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医療データ共有プロジェクトで、IOSTブロックチェーンの技術を活用、PHRの導入に向けての第1フェーズを終了

PR TIMES / 2021年3月22日 12時15分

デジタル化社会に貢献、データの真正をブロックチェーンで証明する

ブロックチェーン技術を活用したアプリケーション開発を行うエバーシステム株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表:和田 隆夫)は、大学発ヘルステックベンチャーのプラクス株式会社(本社:大阪府八尾市、代表:坂上 博俊)ともに、2020年6月から進めてきた医療データ共有プロジェクト“ プラクス“において、IOSTブロックチェーンのプライベート環境を採用したプロトタイプを開発しデータのハッシュ値を保存する、技術的な検証を行いました。エバーシステムは、その概要と結果及び考察についてのレポートを公開しました。



*この記事は「Pracs健康手帳プロジェクト第1フェーズ報告書」を元に作成しています。


[画像1: https://prtimes.jp/i/41312/30/resize/d41312-30-932113-3.png ]

ブロックチェーン技術により、改ざんのない状態で医療・健康記録を保存でき、医療記録の相互運用時も正確な情報の利用が可能になります。医療健康データを個人が特定できないように加工した上で、ビッグデータとして、研究目的で提供することも可能です。医療データが引き継がれないための無駄な重複した検査や連絡がないための薬の副作用問題など、実現することによるメリットは高いものがあり、それによる予防医学等の分野で技術的な進歩が期待できます。

PoC(概念実証)の目的
第1フェーズでは、次の3つ目的を検証しました。

健康データを安全な方法で医療関係者へ提供する。健康情報は、要配慮個人情報に当たり、サーバー管理者でもデータの内容を見ることができない仕組みを作る。
ブロックチェーンへ健康データのハッシュ値を登録することで、健康データが改ざんされていないことを証明する。
暗号化した秘密鍵を紛失した場合に、医療関係者の協力により鍵を再発行できるようにする。



システムの全体構成
プロジェクトのシステムは、図1のようにユーザー(利用者)および医療施設をアクターとして、データベースとブロックチェーンを併用したシステムです。ここでは、公開鍵暗号技術をブロックチェーン内外で利用しています。重要な点は、生の暗号化されていない健康データは、ユーザの手元のスマホの中だけに保持します。


[画像2: https://prtimes.jp/i/41312/30/resize/d41312-30-336163-1.png ]

第1フェーズの検証環境構成

図2のようにAPIサーバーはAmazon AWSクラウド内に、EC2上にDockerベースで構築し、サーバーへの直接アクセスを避けて、プライベートネット内で稼働させています。セキュリティを確保するため、証明書を付与したロードバランサー経由で、HTTPSプロトコルでアクセスします。サーバー本体は、Nest.js+TypeORMで、TypeScript言語で実装しました。データベースとしては、MySQLベースのAWS Auroraデータベース、ブロックチェーンにはIOSTのプライベートチェーンを採用しています。健康データの保存APIでは、データベースへの暗号化データの保存と、ブロックチェーンへのデータのハッシュ値の保存の2フェーズのコミットを実装しています。

評価軸
利用者側の視点および技術的な視点を踏まえ、検証項目を定義しました。

運用性
利用者におけるアプリの問題点を洗い出すため、検証環境を構築しアンケートを実施しました。
セキュリティ
利用者-医療機関連携ブロックチェーンシステムで具備すべきセキュリティ機能(データ秘匿やアクセス制限)への整合性を見定めるため、検証環境で保存された結果について検証を実施しました。



実証実験のレポートを公開
レポートでは、PoC(概念実証)の結果、セキュリティの検証、技術者側での問題点、参加した一般利用者へのアンケートなどがまとめられています。


URL:https://eversystem.co.jp/download/1699



和田隆夫 博士(工学)代表取締役、エバーシステム株式会社、PoCへの感想
“弊社は2018年のIOSTメインネットリリース当初からアプリケーションの開発をしてきました。IOSTのスマートコントラクトはJavaScriptベースですので、習得しやすく機能制限も少ないため開発は比較的容易です。用意されているSDKを利用して、一貫してJavaScriptで開発することも可能で、弊社もそのスタイルで開発しています。今回の健康手帳プロジェクトのPoC第1フェーズでは、サーバー管理者にも秘匿化した状態で要配慮情報を受け渡しするための仕組みを、データ保存用のデータベースと組み合わせて、IOSTチェーン上にハッシュ値を記録しレシートを発行することで、検証可能な仕組みとして構築しました。“

問い合わせ


IOST財団:jp @ iost.io
*暗号資産の投資に関する問い合わせはお控えください。


エバーシステム 株式会社
エンターテイメント領域でのブロックチェーン技術を応用したアプリケーション・サービスを設計開発。自治体が参加するブロックチェーン技術を使った電力取引の実証実験でアプリケーション開発を担当。Hyperledger Fabric、イーサリアム、IOSTプラットフォームでの業務レベルの開発。
URL:https://eversystem.co.jp

プラクス 株式会社
2017年 近畿大学の学生起業支援プログラムで設立。大学の知財を用いた医療系のアプリケーションソフトウエアを自社開発。疾病管理手帳(FAP PASSPORT)と、大学で行った医療をテーマにした卒業研究「医療用家系図作成支援ソフトウェアの開発」を製品化。同ソフトウエアは、医療機関に導入。
URL:https://pracs.co.jp

IOSTブロックチェーンを開発するIOST財団
次世代コンセンサスアルゴリズム“Proof of Believability(PoB)“に基づく超高速の分散型ブロックチェーンネットワーク。分散型経済のセキュリティとスケーラビリティのニーズを満たすオンラインサービスの基盤となるアーキテクチャを目指。ディプロイ後の修正機能を備えた、JavaScpritをサポートする、スマートコントラクトと限りなく低い開発コストは、エンタープライズソリューションとなる。
URL:https://iost.io

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