Berkeley Blockchain Xcelerator 2021に唯一の日系企業としてDataGatewayが選出されました。
PR TIMES / 2021年3月26日 10時45分
DataGateway株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:向縄 嘉律哉、以下「DataGateway」)はアメリカ西海岸(ベイエリア)の国際的名門大学であるカリフォルニア大学バークレー校(通称:UC Berkeley)が主催するブロックチェーンアクセラレーションプログラムに採択されました。今回応募があった200社以上のうち、最終的に選出された企業は21社で、唯一の日系企業としてDataGateway株式会社が選出されました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/35170/33/resize/d35170-33-649970-0.png ]
DataGatewayの開発領域
今回、DataGatewayは「IPFS(※1)とマルチブロックチェーンインフラを用いた分散型インターネットエコシステムとサービスプラットフォームの構築」というテーマで採択を受けました。
DataGatewayで開発を進めている分散型プラットフォーム「3Cloud」はP2Pプロトコルによって実現されたクラスター・コンピューティングのネットワークであり、認証されたアイデンティティの参加によって完全に動作するストレージ兼ネットワーク・プラットフォームを実現するものです。暗号化された安全で費用対効果の高いサービスであり、ブラウザ内で基盤となるIPFSやマルチブロックチェーンネットワークへのアクセスを提供します。クラウドサーバ上に複数のノードを構築して分散保管することで、1つのサーバが攻撃されたとしても情報が危険にさらされることはなく、データの改ざんも防ぎます。
実用例
・分散型で安全なクラウドストレージ
・分散型SNS
・デジタルアイデンティティとウォレットの分散化
・スマートシティに使われるデバイスのネットワーク構成
・暗号化メッセンジャー
etc
[画像2: https://prtimes.jp/i/35170/33/resize/d35170-33-860810-1.jpg ]
現在DataGatewayが推進している3Cloudの事業実例
北海道で、サツドラホールディングスとの共同開発を進めている、ブロックチェーンを用いた新しい決済システムと、3Cloudを用いたデータ基盤システムを構築しています。
山口市では医療法人青藍会と協力し、IPFSとDID(※2)を活用したプライベートメッセンジャーの実証を進めています。
DataGateway CEO 向縄 嘉律哉 からのコメント
弊社では、データのセキュリティや所有権が問題となる昨今、分散型のネットワークを構築することで、データ管理のあたらしい世界(Web3.0)を実現できると考えています。
私たちの考えるWeb3.0とは、末端にいるユーザーが自身のデータに所有権を持ち、コントロールできる状態のことです。例えばユーザーが送っているデータ、受け取っているデータに対して、各々が「何を支払い」「何を受け取っているのか」が明確に可視化され、改ざん耐性があり、後から確認できる状態を指します。日本政府も推進しているSociety5.0においても、同様の仕組みが必要とされているため、とても重要な技術です。
可視化と確認が可能であることにより、現在の情報の中央集権型(=ある機関により情報が管理されている状態)から、分散型の管理(=各々が情報やデータの所有権を持つ状態)に移行できるようになります。国際情勢の急激な変化や、個人情報への考え方が変化する昨今では、Web3.0の概念が情報やデータを管理する上で標準的な考え方となる時代が到来すると考えています。そのような社会に差し掛かる中で、3Cloudは新たなプラットフォームとなることを目的として開発を進めております。
今回、Berkeley Blockchain Xceleratorに選ばれたことは技術開発を主眼とした会社として大変名誉なことだと考えています。3Cloudはすでにいくつかの実例において活用されており、今回のアクセラレータープログラムを通じてさらにプロダクトをブラッシュアップし、グローバル企業として世界にチャレンジしていきます。
UC Berkeley Xcelerator とは?
UC Berkeley Xcelerator とは、ベイエリア(シリコンバレー・サンフランシスコ一帯の総称)に位置する世界的な名門大学であるカリフォルニア大学バークレー校(通称:UC Berkeley)が大学公式に主催するブロックチェーンに特化したアクセラレーションプログラムであり、最も成功しているブロックチェーン・アクセラレーターの一つとして世界的に知られています。
これまでに40社以上の企業を成長させ、シードおよびアーリーステージの資金調達額は2,500万ドルを超え、一期生の75%以上がフォローオン資金を調達しています。
本アクセラレーションプログラムは、UC Berkeley の工学部、Haas School(MBA)、Fortune500 カンパニーにブロックチェーンコンサルティングなどを行っている Blockchain at Berkeley によって提供される 6 ヶ月間のプログラムとなっています。
プログラム中には、Pantera Capital、Blockchain Capital や Coinbase といったシリコンバレー・世界を代表する投資家、企業などから事業やピッチに対するアドバイスやメンタリングを得ることができるのに加え、Berkeley のアルムナイネットワークや研究者ネットワークにもアクセスすることができます。
昨年に日系企業として唯一選ばれたStake Technologies社は、Binance Labs、HashKey、PAKA Ventures、LongHash Ventures、Digital Finance Groupから総額約2億5,000万円の資金調達を実施するなど、グローバル企業としてめざましい成長を遂げました。
2021年のXcelerator Cohortの応募プロセスは、これまでで最も競争の激しいものとなり、DeFi、オラクル、インフラ、メタバーズ、サステナビリティ、新しいクリプト投資ツールなど、多様な分野に200以上の応募があり、21企業が採択されました。
アクセラレーション期間中に得られるもの
本アクセラレーションに参加することでDataGatewayは以下のメリットを享受することができます。
UC Berkeleyの産業界と学術界の優秀なメンターからプロダクトをブラッシュアップするためのアドバイスを受けることができます。
シリコンバレー・サンフランシスコの投資家ネットワークからの投資機会にアクセスすることができます。
UC Berkeley の人的なネットワークと人材採用チャネルを活用し、優秀な人材を採用できます。
UC Berkeley の企画するブロックチェーンイベントの参加と登壇機会を得ることができます。
グローバルにおけるプロダクトのグロースに向けたメディアチャンネルにアクセスできます。
世界最先端のシリコンバレー・サンフランシスコのブロックチェーンエコシステムに参加し、世界的なプレゼンスの向上及び世界で使われるプロダクトの開発を加速させます。
※1
IPFS(InterPlanetary File System)は、Protocol Labsが開発しているウェブをより速く、より安全で、よりオープンにするために設計されたピアツーピアのハイパーメディアプロトコルです。IPFSでは、ファイルの場所ではなく、内容に基づいてファイルを管理します。出典:出典:Protcol Labs公式サイトより翻訳
※2
DID(分散化 ID )は、一種の信頼フレームワークです。この中ではユーザー名のような識別子の代わりに、自己所有型で独立した ID を使うことができます。これによって、ブロックチェーンや分散型台帳テクノロジを使ったデータ交換が可能になり、プライバシーが守られるとともにトランザクションがセキュリティで保護されます。出典:マイクロソフト社公式webより引用
Berkeley Blockchain Xcelerator 2021選定についての公式発表
https://medium.com/berkeley-blockchain-xcelerator/berkeley-blockchain-xcelerator-announces-selection-of-the-2021-cohort-cdf02cdb7354
DataGateway株式会社について
「先端技術を駆使してデジタル社会を実現する」というビジョンのもと、 AI・データサイエンス、ブロックチェーン技術、分散コンピューティング、分散IDを柱に事業開発を行っています。インド最大級のデータサイエンティストコミュニティ「bitgrit」を運営し、インドエンジニアの日本での就職を支援することに加え、世界屈指のIT国家として日本でも注目の高まりつつあるエストニアでR&Dチームを組織するなど、世界各国の拠点にて、グローバルに事業を展開しております。
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