LPixel、人工知能を活用した医療画像診断支援技術「EIRL(エイル)」を発表
PR TIMES / 2017年11月24日 10時1分
エルピクセル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:島原佑基、以下「LPixel」)は、ライフサイエンス領域における高精度の画像解析システムを開発してきたノウハウ・技術などを活かし研究開発を進める、医療画像診断支援技術「EIRL(エイル)」を発表いたしました。
[画像: https://prtimes.jp/i/10005/24/resize/d10005-24-557587-0.jpg ]
EIRL(エイル):https://eirl.ai/
【背景】
近年、医療の進歩とともに、医師は膨大な数の医療画像と向き合うこととなりました。CT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴断層撮影装置)等のモダリティ装置の進化により、高度な読影スキルが要求される画像診断では対象となるデータ量が増え続け、全国に約5,500人(医師全体の2%未満[1]) の放射線診断医[2]の業務負担の増加が問題視されています。そこで、「EIRL(エイル)」では、画像解析技術に人工知能技術を応用し医療画像診断の効率化を促進することで、診断医の画像診断をサポートすることを目指します。
【EIRL(エイル)について】
「EIRL(エイル)」とは、人工知能を活用した医療画像診断支援技術の総称です。LPixelは、EIRL(エイル)を活用し、脳MRI、胸部X線、乳腺MRI、大腸内視鏡、病理などの医療画像診断支援技術の研究開発を進めており、本日10のテーマを公開いたしました。EIRL(エイル)には (1)医師のダブルチェック・トリプルチェックによって品質が担保された学習データを使用(2)学習データが少なくても効率的・高精度に学習する独自技術を活用(3)主要な画像診断装置および撮影プロトコルで撮影した医療画像に対応(4)PACSシステムと連携可能など4つの特徴があります。医師の診断を支援することで、医療の発展に寄与することを目指します。
【これまでの取り組み】
LPixelは本医療画像診断支援技術などの取り組みを通じ、ヘルスケア分野の社会的課題の解決に挑戦する優れた団体・企業等を発掘する経済産業省主催「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2017」にて優秀賞を受賞いたしました。また、海外においては、シンガポールにて開催されたピッチコンテスト「SLINGSHOT@SWITCH 2017」にて900社中Top5に選ばれ「Runners-up」賞を受賞した他、最も革新的なテクノロジーベンチャー企業100社に贈られる米国Red Herring誌(Red Herring社)「2017 Red Herring Top 100」に選ばれるなど、グローバルで評価されてきました。
【今後の展開】
2017年11月26日(日)~12月1日(金)まで米国シカゴにて開催される「RSNA2017(第103回北米放射線学会)」にてEIRL(エイル)を出展いたします。RSNA(Radiology Society of North America)とは、136カ国54,000人以上の会員を擁する北米放射線学会であり、毎年シカゴで開催される世界最大の放射線医学フォーラムです。LPixelは、本年度から設置される「Machine Learning Pavilion」にて、47社中唯一の日本発のベンチャー企業として本パビリオンにブースを出展いたします。さらに11月27日(月)には、展示会場内にて講演を行い、本研究開発テクノロジーに関する取り組みについて発表を行います。今後、法令ほか必要な手続きを経て医療用に使用できることを目指し、グローバルで研究開発を進めてまいります。
■LPixel RSNA出展 プレスリリース:https://lpixel.net/2017/10/25/5741/
[1]公益社団法人日本医学放射線学会:http://www.radiology.jp/specialist/list_t.html
厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/14/dl/kekka.pdf
[2]医用画像から病巣を見抜く、臓器別の専門を越えた横断的な知識や経験を有する診断に特化した専門医のこと。
【エルピクセル株式会社について】
エルピクセル株式会社は、ライフサイエンス領域の画像解析に強みを持つ東京大学発のベンチャー企業です。医療・製薬・農業などのライフサイエンス領域に対して画像解析技術とりわけ人工知能技術を応用することで、高精度のソフトウエアを開発してきました。現在、国立がん研究センターをはじめ複数の医療機関と連携し、人工知能を活用した医療画像診断支援の研究開発を進めています。
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