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UL、中国で室内空気環境測定サービスを開始

PR TIMES / 2012年12月21日 16時1分

~ ULの南沙試験所が、室内環境に対する改善意識を喚起する ~

【2012年12月6日(現地時間) - 中国広東省広州市発】 米国の第三者安全科学機関であるUL Inc. (本社:イリノイ州ノースブルック、以下UL)は、広州市内に所有する南沙試験所(Nansha Testing Service Center)において、室内空気環境(Indoor Air Quality、以下IAQ)の測定サービスを開始したことを発表しました。「より安全な世界を目指す」というULのミッションに基づき展開するIAQ測定サービスは、中国市場の環境に配慮した健康的な生活を要望する需要の高まりにも応えるものです。

ULの最高コマーシャル責任者(CCO)兼シニア・バイスプレジデントであるゾウ・ウェイファンは、中国におけるIAQサービスならびにULの主要サービスについて、次のように述べています。
「室内環境に配慮した製品を望む消費者の声が高まるにつれ、『環境の価値』に対する製造者の関心もさらに高まっています。この機運は、産業界をより健全かつ透明性の高い発展へと導くものです。環境に配慮した技術革新を長年支持してきたULにとって、中国市場での室内環境を配慮する意識の高まりを見るのはうれしい限りです。大気汚染問題は、私達全員が直面するものです。ULが提供する空気環境および安全へのサービスの拡張は、ULが取り組んでいる安全の定義の開拓および拡大にとっても新たな試みです。」

環境に配慮し、排出物が少ない製品に対する中国市場の需要を満たすうえで、ULの南沙試験所が提供する一連の試験機器およびサービスは、幅広いステークホルダーに便益をもたらすことが期待されます。最新技術を駆使し実施される今回のIAQサービスには、製品排出物試験、化学物質含有試験、室内空気質認証、そしてアドバイザリー・サービスを含んでいます。具体的な対象には、家庭用電気機器、電子製品、家具、建材に含まれる揮発性有機化合物(VOC)、アルデハイド、フタル酸などの汚染物質の特定および評価・判定を指します。

室内空気環境は今や世界中の人々の懸念事項となっています。米国環境保護庁(EPA)の統計によると、北米の人々が室内で過ごす平均時間は90%となっています。ULグループの室内空気環境の試験機関であるUL Air Quality Sciences, Inc.(UL AQS)の統計によると、屋外空気と比較して室内空気は通常2~10倍汚染されているため、室内空気環境は人間の健康に多大な影響を及ぼすものです。

中国国民の間で、空気環境への関心も高まっています。特に、電気機器、家具、保管設備など製造業者が生産し、リフォーム業者が取り扱う製品における環境への意識を高めてほしいという要望が増加しています。急速な経済成長と加速する都市化によって住宅および学校、オフィス内の建材、家具、電気製品から排出される化学物質に接触、あるいはそれらを吸引する機会が、これまで以上に増えています。中国疾病管理予防センターの統計では、リフォームされたアパートの92%において、ホルムアルデヒド含有量が過剰な事例が見られ、その内の76%の物件では、許可されている量の5倍以上のホルムアルデヒドが検出されていることが明らかになっています。今まさに、リフォームで使用される材料が人体に与えるリスクを最小限にする必要性が高まっています。

レノボの環境技術部門長であるホン・ジ博士は、「室内環境を守る重要性に気づいた市民の数が増えれば増えるほど、製造業界では環境に配慮したグリーンな製品を生産する新しい流れが生まれます。弊社は、室内の空気環境に関する法律や規格に対し、製造業が一貫した対応をとるよう支援し、包括的なサービスを提供する第三者認証機関の存在価値を認識しています。ULのような信頼できる機関が提供する正確な情報とサービスによって、弊社の室内用製品が本当に環境に優しい製品として認証されることを望んでいます。これが、最終的に弊社に市場優位性の向上をもたらすのです」と述べています。

ULのIAQサービスには、米国環境基準による「グリーンガード認証プログラム」が含まれており、化学物質の排出の低さとともに製品および材料の試験・認証を行います。潜在する化学排出物の特定ならびに製品の安全性確認のため、環境チャンバーを使った試験・分析を実施します。グリーンガード認証を取得した製品の中には、世界で最も厳しい化学物質基準を満たしているものがあるため、グリーンガード認証は多くの企業および政府機関、団体で受け入れられています。

この他、ULの環境関連サービスには環境性能検証(Environmental Claim Validation:ECV)、環境製品認証(Sustainable Product Certification:SPC)、環境製品宣言(Environmental Protection Declaration)などのサービスがあります。ULは、試験ならびに認証における多大な経験と包括的なソリューションを通じて、企業の環境価値をアピールするとともに、消費者が最も持続可能な環境に配慮した製品を見分ける手助けをしていきます。


*1 United States Environmental Protection Agency (EPA) http://www.epa.gov/iaq/pubs/insidestory.html 
*2 UL Air Quality Sciences, Inc. (UL AQS) http://www.aqs.com/
*3 中国疾病管理予防センター(China Center for Disease Control and Prevention) http://www.chinacdc.cn/
*4 グリーンガード認証プログラム(GREENGUARD Certification Program) http://www.greenguard.org/


【ULがグローバルに展開する5つのビジネスユニット】
■Product Safety (製品安全)
ULは、世界に認められた第三者試験認証機関として、ULマークをはじめとする各種認証マークを取得していただくための試験を実施し、お客様の世界市場への進出をサポートします。
■Life & Health (ライフ&ヘルス)
医療機器、食品加工機器、自動販売機、水道設備機器や飲料水に対し、各国法規制認証や製品の試験・評価を行うことを通じて、人々の健康を守ります。
■Verification Services (検査・検証サービス)
エネルギー効率などの製品の性能検証をはじめEMC/無線評価試験及び認可取得/証明業務、相互接続性、セキュリティ分野など、検査・検証を主体にサービスを提供しております。
■Environment (環境)
環境により配慮した製品の信頼性向上と普及に寄与すべく、環境表示検証サービスやサステイナブル製品認証サービスなどを提供します。
■Knowledge Services (セミナー・情報提供)
製品安全における豊富なエンジニアリング実績とグローバル・ネットワークを活かし、お客様に有用な情報やソリューションを提供します。ULではこの事業をUL Knowledge Servicesと称して力をいれており、公開セミナー、講師派遣セミナーなどお客様に適した形態を選択していただけます。


【株式会社UL Japanの概要】
株式会社UL Japanは、米国の世界的第三者安全科学機関であるULの日本法人として、2003年に設立されました。現在、ULのグローバル・ネットワークを活用し、北米のULマークのみならず、日本の電気用品安全法に基づいた安全・EMC認証のSマークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト(http://www.UL.com/jp)をご覧ください。

【ULの概要】
ULは、100年以上の歴史を持つ世界トップクラスの第三者安全科学機関です。世界46カ国に約9,000名の専門家を有するULは、製品安全(Product Safety)、環境(Environment)、ライフ&ヘルス(Life and Health)、セミナー・情報提供(Knowledge Services)、検査・検証(Verification Services)のサービスを提供する5つの事業部門を設置し、拡大する顧客のニーズに対応すると共に、公共安全というミッションに向けた活動を展開しています。詳細はウェブサイト(UL.com)をご覧ください。

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