本選びのプロ、学校司書がいまもっとも「高校生に薦めたい本」は?
PR TIMES / 2020年2月15日 10時55分
2月14日、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
[画像: https://prtimes.jp/i/47877/20/resize/d47877-20-396363-0.jpg ]
(ブレイディみかこ・著)が「埼玉県の高校図書館
司書が選んだイチオシ本2019」第1位に選ばれた。この賞は、埼玉県の県立高校と私立高校に勤める専任司書(118人)の投票により、1年間で出版された本の中から「生徒に薦めたい本」を選出するブックランキングで、今年で10回目。数々の全国紙が取材に訪れ、発表翌日から県内の書店・公立図書館でイチオシ本フェアが開かれるなど、恒例行事となっている。
『ぼくイエ』とも通称される本書はこれまでに、京都府の私立学校図書館、そして神奈川県の高校図書館に勤める司書・教員からもそれぞれ、「生徒に薦めたい本」に選ばれている。本選びのプロである司書が主催する賞が、学生に最も薦めたい本として『ぼくイエ』を選出するのは、今回で早くも3度目のこと。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。
今作は、全国の書店員が今いちばん売りたいノンフィクションを選ぶ「Yahoo!ニュース|本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞」、「毎日出版文化賞 特別賞」、「八重洲本大賞」、「キノベス2020」、「ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)」を受賞しており、司書に選ばれた3つの賞とあわせ、今回の受賞で8冠を達成。累計発行部数31万部と、まさに2019年を代表するベストセラーとなり、2020年もますます読者を増やしている。
中高年男性が読者層の多数を占めるのが一般的なノンフィクション作品のなかにあって、本作の読者は女性が7割。口コミが口コミを呼び、中高生にも共感の輪が広がっている。ノンフィクション作品がこれだけ性別、年代を超えた熱い支持を集めるのは極めて異例だ。
・「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2019」
http://shelf2011.net/
2018年11月~2019年10月までに刊行された書籍を対象に、埼玉県立高校及び埼玉県内の私立高校に勤める専任司書118人が投票で、「生徒に薦めたい本」を選出するブックランキング。2月14日にホームページから動画配信(YouTube)で発表された。翌、15日から埼玉県内の50書店、80の公立図書館でイチオシ本を紹介するフェアが開催され、パンフレットが無料で配布される。
・『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』特設ページ
https://www.shinchosha.co.jp/ywbg/
・ブレイディみかこ
保育士・ライター・コラムニスト。1965年福岡市生まれ。県立修猷館高校卒。音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年に新潮ドキュメント賞を受賞し、大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞候補となった『子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)をはじめ、著書多数。
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