エクサウィザーズと大成建設 力触覚伝達型遠隔操作システムとAIを連携
PR TIMES / 2019年2月20日 10時40分
~ロボットアームの自律動作を確認~
株式会社エクサウィザーズ(代表取締役社長:石山 洸)と大成建設株式会社(代表取締役社長:村田 誉之)は共同で、大成建設が開発した力触覚伝達型遠隔操作システム(以下、遠隔操作システム)とエクサウィザーズが開発したマルチモーダルAI※1(以下「AI」)を組み合わせ、ロボットアームの動作検証実験を実施し、遠隔操作システムとAIが連携して、ロボットアームの自律動作が可能であることを確認しました。本結果より、今後は様々な生産現場における遠隔操作システムとAIを活用したロボット自動化の実装に向けた取り組みを進めてまいります。
[画像: https://prtimes.jp/i/30192/20/resize/d30192-20-497593-0.jpg ]
(写真:AIを搭載した力触覚伝達型遠隔操作システムによる液体秤量作業)
近年、人手不足や長時間労働などの社会的な課題を背景に、生産施設などにおいて自動化や省人化を推進するための産業用ロボットの需要が拡大しています。しかし、ロボットを自律動作させるためには、作業内容を記録・学習する「ティーチング作業」に時間と費用がかかるため、取り扱い品目が多様で労働集約型の作業が多い食品工場や、品質管理工程などで少量多品種を取り扱うような医薬品製造施設では、ロボット導入の潜在的ニーズが大きいものの、普及が進みづらい状況にありました。特に、粘性が異なることや、注ぎ終わりから計量までの状態変化を予測する必要がある液体秤量は困難とされていました。
そこで両社は、遠隔操作システムにおける特定の作業について、人間が事前に行った遠隔操作データを収集し、手本となる元データをディープラーニング(深層学習)によってAIに学習させ、作業時動作の学習モデルを構築することで、ロボットアームが人間の操作と同様の動きを自律的に再現できることを検証しました。
検証実験の概要は以下のとおりです。
【検証手順】
検証実験では、物体把持などの「力加減」を正確に伝える力触覚伝達提示デバイスを備えた人協働ロボット(操作側)とロボットアーム(遠隔側)を用い、広口瓶から一定量の液体をビーカーに注ぎ、液切りして瓶を元に戻すという一連の秤量作業について、以下のような手順で実施しました。
上記作業におけるロボットアームの動作に関する各種データ※2を、AIが学習するための元データとして連続的に記録・蓄積する「遠隔ダイレクトティーチング」を実施。
データ形式の異なる動作に関する上記元データを「マルチモーダルAI」により一括学習し、一連の作業に関する学習モデルを構築。
学習モデルを用いて、ロボットアームが状況を判断して、自律的に液体秤量作業を行えるかを検証。
【検証結果】
一連の液体秤量作業について、100パターン程度の連続取得したロボットアーム動作の各種データをAIが一括学習し、作業時の動作を制御する学習モデルに基づき、自律的な動作を実現しました。
遠隔操作システムと「AI」の連携により、ロボットアームの自律動作が可能となるため、ロボットアームによる一連の作業工程の自動化にかかる時間と費用の大幅な削減効果が見込まれます。
今回の検証を通して、動作による未来の状態を予測した自律的な作業が可能であることを確認しました。今後、両社は、生産施設ほか様々な生産現場での遠隔操作システムとAIを活用したロボット自動化技術の実現に向け、多くの知見を集約・連携しながら、関連技術開発と社会実装への取り組みを進めてまいります。
※1マルチモーダルAI
人間の操作と同様の動作を行うために必要な複数のデータ要素を人間の脳のような働きをする数理モデル(ニューラルネットワーク)を用いて連動させ、これらの要素を一体化し、動作データとして認識させ、自らの判断による動作を可能とするAI。
※2ロボットアームの動作に関する各種データ
人間が人協働ロボットを用いてロボットアームを手動で直接操作しながら、秤量作業に関連する以下のデータを連続して取得。(ロボットアームの軸角度/電流負荷/ロボットハンド開度/触覚センサの値/カメラ動画/電子天秤の秤量値 他)
【大成建設株式会社の概要】( https://www.taisei.co.jp )
所在地: 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル
設立:1917年12月
代表者: 代表取締役社長 村田 誉之
事業内容: 国内外における建築・土木の設計・施工、環境、エンジニアリング、原子力、都市開発、不動産など幅広い分野で事業展開
【株式会社エクサウィザーズの概要】( https://exawizards.com/ )
所在地: 東京都港区浜松町1丁目18-16 住友浜松町ビル5階
設立:2016年2月
代表者: 代表取締役社長 石山 洸
事業内容: AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
安川電機のAI機能を搭載し、自律性を備えた次世代産業用ロボットにWind River Linuxが採用
PR TIMES / 2024年4月18日 14時15分
-
「exaBase IRアシスタント」と 統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo」のAPI連携開始
PR TIMES / 2024年4月15日 13時45分
-
新丸山ダム建設工事における盛土工事で「統合施工管理システム」の実証施工に成功
PR TIMES / 2024年4月11日 12時15分
-
前田建設、日立建機と共同で複数台の自律運転油圧ショベルによる自動施工の実用性を確認
PR TIMES / 2024年3月25日 12時45分
-
NVIDIA がヒューマノイド ロボット向け Project GR00T 基盤モデルと Isaac Robotics プラットフォームの主要アップデートを発表
PR TIMES / 2024年3月20日 11時40分
ランキング
-
1楽天グループ、決済アプリを統合 ペイペイ経済圏に対抗
共同通信 / 2024年4月18日 17時41分
-
21ドル=154円 円安で家計負担は「11万円増」試算も 「電気」「都市ガス」負担軽減措置打ち切りで家計に打撃
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月18日 17時13分
-
3いなば食品、入社辞退者が憤る内定後の『一般職採用です』告知「ボロ家」よりも許せなかったこと「待遇わからず」「想定していた働き方と全然違う」
NEWSポストセブン / 2024年4月17日 7時15分
-
4マクドナルドの公式Xで公開、ネットざわつかせた謎の「ティザー動画」 答えは3人組アイドルのCM起用だった
J-CASTニュース / 2024年4月18日 19時57分
-
5野菜高騰 ニンジン2倍、キャベツやきゅうりも1.5倍 連休前には落ち着く…?
日テレNEWS NNN / 2024年4月18日 21時4分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください