ヴァレオ、「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2014」に CO2 排出量の削減と直観的ドライビングに貢献する新技術を展示
PR TIMES / 2014年5月12日 12時17分
世界的な自動車部品サプライヤー、ヴァレオは、2014年5月21日(水)から23日(金)までパシフィコ横浜・展示ホールにて開催される「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2014」に出展し、CO2 排出量の削減と直観的ドライビングに貢献するヴァレオグループの新技術を展示します。
また、人とくるまのテクノロジー展2014の特別企画展示コーナー“人と社会に優しい先進クルマ技術 ~2020年の「モビリティ」・「カーロボティクス」を体験しよう~”の屋内展示にて、ヴァレオのレーザースキャナー「SCALA」を展示すると共に、本邦初の試みとして、屋内展示の延長企画として、同スキャナーを搭載したデモカーの同乗体験を実施します。デモカー走行中にレーザースキャナーが車両前方をスキャンして検知した車、バイク、歩行者、静止物である木や停止している車、ガードレールなどの障害物を、種類分けして車両周辺マップを作成する様子を画面上でご覧いただけます。
ヴァレオブースでの主な展示品は以下の通りです。
レーザースキャナー「SCALA」
ヴァレオのレーザースキャナー「SCALA」は、車両前方をスキャンし、車、バイク、歩行者、静止物である木や停止している車、ガードレールなどを検知します。このデータを基に障害物ごとに種類分けされた車両周辺マップを作成することで、車両や歩行者に対する緊急ブレーキ、自動回避等のアクティブセーフティー機能の向上、自動運転、自動駐車や渋滞時の自動追従などが可能になります。レーザースキャナーによる障害物検知は、昼夜を問わず同等の性能を発揮し、高速道路での走行にも、駐車場などでの低速での走行にも対応します。欧州の新車アセスメントプログラム(Euro NCAP)の評価項目に2014年から加わる自動ブレーキシステムの基となる検知システムとして、レーザースキャナーは大きな威力を発揮します。
クーラント流量制御バルブ「THEMISバルブ」
今回、世界初の展示となるクーラント流量制御バルブ「THEMISバルブ」は、自動車エンジンのサーマルマネージメントに関するイノベーションです。この電子制御バルブを1イン、3アウトの4ウェイで切り替えを行うことで、エンジン、ラジエーター、ヒーターなどクーラントループ全体の流量をコントロールしてエンジン水温を迅速かつ正確に制御します。これにより、暖気時間の短縮や、冷房性能の向上に貢献します。また、燃料消費を3%近く減らすことができ、二酸化炭素や炭化水素、窒素酸化物などの汚染物質の10%近い排出量低減につながります。「THEMISバルブ」は、今年中に日本メーカーの車に搭載される予定です。
水冷コンデンサー
今回、日本初出展となる水冷コンデンサーは、車両用エアコンサイクルのコンデンサーをファンで外気を送風して冷やしていた空冷式から、クーラントを用いて冷やす水冷式に改良したものです。これにより、ヴァレオの水冷コンデンサーでは、従来のコンデンサーに比べ、エアコンの燃料消費を減らすことができます。また、水冷コンデンサーは、エアコンシステムにおける、コンプレッサーの過渡期の圧力上昇を低減できるため、効率が向上します。また、水冷コンデンサーはエンジンルームの側面部分や車室脇にも搭載することもできるため、車両におけるレイアウトの自由度が高まり、設計時にハイブリッド車のフロントエンドのスペースをより有効に活用できるようになります。
電動スーパーチャージャー
電動スーパーチャージャーは、小型化したエンジンにおける低速時のダイナミックレスポンスを改善します。従来のターボチャージャーとは異なり、 電気モーター駆動の電動スーパーチャージャーは瞬時に反応し、ターボラグなしに優れたトルクを発揮します。これにより、燃費の削減への大きな要因となるエンジンの大幅な小型化が可能になります。12ボルト駆動の場合、8%から10%の燃費向上効果が期待できます。
ロングトラベル型デュアルマスフライホイール
ヴァレオのロングトラベル型デュアルマスフライホイールは、2種類の音振低減技術を小型のパッケージに組み合わせた革新的な一つの製品に作り上げたものです。ロングトラベル型デュアルマスフライホイールは、より高いトルクにおいて、振動とノイズを大幅に低減し、特に低回転での作動時におけるエンジンの燃費効率を改善します。ロングトラベル型デュアルマスフライホイールは、従来のインナーダンパーを搭載したデュアルマスフライホイールに比べて、あらゆる速度域においてギアボックスへの加振力の入力を半減します。ヴァレオは、2012年からメルセデス・ベンツ「E300ブルーテック・ハイブリッド」向けに同製品を量産しています。
AquaBlade(R) - フルビジョン ウインドウ クリーニングシステム
AquaBlade(R) は、クリアな視界のための新世代ワイパーシステムです。ヴァレオは、従来のノズルに代わるフロントガラス洗浄システムとして、AquaBlade(R)を提案します。ブレードに内蔵されたチューブを通ったウォッシャー液は、ブレード全長に配列された多数の孔からフロントガラスにスプレーされます。 視界を妨げる水滴をワイパーで直ちに拭き取ることにより、あらゆる状況において100%の視界を保つことができます。洗浄効率が向上するため、ウォッシャー液の使用量を半減でき、2kgの車両軽量化にも貢献します。
AquaBlade(R)による安全性の向上に関して、独立した組織であるドイツ・カールスルーエのフラウンホーファー研究機構IOSBによって定量的な分析が行われました。 200人以上のドライバーが総計7500回以上の実車試験を実施しました。この試験結果によると、AquaBlade(R)システムにより、路上障害物検出に要するドライバーの反応時間は、従来のノズルに比べて平均260ミリ秒短縮されます。これは時速50kmで市街地走行時において、4mの停止距離の短縮に相当します。
出展製品の詳細に関しては、5月21日より、報道関係者の方向けに配布するプレスキットにてご紹介いたします。同キットはヴァレオWEBサイトでも21日よりご覧いただけます。
自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2014 ヴァレオ展示ブース: 209番
ヴァレオグループ
自動車部品サプライヤーであるヴァレオは、世界の全自動車メーカーのパートナーです。高い技術力を持つヴァレオは、CO2 排出量の削減と直観的なドライビングの発展に貢献する革新的な製品とシステムを提供します。
2013年度のヴァレオグループの売上高は約121億ユーロであり、OEM売上の10%以上を研究開発に投資しました。ヴァレオは、29カ国に124カ所の工場、16カ所の研究センター、35カ所の開発センター、12カ所の物流センターを構え、約74,800人の従業員を擁しています。
日本におけるヴァレオグループ
ヴァレオの日本における歩みは、1985年12月の日本法人設立から始まりました。現在、(株)ヴァレオジャパン、ヴァレオユニシアトランスミッション(株)(合弁会社)からなる日本のヴァレオグループ2社は、日本国内に9カ所の生産拠点、3カ所の研究開発センターを構え、約2,800人の従業員を擁しています。また、ヴァレオは自動車用ランプ事業において市光工業(株)と事業提携し、日本におけるアフターマーケット製品の販売においてPIAA(株)とビジネスパートナーシップを締結しています。
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