく1人で電車に乗らずにしている。

40代女性


暗い夜道を一人で歩かないようにしている。


◇その他
痴漢された場合に防犯対策グッズやアプリを活用できるよう、事前に警視庁が公式に出しているアプリをインストールしているという女性もいました。

20代女性


痴漢撃退機能や防犯ブザーがついた警視庁犯罪抑止対策本部が作っている防犯アプリをインストールしている。


また、電車内では極力寝ずに過ごすと回答した方もいました。

20代女性


空いている電車内では寝ないこと。寝ていて、隣に痴漢が座って、痴漢されたことがあります。基本的に寝ては危険。


また、酔っ払った女性を狙う痴漢もいますので、お酒を飲んでいるときは特に注意しましょう。
例えば、お酒を飲んでいるときは電車内でも安心して極力眠らず、音楽を聞いて酔いを冷ましたり、強く酔っていると自覚したときには電車に乗らずタクシーで帰ったりする等の対策を取ると良いでしょう。


◆痴漢被害に遭った場合の対処法
痴漢被害に遭ったことがあると回答した女性63名に対し、「何らかの対応を取ったかどうか」を調査しました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/19346/18/resize/d19346-18-904900-4.png ]

その結果、何らかの対応を行った女性はたったの30.2%で、「泣き寝入りした」と答えた女性が約70%を占めていました。

痴漢被害に遭っている最中は怖くて声を出せないこともありますし、被害に遭った後でも、第三者に痴漢被害の内容を詳細に話すのは、恥ずかしく躊躇してしまう人も多いでしょう。
そもそも痴漢被害に遭ったときにどんな対処を取るのが適切なのか分からない人もいると思います。

それでは、実際に何らかの対応をしたと回答した約30%の女性たちは、どのような対処法を取ったのでしょうか?
[画像5: https://prtimes.jp/i/19346/18/resize/d19346-18-686047-5.png ]


◇駅員や警察等の第三者に相談する
痴漢被害に遭った際に実際に何らかの対処を行った人の中では、駅員や警察、知人・友人・家族等の第三者に痴漢の相談をする人が多かったです。

「駅員に相談した」人が19名中5名、「警察に相談した」が8名、「知人・友人・家族等に相談した」が10名でした。(重複回答有り)
また、「その他」を選んだ人で、学校の先生に相談したという意見もありました。

30代女性


学生の時だったので、学校の先生に相談しました。同じ人から痴漢の被害にあった生徒が他にもいたので、学校の先生から警察に連絡してくださったようです。


駅員や警察に直接相談するのが最も確実な対処法ではありますが、取り調べを受ける際に「どのような痴漢をされたか」を説明することに抵抗がある人も多くいると思います。

そのような理由で相談しにくかったり、「痴漢されたような気がするけど、偶然かもしれないし相談するほどではない気がする」というものであれば、知人・友人・家族や、学校の先生等に一度相談してみるのが良いかもしれません。

学校の先生であれば、今までも痴漢被害の相談を受け、対処してきた経験があるかもしれないので、その経験を元に、有効なアドバイスをしてくれることもあるでしょう。

◇加害者本人に直談判する
これはかなり勇気のいる方法ですが、加害者本人に直談判するというのも、痴漢の対処法のひとつです。カケコムの調査では、19名中3名がこの方法を取っていました。

加害者本人に直談判をする場合、示談交渉をする方法もあります。
ただし、あなたが加害者に直接連絡を取って示談交渉をすることは難しいです。
そのため、示談交渉をする場合は、担当の検察官に「加害者に示談交渉をしたいので、加害者に打診してくれないか」と伝えるようにしましょう。

示談交渉は弁護士へ相談した方がうまく実現でき、適正な示談金を獲得できる可能性が高いため、弁護士へのご相談をおすすめします。

また、これは「その他」に回答していた人の意見ですが、下記ののように、痴漢された場合に加害者を直接見て気づいていることを訴えるというのもひとつの方法です。

40代女性


電車で「かすかにあたってる」状態の時に、「私起きてますけど」という態度でちらちらその男性を見返したら、やめてどこかへ移動していくということが2,3回ありました。同じ人ではないです。物色している状態だったのかもしれません。


これは根本的な解決には至らないかもしれませんが、その場しのぎの対処法としてはかなり有効かもしれません。
痴漢加害者の顔をじっと見たり、疑っているような空気を出してみましょう。

この対応でも痴漢の犯人が逃げずに行為を続けたりする場合は、周囲に助けを求めたり、駅員に相談するようにしましょう。

◇できれば大声を出す
これも勇気のいる方法ですが、できればその場で大声を出すというのも、痴漢をされた場合の対処法としてあげられるでしょう。

大声を出すのが難しい場合は、小声で周囲の人に「痴漢されてます」と声をかけましょう。そうすることで、周囲の人たちが一丸となって痴漢の犯人からあなたを守ってくれるかもしれません。

◇次の駅で一度降り、違う車両に乗り換える
電車に乗っていて痴漢をされた場合の対処法としては、次の停車駅で一度降り、別車両や次の電車に乗り換えるのも有効でしょう。

車両や電車自体を変えることで痴漢の犯人から逃れることができるでしょうし、仮に犯人が一緒に降りてきたとしても、ホームで駅員に相談しにいく素振りを見せたり、警察に電話をしているフリをすれば、それ以上追ってこない可能性も高いです。

犯人を捕まえることには繋げづらい方法ではありますが、勇気を出しづらい人にはおすすめの痴漢対処法です。


◆痴漢被害に遭ったら弁護士へ相談
痴漢被害に遭い、下記のような状況に置かれている場合、ぜひ弁護士へ相談されることをおすすめします。


加害者から示談交渉を申し込まれている場合
加害者に慰謝料を請求したい場合
痴漢加害者にストーカーされている場合


加害者から示談交渉を申し込まれている場合、応じる、応じないは被害者のあなたに委ねられます。
もし示談交渉をあなたがお一人で受け、対応する場合、あなたが受けた痴漢被害に適正な慰謝料がいくらになるのかをお一人で判断するのはなかなか難しいと思います。

適正な慰謝料が分からず、加害者の主張する金額で示談を完了させたものの、「実はその額は適正な慰謝料よりもかなり低かった」というケースも考えられます。

これは、あなたから加害者に慰謝料請求したい場合も同様です。
被害に遭った分だけしっかり金額をもらえるよう、一度弁護士へ相談しましょう。

また、不特定の人物を相手とした突発的な痴漢ではなく、特定の人物を狙ったストーカー行為から高じた痴漢の可能性がある場合は、加害者の行動が、「ストーカー規制法」という痴漢とはまた別の法律に触れる可能性があります。
そのため、ストーカーが疑われる場合も弁護士や警察にまずは相談しましょう。

◇痴漢事件を弁護士が解決した事例
実際に私が担当した事案で、痴漢加害者との示談交渉をしたものがありました。

結果的に示談交渉は成功しましたが、示談の成立だけでは痴漢被害者の方の安心にはまだ繋がりにくいと考えたため、示談金の支払いに加え、「今後被害者の方が使用する乗り継ぎ駅を使用しないこと」、「通勤コースを変更すること」を痴漢加害者に約束させました。

さらに、約束だけでは十分に不安が拭えないため、悪用しないことを前提に加害者の写真を被害者側に提出してもらい(被害者のプライバシーの問題もありますので、あくまで任意でお願いできるにとどまります)、今後電車に乗った際に、その電車に加害者がいるかどうか確認できるようにしました。

このように、弁護士にご相談いただければ示談金の交渉だけでなく、今後も安心して生活できるようなサポートも可能になります。
ぜひお気軽に弁護士へご相談ください。


◆痴漢の対処法でお悩みのあなたへメッセージ
痴漢に遭った場合や痴漢を事前に防止したい場合は、本記事でご紹介した「痴漢被害に遭わないための対処法」や「痴漢被害に遭った場合の対処法」を参考に行動していただければと思います。

もし痴漢事件に遭ってしまい、示談交渉等を考えられた場合はぜひ弁護士へご相談ください。
痴漢事件で示談交渉をする目的は、自分の安心を得ることです。
そのため、前述したように単純な示談金交渉のみではなく、加害者の通勤ルートを変えたり、加害者の写真を提出してもらう等の対応も重要です。
偶然あなたに痴漢をしたのか、あなたを狙ってストーカーしていたのか等も確認しておいた方が良いでしょう。

金銭的な解決だけでなく、あなたの安心を得るためにも、痴漢被害に遭った場合はお気軽に弁護士へご相談いただければと思います。


この調査については、カケコムの記事(https://www.kakekomu.com/media/52750/)からご確認いただけます。

データを引用される際は、下記をお守りいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。


出典元として必ずこちらのURL(https://www.kakekomu.com/media/52750/)のご記載と、本記事の監修者渡邊律弁護士の紹介文(本記事冒頭箇所)のご記載をお願いいたします。
「法律相談プラットフォーム「カケコム(https://www.kakekomu.com/)」では、多数の弁護士が登録しています。些細なトラブルでも、ぜひお気軽にカケコム登録弁護士へご相談ください。」という文言を文末にご記載ください。



◆本記事で使用したアンケートの調査概要

[画像6: https://prtimes.jp/i/19346/18/resize/d19346-18-107439-6.png ]



◆株式会社カケコム概要


会社名:株式会社カケコム
所在地:150-0043東京都渋谷区道玄坂2-11−4 ストークビル道玄坂801号
代表者:代表取締役CEO 森川 照太
設立:2016年5月2日
会社URL:http://company.kakekomu.com/
事業内容:トラブル解決のプラットフォーム「カケコム」の運営・開発


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