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2020年第2四半期台湾電線・配線器材製造業の振り返りと今後の展望<ワイズ機械業界ジャーナル10月第3週号発行>

PR TIMES / 2020年10月22日 15時15分

~台湾機械業界の動向が分かる~

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の10月第3週号を発行しました。今週号では、電線・配線器材業界、台湾のサイエンスパーク、半導体設備メーカーのGROUP UP、手工具業界について紹介します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/59899/23/resize/d59899-23-194173-1.png ]

<201022号内容案内>

[表: https://prtimes.jp/data/corp/59899/table/23_1.jpg ]



●今週号の記事を一部紹介します。
台湾電線・配線器材製造業の振り返りと今後の展望—2020年第2四半期

一、産業概況
 銅価格の回復と電力ケーブルなどの出荷好調を受けて、2020年第3四半期の台湾当産業の生産額と販売額は前年同期比10%以下の成長幅を維持すると予測した。
 2020年に入ってから台湾の建設市場は回復しつつあり、内装工事と工場・オフィスの配線工事の需要が増加した。これにより、電力開閉器(スイッチ)と電源プラグ・ソケットの生産額と販売額が成長したことから、20年1~7月の台湾当産業の配線機材製造業の生産額は前年同期比8.34%増、販売額は同2.24%増となった。
 台湾電力(台電、TPC)の入札案件と民間の再生エネルギー施設の関連設備の出荷が順調に伸び、電線・ケーブルの販売量は成長した。一方で、機械設備の電動機の販売が低迷したことから、エナメル線の生産量は減少した。さらに、2020年第1四半期に銅価格が下落し、銅線を含む電線・ケーブル製品の価格も落ち込んだことから、20年1~7月の台湾当産業の電線・ケーブル製造業の生産額は前年同期比1.91%減、販売額は同6.77%減となった。総合すると、20年1~7月の台湾当産業の生産額は同1.24%減、販売額は同6.00%減だった。
 銅価格は2020年4月から回復しており、メーカーは原材料価格を製品に反映させている。また、新規建築工事の増加によって市場需要が拡大しているため、台湾当産業の関連製品の生産量と販売量は成長する見通しだ。このため、20年第3四半期の台湾当産業の生産額と販売額はいずれも前年同期比10%以下の成長幅を示すと予測される。
[画像2: https://prtimes.jp/i/59899/23/resize/d59899-23-883634-2.png ]


二、輸出入概況
輸入
 2020年1~7月、一部のハイエンド情報通信製品の台湾生産量が増加したため、「同軸ケーブルおよび印刷回路用プラグ・ソケット」の輸入額が成長し、配線器材製造業の輸入額は前年同期比20.36%増となった。また「通信用電気導体、接続子を取り付けてあるもの(使用電圧が1,000ボルト以下のものに限る。)」および「その他の電気導体、接続子を取り付けてあるもの(使用電圧が1,000ボルト以下のものに限る。)」の輸入が増加したことから、20年1~7月の電線・ケーブル製造業の輸入額は同5.33%増となった。総合すると、20年1~7月の電線・配線器材製造業の輸入額は同13.08%増だった。
 一部の情報通信製品の需要が成長したものの、2020年第3四半期からサーバー半製品の在庫が増加したことから、台湾当産業の関連部品・半製品の輸入需要は縮小している。加えて、比較水準の昨年数値が高いため、20年第3四半期の台湾当産業の輸入額は前年同期比で成長を維持するものの、成長率は10%以下となると予測される。

輸出
 2020年1~7月、「その他電気導体、接続子を取り付けてあるもの(使用電圧が1,000ボルト以下のものに限る。)」および「通信用電気導体、接続子を取り付けてあるもの(使用電圧が80ボルト以下のものに限る。)」の対米国輸出額が成長、「同軸ケーブル及び印刷回路用プラグ・ソケット」および「通信用電気導体、接続子を取り付けてあるもの(使用電圧が80ボルト以下のものに限る。)」の対中国輸出額が成長した。一方で、対日本と対ベトナム輸出額は減少したため、20年1~7月の台湾電線・配線器材製造業の輸出額は前年同期比6.48%減となった。
 2020年第3四半期、米国および中国からの調達需要は安定しているものの、その他輸出相手国からの需要は低迷していることから、20年第3四半期の台湾当産業の輸出額は前年同期比でマイナスが続き、減少幅は10%以下となる見通しだ。
[画像3: https://prtimes.jp/i/59899/23/resize/d59899-23-713776-3.png ]


三、今後の展望
 電線・配線器材製造業の川下市場を見ると、台電の「第7輸変電計画」の2020年予算は19年より増加している。また、電力消費量が急速に増加している地域や再生エネルギー施設の集中地域における電力ネットワーク強化工事の予算額も引き上げられた。加えて、政府が大型インフラ整備計画「前瞻基礎建設計画」について、各担当機関に年度計画を完了し、達成率を引き上げるよう指示したことから、20年末までの工事需要はさらに増加する見通しだ。 また、洋上風力発電施設と送電ネットワーク整備の建設増加を受けて、メーカーは▽66キロボルト(kV)および161kVの洋上風力発電施設用ケーブル▽架空送電線用の超耐熱アルミ覆インバー線(ZTACIR)▽耐熱アルミ合金線(TACSR)──などを優先的に開発するようになった。このほか、内政部が2020年8月に公開した統計資料によると、20年上半期の住宅工事は6万件を超えて前年同期比12.8%増となっており、不動産工事の増加によって中低圧電力ケーブルおよび配線器材の関連需要が増加する見込みである。

 電子製品用線材については、サーバーの在庫が徐々に消化されていることに加えて、大手クラウドサービス業者からの需要が回復したことから、2020年第4四半期のサーバーに対する調達需要は小幅増加し、これに伴ってハイエンド線材の需要が増加するとみられる。しかし、一部電子製品はワイヤレス充電を導入しているため、関連製品の生産額と販売額は減少すると予測される。

 総合すると、情報通信電子製品用線材の在庫は増加しているものの、電力施設と住宅の建設増加によって、電線・ケーブル製品の需要は増加するだろう。このため、2020年第4四半期の台湾当産業の生産額と販売額は前年同期比10%以下のプラス成長を維持し、20年通年の生産額と販売額は前年比で横ばいとなる見通しだ。

<ワイズ機械業界ジャーナルとは>

[画像4: https://prtimes.jp/i/59899/23/resize/d59899-23-326993-4.png ]


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所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
事業内容:
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