危険運転分析モデルの構築に関する実証実験の開始について
PR TIMES / 2024年12月3日 13時15分
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栗林商船株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:栗林宏吉、以下当社)は、SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻隆昭)とともに、安心安全な交通社会に向けた取り組みとして、当社および当社のグループ会社が保有するトラックを用いて危険運転分析モデルの構築に関する実証実験を実施いたします。
背景
物流業界においては、物流2024年問題(※1)によりトラックドライバーが慢性的に不足する事態が想定され、トラックドライバーの高齢化と人手不足が社会課題となっております。また、安心・安全な交通社会の実現に向けては、インフラ、技術、交通教育、地域連携など、あらゆる分野での努力が必要で、特に、ヒューマンエラーを防ぐ仕組みの構築と、運転支援システムの高度化が求められております。
そこで、少子高齢化に伴う労働人口減少による人手不足、さらには熟練者の減少による暗黙知の消滅を社会課題と認識し、人に関わる業務をデジタルでアシストする技術・サービスを通じた社会課題の解決に挑んでいるSCSK株式会社が構想する危険運転分析モデルの構築に関し、海陸複合一貫輸送(※2)を行っている当社および当社のグループ会社が保有するトラックを用いた実証実験への協力を通じて、物流2024年問題およびトラックドライバーの高齢化による慢性的なトラックドライバー不足問題の解決、およびヒューマンエラーによる事故の防止に貢献し、社会とともに成長する企業を目指してまいります。
(※1) 物流業界の大きな課題であり、2024年4月に適用された「働き方改革関連法」に基づくトラックドライバーの残業時間の規制強化で、物流の担い手であるドライバーの労働時間が大幅に制限され、輸送力の不足や運賃の上昇、配送遅延が懸念されております。
(※2) 海上輸送と陸上輸送(鉄道やトラックなど)を一体的に組み合わせ、貨物を効率的に運ぶ輸送方法で、異なる輸送モードをスムーズに連携させることで、輸送コストや環境負荷を削減し、物流の効率化を図るものです。
実証実験の概要
<実証実験の概要>
SCSK株式会社は、栗林商船株式会社と共同で、運転時の外部要因(状況)と人の判断(行動)と結果(車の状態)を学習することで、人が暗黙的にとる行動の分析に挑戦し、安心・安全な車づくりから車内の快適さ、楽しさという価値創造していくことを目指します。当社および当社のグループ会社が保有するトラックにドライブレコーダー(株式会社エッチ・ケー・エス製)を取り付け、車外の危険原因となる画像、運転手の行動や車の状態情報の取得を行い、基礎データを分析・学習することで、安心安全な社会実現、そして多様化するユーザニーズヘ新たな価値提供するためサービス開発の実証実験を行います。
360度カメラから取得する車外画像データ(以下「車外画像データ」といいます)を利用しますが、運転者の行動の要因特定を行うためのみの利用であり、通行している市民の皆さまを特定するものではありません。
急ブレーキなどの衝撃を検知した時、トラックのフロントガラス内側に取り付けた360度カメラで車内外の画像やセンサーデータを取得します。
1. 物体認識
車外画像では歩行者、車、バイク、信号機(色)、車線、交通標識、横断歩道など、運転に関わる物体を認識します。
2. 姿勢推定
車内画像から人の姿勢(Pose)を認識することで、人の行動データを作成します。
3. 車両状況認識
センサーデータから車両の動作状況、速度、荷重配分などを推定します。
<取得データ一覧>
・運転ドライバー画像
・トラック周辺画像
・センサーデータ:日時、緯度、経度、高度、速度、GPS精度、温度、気圧、電波強度
<データ取得エリア(主な走行範囲)>
栗林商船株式会社およびそのグループ会社の東京、大阪、仙台拠点の運輸サービス範囲内
<車外画像データの利用目的>
1. 物体認識分析モデルの構築
2. 人体の挙動を推定するアルゴリズムの検討・構築
3. 運転分析モデルを用いたモビリティサービスの設計・構築・運用
<データを取得する期間>
2024年10月~2027年09月
<データを保管・利用する期間>
2024年10月~2027年09月
カメラで取得した個人情報が含まれる画像は個人情報保護およびプライバシーに配慮し、適切に扱います。本実証実験では、外の状況が判断できれば良いため、画像データは、人の顔、ナンバープレートが映り込んだとしても特定困難な解像度で撮影いたします。
※今後の開発に必要となる一部のデータに限って、上記の保管期間を超えて保管・利用することがありますが、不要になった場合すみやかに削除いたします。
<第三者提供>
今回取得した車外画像データの第三者提供は行いません。
<個人情報保護・プライバシー尊重への取り組み>
この実証実験でSCSK株式会社が取得する車外画像データには、歩道や道路脇を歩く人や、前方や隣接する車線を走行する車両のナンバーなどが映り込む可能性があります。SCSK株式会社はこの車外画像データを、個人情報として、個人情報保護法その他の関連する法律を順守して取り扱います。また、映り込んだ方のプライバシーを尊重するための取り組みを行います。
SCSK株式会社は、映り込んだ方の個人情報保護・プライバシーの尊重のために、以下の対応をしています。
・車外画像データの取り扱いに関する情報の適時適切な公表(本お知らせ)
・車外画像データに対するアクセス制限やアクセスログの管理
・車外画像データに映り込む人や車両のナンバーを個別に検索できない形式での保管
・車外画像データに映り込んだ人や車両について個別に追跡したり、その行動特性や移動傾向などを分析したりすることの禁止
SCSK株式会社の取り組みについて、映り込む可能性のある皆様にご理解いただけるよう、これからも十分な説明や対応に努めてまいります。
栗林商船が目指す社会課題の解決
当社は、実証実験を通じてより安心・安全な交通社会の実現と、物流2024年問題として業界全体の課題となっているドライバー不足問題の解決に向けて貢献してまいります。
会社概要
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/134174/18/134174-18-366a95a4466811c944cd386f49b0f63e-438x73.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
社名:栗林商船株式会社
本社所在地:東京都千代田区大手町二丁目2番1号
代表取締役:栗林宏吉
事業内容:北海道、仙台、東京および清水、名古屋、大阪に内航大型RORO船を運航する内航定期船事業、お客様のニーズに応え小型船を日本全国に運航する内航不定期船事業を主たる事業としている内航船社です。内航大型RORO船が寄港する各拠点には栗林商船グループの港湾荷役会社ならびに協力会社があり、港湾における貨物の積揚、トレーラーを利用した内陸への集配を行う海陸一貫輸送サービスを提供しています。
設立:1919年3月29日(1894(明治27)年創業)
HP: https://www.kuribayashishosen.com/
本件に関するお問い合わせ先:
栗林商船株式会社 お問い合わせ
https://www.kuribayashishosen.com/inquiry/index.html
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