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コンゴ民主共和国:北キブ州ルチュル地方で戦闘が再開、MSFは医療活動を継続

PR TIMES / 2012年7月11日 16時28分



プレスリリース
2012年7月11日

コンゴ民主共和国の北キブ州ルチュル地方で7月上旬、一時的な停戦状態の後に戦闘が再開し、反政府グループ「M23運動」がジョンバ・チェンゲレロ、ルワングバ、ブナガナの各町を侵攻し、7月8日にルチュル地方の中心地であるルチュル町とキワンジャ町を支配下に収めた。

北キブ州における国境なき医師団(MSF)の活動責任者、ミカエル・ル・ペは語る。
「道路は一部が封鎖されていたり、治安が悪かったりするため、医療施設へのアクセスが難しくなっています。ルチュル総合病院を訪れる人の数も著しく減りました」

MSFは、5月下旬からコレラの流行が始まったルワングバにあるコレラ治療センターに患者が来院できないことを深く憂慮している。同センターは、MSFの緊急チームによる支援を受け、7月初旬に753人のコレラ患者を治療していた。しかし、ル・ペによると、ここ数日の戦闘により、適切な治療の提供が妨げられているという。

MSFは戦闘に関わる当事者に対して、MSFが地域住民や医療施設へのアクセスを保証するよう求めている。

ル・ペは現地の状況を次のように説明する。
「暴力的な行為の最大の犠牲者はやはり民間人です。MSFの現地スタッフの1人も、キワンジャの町で略奪が発生した7月8日に足を撃たれました」

さらに、ルチュル総合病院で外科医として活動するMSFのジャン・ライス医師は次のように話す。
「戦闘に加え、周辺全域で散発的な暴力行為や略奪が繰り返されています。社会全体が崩壊してしまったかのようです」

MSFは北キブ州での活動を継続し、外科チームをルチュル総合病院に常駐させている。同病院では、この8週間で280人の負傷者が治療を受けた。

ここ数週間のルチュル地方の治安悪化により、北キブ州および国境を接するルワンダやウガンダでは、多数の人びとが避難を余儀なくされ、もともとぜい弱な人びとはひっ迫した状況に追い込まれている。
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MSFは、1996年からコンゴ民主共和国において、紛争による影響を受けた人びとに、中立・公平な医療援助を提供してきた。その活動は、いずれの政府、宗教、軍事組織からも独立している。
2011年、MSFは北キブ州の複数の活動地において、合計40万4000人以上の患者を治療した。そのうち3万2000人に入院治療、8000人あまりに栄養失調の治療、4万5000人あまりにマラリア治療を提供し、1万5000件を超える分娩介助を行った。また、暴力に起因する負傷者およそ300人の治療にもあたっている。


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