千年以上の歴史。仁淀川の清流が生み出す「土佐和紙」 世界一薄い和紙「土佐典具帖紙」等、伝統工芸の取組みと現代の匠たち
PR TIMES / 2017年1月16日 11時40分
高知家学講座2017 ~土佐和紙で甦る幕末維新 at TechShop~2017年2月1日、18日 「土佐和紙展」1653年創業老舗和紙専門店 小津和紙にて 2017年1月30日~2月4日
土佐和紙について
千年以上の歴史。仁淀川の清流が生みだす「土佐和紙」
世界一薄い和紙「土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)」
1000年以上の伝統を誇る土佐和紙。中でも、「カゲロウの羽」とも称され、世界でいちばん薄い和紙が「土佐典具帖紙(てんぐじょうし)」です。文化財の修復等にも使われ、ボストン美術館所蔵の「浮世絵」や書籍の修復、システィーナ礼拝堂のミケランジェロが描いた大壁画の修復等、美術品、文化財の修復の材料としても使われています。
良質の和紙を生み出す鍵となるのは、水と楮(こうぞ)であると言われています。土佐和紙の産地であるいの町や土佐市には、平成24年から4年連続で水質日本一に選ばれ「仁淀ブルー」とも称される仁淀川が流れています。
また、高知は日本有数の楮の産地であり、土佐の楮は繊維が太く長く、丈夫な紙を作りやすいと言われます。仁淀川を中心とする豊かな水と、流域における質の良い原料が、土佐和紙の歴史を支えてきたのです。
受け継がれる伝統工芸
日本三大和紙のひとつとされ、明治時代には、県内で7000軒以上あった和紙の工房も、機械化や西洋紙の台頭など時代の変化により、今では、20軒程まで減少。高知県では土佐和紙の文化、伝統技術を守っていくため後継者の育成を地域が一丸となって取り組んでいます。
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最新情報
【東京赤坂】高知家学講座2017~土佐和紙で甦る幕末維新 at TechShop~
1日目 2017年2月1日(水)19:00~21:30 2日目2017年2月18日(土)10:00~16:30Techshop Tokyo(港区赤坂1丁目12番32号アーク森ビル3階)
2017年は大政奉還150周年、2018年は明治維新150周年の節目にあたり、幕末から明治維新にかけて、坂本龍馬をはじめ、多くの偉人を輩出した高知では、「志国 高知幕末維新博」を開催します。幕末維新博を盛り上げるため、高知の伝統工芸品である「土佐和紙」とデジタル加工や電子工作を組み合わせ、幕末維新を現代的なコスプレ衣装で再現するワークショップです。
<高知家学講座とは>
(株)富士通と高知県で締結したパートナーズ協定に基づく取組みの一環として首都圏在住の方を主対象に、高知の食や文化、伝統などについて学び、実感いただくことで、「高知家」のイメージを共有し、高知県の魅力を伝えていただく方を養成することを目的とした講座です。
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【東京】「土佐和紙展」1653年創業の老舗和紙専門店 小津和紙 にて開催!
2017年1月30日(月)~2月4日(土)
<催し内容>
・ギャラリーでの土佐和紙展示・土佐和紙職人によるギャラリートーク
・手漉き体験※手すき体験自体は普段から行っていますが、1/31(火)~2/2(木)の期間中は土佐和紙職人の指導により土佐和紙を使用します。
・土佐和紙の販売参考:小津和紙HP:http://www.ozuwashi.net/
和紙ならではの立体感のあるアート ちぎり絵 世界への広まり
絵の具の代わりに和紙を張り付けていくことで表現するちぎり絵。厚さ、素材が異なる和紙を幾重にも重ねることで、再現性の高さ、和紙独特の立体感を生み出します。平成11年、シンガポールでのイベントにより、「土佐和紙ちぎり絵交流会」が発足したことを皮切りに、韓国や台湾、中国各地などとの文化交流を続けています。今では、いの町などの小学校と海外の学校でちぎり絵を使った国際交流にもつながっています
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土佐和紙の伝統を受け継ぐ加工品
土佐和紙は、従来の「紙」としての利用のみならず、その機能性を活かし、様々な商品が開発されています。
高級トイレットペーパー うさぎ
望月製紙/1,000円(税別)
皇室献上品も手掛ける望月製紙が手がける高級トイレットロール!3枚重ねの高級紙を使用しふわふわの仕上がりで、贈答品にもなる逸品です。
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りぐる夢美肌 きらり肌(美容液マスク)
三昭紙業/300円(税別)
~土佐和紙できれいに~土佐和紙の伝統に新しい技術を加え、オリジナルの楮(こうぞ)入りシートを開発。こだわりの美容液をたっぷり保持し、密着性に優れたフェイスマスクです。
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土佐和紙の町「いの町」体験スポット
いの町紙の博物館
日本三大和紙産地のひとつに数えられる高知県いの町。「いの町紙の博物館」では、紙の歴史や原料から土佐和紙ができるまでの工程をパネルや現物でわかりやすく展示。職人による伝統の技法「流し漉き」の実演、色紙やはがきを作れる「紙漉き体験」も。絵画・版画・美術工芸用などの土佐和紙をはじめ、各種紙製品を販売しています。
■所在地:高知県吾川郡いの町幸町110-1
■開館時間:9:00~17:00(紙漉き体験~16:00)
※月曜休館(祝日の場合は翌日休館)
■HP:http://kamihaku.com/
■第10回 高知国際版画トリエンナーレ展プレイベント 1/2-1/29開催中
“体験型道の駅”土佐和紙工芸村QRAUD(くらうど)
清流仁淀川のほとりに位置する「土佐和紙工芸村QRAUD」。施設内には、レストランや古い蔵を改装したギャラリー、産直市、土佐和紙の紙すき体験場があり、オリジナルはがきや、色紙を作ることができます。また、周辺観光の拠点として利用出来る宿泊棟もあります。
■所在地:高知県吾川郡いの町鹿敷1226
■開館時間:利用施設により異なる
■HP: http://www.qraud-kochi.jp/
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高知県の魅力を発信するにあたり、暑苦しいほどにあったかく、人と人とのつながりを大切にする県民性を、ひとつの大家族に例えて展開している高知家プロモーション活動。
4年目となる今年は、食べ物、自然、人といった高知家の持つ「ポジティブ力」で日本の元気への貢献を目指すNIPPON POSITIVE PROJECTを展開しています。
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土佐和紙の伝統を受け継ぐ匠たち
カゲロウの羽と呼ばれる極薄の「土佐典具帖紙」手漉き技術を受継ぐ。4代目後継者 浜田洋直(ひろなお)さん、治(おさむ)さん
浜田洋直さん、治さん兄弟が人間国宝だった祖父の幸雄(さぢお)さんから、その技術を受け継いでいます。お二人は、浜田兄弟和紙製作所/HAMADAWASHIを立ち上げ、手漉き和紙の技術継承はもちろん、浜田家に伝わる様々な和紙技法を復刻・進展させ、土佐典具帖紙の新たな可能性を追求し続け、主に、ちぎり絵などに使用する美術工芸紙や修復紙用の和紙を製作しています。
株式会社浜田兄弟和紙製作所(高知県吾川郡いの町鹿敷1226)
HP: http://www.hamadawashi.com/
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オランダ人土佐和紙作家
ロギール・アウテンボーガルトさん
(かみこや代表/手漉き和紙作家/土佐の匠※/高知工科大学客員教授)
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オランダ人土佐和紙作家ロギール・アウテンボーガルトさん。1980年に高知県旧伊野町にて紙漉き修行を始め、2006年に高岡郡梼原町で紙漉き体験ができる宿泊施設「かみこや」をオープンしました。
ロギールさんは、「畑から和紙を育てる」をコンセプトに原料の楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を無農薬
・無肥料で自家栽培し、和紙を漉いており、灯りやオブジェなどの土佐和紙作品の制作にも力を入れています。2015年からは、東京銀座で和紙の原料である楮と三椏を栽培し、銀座産の和紙をつくる「銀座和紙プロジェクト」の活動を行っております。また、海外で人気のある「ブックアート」用手すき紙を製作するなど活動の幅は多岐に渡ります。
かみこや(高知県高岡郡梼原町太田戸1678)
HP:http://kamikoya-washi.com/
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※土佐の匠 高知県内の県内産業の基盤を支え、その振興に貢献している熟練技能や、古く
から受け継がれてきた伝統技能の優れた継承者を「土佐の匠」として高知県が認定しています。
移住して土佐和紙職人に
後継者不足と聞きUターンし、伝統工芸を志す。
「原材料を活かして千年以上もつ土佐和紙を作り続けたい」
田村亮二さん(土佐の匠※/いの町在住)
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四万十町出身の田村さんは、高校卒業後に、愛知県の自動車部品メーカーに7年間勤め、毎日鉄を加工する日々の中、「自然のものにふれるものづくり」をしたいと思い始め、後継者不足と言われる伝統工芸を志すことを考え始めました。
その後、地元高知にUターンし、1992年から県立紙業試験場(現・紙産業技術場)で研修を受け、県からの紹介で就職した製紙会社の手漉き部門や土佐和紙工芸村を経て、「自分の工房を持ちたい」という気持ちが強まり、2008年に独立しました。
文書や掛け軸などの文化財等修復用用紙や、美術工芸用用紙などを手掛けています。
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