27年「soranotani」開業に向けた実証イベント「Hida Co-Innovation Festival」閉幕
PR TIMES / 2024年11月29日 11時0分
未来の飛騨を体現 地域創生を目指す企業・地元事業者・アーティストなどが一堂に集結 -累計約17,000人を動員 多種多様な「共創」が生まれる-
飛騨古川駅東開発(株)及び一般社団法人 CoIU 設立基金は、地域に根差したまちづくりを目指す共創拠点 「soranotani」の開業を目指し、「Co-Innovation Valley」プロジェクトを推進中です。この soranotani で実現する様々な共創を実証する機会として「Hida Co-Innovation Festival」を9月21日(土)から9月23日(月)の3日間で開催しました。
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soranotaniは2027年に開業予定の新たな共創拠点で、さまざまな人、こと、ものが共鳴しあい新たなつながりが生まれることによって、飛騨古川の関係人口増加、地域経済活性にとどまらず、日本全国の地域へとつながることを目指しています。
拠点内には、Co-Innovation University(仮称)(以下、略称として CoIU と表記)をはじめ、温浴施設や全天候型子供の遊び場、飲食店や物販店等の商業テナントなど複合的な機能をもち、様々な人やものが共創できる場となることを構想しています。本イベントではその実証として、アート・食・体験・トークセッションなどを通して、地元住民や協賛企業の皆さまに体感していただき、本プロジェクトへの理解を深めていただきました。
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配置予定機能と実証内容の概要
プロジェクトの全体像、そして重要な要素となる“アート”については、CoIU の学長候補である宮田裕章氏をはじめ、建築家の藤本 壮介氏、写真家の蜷川実花氏、ベネッセホールディングス取締役会長福武英明氏など、各方面で活躍をされている皆様が一堂に会し、様々な視点で本プロジェクトへの関わりを語りました。また、soranotani に内包する予定の温浴施設はサウナ、地域に根付くテナントはマルシェや企業体験ブース、持続可能な食は複数の食イベントを通して、本フェスティバルで実証を行いました。 9 月 21 日の会場には、全国から企業関係者・CoIU の関係者をはじめ、全国各地の行政の方々、地域の子供連れのファミリー、観光客など多様な方々が集いました。
Hida Co-Innovation Festival イベントレポート
プロジェクトの全貌が分かるトークセッションやプロジェクトピッチを実施
1日目のトークセッション「飛騨における共創プロジェクトの全体像」では、Co-Innovation Valleyプロジェクトの3つの軸である「人材育成」「まちづくり」「自然資源」それぞれの観点から今後の展望やプロジェクトへの想いを語り、地元住民や協賛企業の皆様に本プロジェクトを理解していただくキックオフの位置づけとなりました。
起業経験があり様々な企業との共創をつなぐ役割を果たしているCoIU理事の秋山氏がモデレーターを務め議論を展開しました。CoIU学長候補である宮田氏は、問いを立てる力を主眼に置きながら、地域に関わる多くの人たちと共に学びの場、働く場、生活する場も含めて創出できるCoIUの可能性について語りました。設計を手掛ける建築家の藤本氏からは、飛騨古川で盆地の中に根を張るように活動しながら、空の先の日本各地、そして世界各地に思いを馳せて飛び出していくことへの期待が述べられました。
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発起人の井上氏からは本プロジェクトに不可欠な要素である飛騨の森林の価値を最大化してエネルギーをもたらす「木質バイオマス」や「小水力発電」と、まちおこしの関わりについて、それぞれ語りました。また、プロジェクトを推進していくうえで全体のマネジメントを進行している丸山氏からは、プロジェクトを成功に導くための、これまでの道のりや様々な企業や関係者を巻き込んだ協力体制について語っていただきました。
◆トークセッション「飛騨における共創プロジェクトの全体像」登壇者
・宮田裕章氏 Co-Innovation University(仮称)学長候補 慶応義塾大学医学部教授
・藤本壮介氏 建築家 藤本壮介建築設計事務所 代表取締役
・丸山優子氏 株式会社山下PMC 代表取締役社長 社長執行役員
・井上博成 一般社団法人 CoIU設立基金代表理事
(モデレーター)
・秋山咲恵 一般社団法人CoIU設立基金理事 株式会社サキコーポレーションファウンダー
2日目に実施した、トークセッション「飛騨の自然と関わる実践者が可能性を語る」、プロジェクトピッチ「Co-Innovation Summit」では、今後地域おこしをするにあたり、飛騨の地域資源を活用して様々な事業を起こす先がけになるような企業が登壇。本セッションを経て、既に企業からは問い合わせがきているほか、本フェスティバルをきかっけに様々な企業同士の出会いとなりプロジェクトが走り出しています。
◆トークセッション「飛騨の自然と関わる実践者が可能性を語る」登壇者
・高木朗義 CoIU(仮称)副学長候補 一般社団法人CoIU設立基金理事
・飛騨市役所
・良品計画岐阜事業部
・日本温浴研究所
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◆プロジェクトピッチ 「Co-Innovation Summit」登壇企業
ヒダカラ×蕪水亭×飛騨春慶ネイル×渡邉酒造店×飛騨財団
soranotani 中核となるのは地域活性の重要な要素“アート”
sorantaniでは、日本の色々な地域とつながる構想のなかで“アート”は重要な立ち位置にあります。様々なアーティストと共にプロジェクトを実践し、地域の活性化に資する取り組みへと昇華することを目指します。また、アートは地域活性を担う重要な役割として共創を促進したいと考えています。
Co-Innovation Festivalでは、アートによる地域活性を実践している方々を招いたトークセッション「共にアートの未来を創る」を実施。アートによる地域活性の先駆者として、瀬戸内海の直島にてアート活動を実践するベネッセホールディングス福武氏、建築で地域とのつながりを体現する藤本氏、そして本フェスティバルでも展示を行った蜷川氏が登壇しました。
同時開催した「蜷川実花展with EiM Lights in the Ruin」は、実際に廃工場という文化資本に光をあてた作品を通じて、アートが地域にもたらす新たな可能性を実証しました。本展示は、1カ月で約1万7,000人に来場いただき、飛騨古川には通常にはない、新たな人の動きが生まれました。
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◆トークセッション「共にアートの未来を創る」登壇者
・福武英明氏 株式会社ベネッセホールディングス取締役会長
・蜷川実花氏 写真家、映画監督
・藤本壮介氏 建築家 藤本壮介建築設計事務所 代表取締役
(モデレーター)
・宮田裕章氏 Co-Innovation University(仮称)学長候補 慶応義塾大学医学部教授
歴史情緒あふれる、飛騨の街全体との共創
飛騨古川のまちは、歴史情緒あふれる街並みを、20分ほどで散策できるコンパクトさが特徴です。街なかを歩いて回遊し、文化資産やまちの価値に触れることができるだけではなく、自分もチャレンジできる場が広がっていることも魅力となっています。
CoIUでは、共創拠点の soranotani にキャンパスの一部ができるだけでなく、街の古民家や料亭を改築しまち全体がキャンパスとなる予定で、学生にとってはキャンパスでは得られない様々な気づきや学びの機会となります。
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Co-Innovation Festivalでは、JTBと協業して街歩きツアーを実施。現在の飛騨古川の魅力を伝えるだけでなく、CoIVの取り組みがこの町にどのように展開をされていくかをイメージすることのできるツアーを提供しました。
未来共創マルシェ
Co-Innovation Festivalでは、「飛騨の情熱を集める見本市」をテーマに、食、自然、アート、工芸など、共創のきっかけとなる飛騨に根差したマルシェを開催し、3日間で合計23店舗が出店しました。
400年続く飛騨春慶塗を次世代につなぐ飛騨春慶ネイル」、伝統工芸「山中和紙」を後世に伝える「山中和紙振興プロジェクト」、飛騨の旬の食材や日本酒を含んだチーズサンド「二十四」など、まさに飛騨の価値をあらたな形で体現する店舗が揃いました。フェスティバルの来場者の皆さんと関わる中で、価値の伝播とあらたな共創がうまれています。
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soranotaniでも飛騨の街と様々な共創を考え行く予定で、本マルシェが体現したような、それぞれ飛騨の魅力と紐づく意味や価値を持つ取り組みを推進していきたいと考えています。
飛騨の地元住民に寄り添う 子供の遊び場
飛騨市では、令和2年度から全天候型遊び場検討委員会を立ち上げて、市内に新たな遊び場施設の設置場所や設置遊具の検討するように会議等が行われてきました。
2022年8月18日には飛騨市より要望書を頂き、設置を検討してまいりました。
soranotaniにはファミリー層として暮らしていく地元の親世代からのニーズが高い「子どもの遊び場」を設置予定で、企業や学生の活動とともに子供たちの遊ぶ声が響き合う空間を構想しています。
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Co-Innovation Festivalでは、トークセッションや地域共創マルシェが行われる廃工場の会場の中心に遊び場を設置し、常に多くの子どもたちで賑わいました。大人も子供も、様々な活動をする多様な人々が混ざり合い、まさにsoranotaniの姿を体現する場となりました。
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飛騨最大の資源“薬草”を活用したリラクゼーション
森林が面積の9割以上を占める自然豊かな飛騨市には、245種類以上もの薬草が自生し、山里に住む人々の薬箱のような役割を担っています。
soranotaniには、飛騨市がもつ最大資源である薬草を活用した温浴施設を作る予定で、リラクゼーションと共に飛騨を感じていただく場となります。また、温浴施設の熱源には、飛騨の木材を製材する過程で発生する廃材を熱エネルギー化する持続可能な「木質バイオマス」が使用されます。
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Co-Innovation Festivalでは、「Hida Herbal Sauna Village」を実施し、大自然の中で整うサウナを通じて飛騨の薬草を「知り」「触れ」「体験」していただく機会を設けました。
地域活性化にもつながる「持続可能な食」
持続可能な食についても、soranotaniにおいては重要なテーマとなります。飛騨ならではの食や、飛騨で蔵を構える日本酒などこの土地の価値を、食を通して体験し、産地にも注目が集まることで、飛騨へ訪れるお客様が増え、地域活性化にもつながります。
Co-Innovation Festivalでは、Co-Innovation Dining、リビングオーベルジュ、飛騨利き酒トークフェスティバルの3つの食イベントを実施し、飛騨の食の可能性を探る機会としました。
◆Co-Innovation Dining
共創企業の皆様などをお招きする特別なディナー「Co-Innovation Dining」を気多若宮神社にて開催。富山県南砺市利賀村にて美食を追求し、ナンバーワン デスティネーション レストランとも評される「L’evo(レヴォ)」のシェフ・谷口英司氏を飛騨古川の地に招きました。飛騨牛のような既に名物として名のある食材だけではなく、普段あまり目立たない飛騨の食材を使用した、飛騨古川の地でしか味わうことのできない特別なコースを振る舞っていただきました。「食」の領域における、新たな価値の発掘と創造を体現していただきました。
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◆リビングオーベルジュ
JTBが持つリビングオーベルジュのサービスを使わせていただき、一流の和食料理人が飛騨の食材を活用し、参加者の皆様にふるまっていただきました。全国からイベントに参加してくださった企業関係者の皆様を中心に、マルシェに出店していた飛騨の事業者の方々、CoIU関係者などが食事を楽しみながら交流を深める機会となりました。
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※リビングオーベルジュ
食・サービス・空間など、それぞれのプロフェッショナルが創り上げる「一流の食事体験」を、自宅やオフィスなどの「日常空間」をはじめとしたお客様の望む場所やシーンで提供する「感動パーティープロデュース」のサービスです。
◆飛騨利き酒トークフェスティバル
国分中部、JTBと飛騨の酒蔵2蔵(渡辺酒造店、蒲酒造)で企画をしました。ゲストには2024 Miss SAKE日本や高山料亭洲さきの代表、料理提供では地元のともえホテルに協力いただきました。飛騨の酒の魅力をトークショー、めでた、利き酒、クイズなどを通して参加者の方々に伝える機会となりました。地域内外の企業が連携をし、企画することで、地元の魅力を普段と違った角度でお伝えする機会となりました。
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音楽ライブ
飛騨ではなかなか開催することのできない若手のプロミュージシャンによるライブを開催し、地元の方々にこちらは多く来場していただきました。また、飛騨を中心に活動している和太鼓演奏、お祭りの際に出る獅子舞が音楽に合わせて会場を盛り上げました。さらにYAMAHAと和太鼓、獅子舞チームがコラボレーションし、さまざまな打楽器を参加者参加型でリズムを共奏するワークショップを行いました。老若男女が年齢や居住エリアを越えて一つになり、言葉を超えた一体感を表現する機会となりました。
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今後も、音楽を共奏することで、どんな人々も共創の可能性があると感じられるような共創の入り口を街の中に創っていける可能性を感じる場となりました。
関係者からのコメント
<宮田裕章氏>
アクセスが簡単ではない場所にも関わらず、多くの方々にご来場頂き、今回のプロジェクトを通して、飛騨の可能性を強く確認できました。このプロジェクトへ興味を持ってくださっている、全国の企業関係者の皆様だけではなく、地域の方々、子ども連れのファミリーの方、観光客の方々、まさに未来のsoranotaniやCoIVが目指すべき姿である様々な方々に参加いただき、繋がりが形成されました。実際に、このイベントを通じて出来た繋がりは共鳴し合いながら、様々なプロジェクトが輪郭を持ち始め、進み始めています。これから飛騨の地から生まれた共創が全国、そして世界に広がり、さらに大きなうねりとなることを期待しています。
本イベントに関わってくださった皆様、関心を寄せてくださった皆様、ありがとうございました。
<蜷川実花氏>
今回の展示のために、何度も飛騨に通いました! 廃工場というこれまで経験したことのない空間で、クリスタルガーメントやガラスパネルなど新しい作品の展示もあり、面白い内容になったと思います。訪れるたびに好きになるこの街で作品を発表することができ、そして予想を遥かに上回る数の方が来てくださってとても嬉しいです。
●Hida Co-Innovation Festivalイベント概要
・開催期間:2024年9月21日(土)~9月23日(月)
・開催場所:株式会社東洋工場跡地(岐阜県飛騨市古川町若宮2丁目1-1)
・特設サイト: https://soranotani.jp/
・主催:飛騨古川駅東開発株式会社
・共催:一般社団法人CoIU設立基金
【飛騨古川駅東開発株式会社について】
2026年度の飛騨古川駅東開発事業の主体。(代表取締役:田端一盛)
”企業“、”アーティスト“、”街“が共創し、地域とつながる拠点となることを目指す商業施設の開業を目指しています。
【コーイノベーション大学(CoIU、仮称)について】
地域と共に、未来を創る大学。略称 #CoIU #コーアイユー
CoIUは、岐阜県飛騨市を本拠地として日本中に拡がる学びの拠点を持つ四年制大学の設立を目指しています。多様な人・企業・地域と関わりながら、理論×対話×実践を通じて学ぶことができます。
2026年4月開学予定|共創学部地域共創学科
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