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Huawei、OPPO、Vivo、Xiaomi、Realmeを合算したグローバルシェア、2019年第2四半期に過去最大規模に到達

PR TIMES / 2019年8月8日 21時40分

スマートフォン出荷台数は、2019年第2四半期に1%の減少で、7四半期連続の減少となる。Huaweiに対する出荷禁止措置で海外事業に影響が出ているが、国内市場の成長によりダメージは軽減。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、2019年第2四半期のグローバル出荷台数が前年同期比で1.2%減で、7四半期連続減少という逆風の中、中国の主要スマートフォンブランドであるHuawei、OPPO、Vivo、Xiaomi、Realme(HOVXR)を合算したグローバルシェアは、2019年第2四半期に過去最高の42%に達したという調査内容を含む最新調査を発表致しました。



RealMe(HOVXR)の記録的なマーケットシェア獲得に関して、カウンターポイント社リサーチアナリストVarun Mishra氏は以下のようにコメントしています。

「ローカルや大手グローバルメーカーと比較して健闘した主な要因には、中国メーカーが、強力なマーケティング、商品ポートフォリオの素早いアップデート、高機能な端末への積極的な値付け、複数販売チャネルの活用といったものが含まれます。これらの中国企業は積極的に国外に進出しており、本土における市場の頭打ちを補完している。商品戦略と商品ポートフォリオを各地域のニーズや嗜好により上手に合わせることができていることが彼らの強みである。」

[画像: https://prtimes.jp/i/33140/34/resize/d33140-34-115791-0.jpg ]


出典: Counterpoint Research: Quarterly Market Monitor Q2 2019

主に中国市場が2年続けて続落していることで、スマートフォン市場全体が減速しています。中国だけでグローバルのスマートフォン出荷台数の4分の1以上を占めており、それが今四半期だけでも前年同期比9%減少しました。米中貿易摩擦がこの四半期に激しくなったことで、スマートフォン市場の不確実性がさらに高まったとも言えます。その為、2度連続に渡って四半期で出荷台数記録を塗り替えたインド市場は、成長の鍵を握る残された市場であると言えます。

米中貿易摩擦について、カウンターポイント社アソシエイトディレクターTarun Pathak氏は以下のようにコメントしています。

「米中貿易摩擦は、5月にHuaweiがエンティティ・リストに加えられた後、激化した。取引禁止にも関わらず、Huaweiはこの四半期に4.6%成長し、16%の市場シェアを獲得した。この四半期は、取引禁止の影響はなかったが、今後もそうとは限らない。今後もHuaweiは、中国本土の市場での積極的な事業展開で、ある程度の成長はするだろう。しかし、それは、国外市場での落ち込みを補うまでにはならないだろう。その結果、2019年の世界のスマートフォン市場はさらに縮小するだろう。とはいえ、Huaweiが落ち込むことでできる市場のスペースは、他のメーカー、特にSamsungが入り込むチャンスがあると言える。」

2019年の市場の落ち込みは、5Gの採用によって一部は補完される可能性があります。5Gに関して、Varun Mishra氏は以下のように付け加えています。

「5Gは4G LTEの時よりも素早く普及すると私たちは予測している。FDD-LTEとTD-LTEに分かれた4Gとは違い、5Gは世界共通の標準であり、立ち上がりは早いだろう。2019年中に5G対応端末は2,000万台を超えると予想する。キャリアによるネットワークの拡張と助成金によって、4G初期のころよりも多くの端末メーカーが、5G対応端末を市場に投入することになる。5Gを採用する端末は2019年中は高級機種になると予測される為、市場での平均売価(ASP)も上昇するだろう。また、消費者も、4G端末に払ったよりも多くのお金を払って、5Gスマートフォンを手に入れると予想する。」

スマートフォンの出荷台数は減り続けるものの、市場でのASP(平均売価)は上昇し、モバイル産業の収入源となると予測されます。その理由は、先進国での5Gの採用と、新興国での低価格機種から中級価格機種へのシフトによるASPの押し上げにあります。

重要なポイント:

Samsungは前年同期比7.1%成長し、世界のスマートフォン市場の5分の1以上を占めている。同社は商品ポートフォリオの刷新を2019年までに完了し、AシリーズとMシリーズとで300米ドル以下のセグメントを積極的に攻略している。フラグシップ機種であるSシリーズは、従来の2機種ではなく3機種を投入して広い価格帯をカバーし、好調を維持している。また、Samsungは5G対応機種を発売した最初の企業のひとつであり、S10 5Gは5Gを選ぶユーザーの間で依然人気が高い。
Huaweiは前年同期比4.6%成長したが、米国の取引禁止措置の影響で、特に海外市場において成長力に陰りがでるだろう。措置が発動されたのが期の途中だった為、2019年第2四半期への影響は深刻ではなかったが、本格的な制裁の影響は2019年第3四半期に現れるだろう。海外市場向けの出荷は急減速するとみられる。
AppleのiPhoneの出荷台数は11%減少し、その売上高は前年比12%減少した。この落ち込みがあったものの、iPhoneの販売は回復基調である。Appleの買戻しプログラムや他のマーケティングによって、成長の踊り場から脱しつつある。しかし、5G端末の不在が、次の四半期以降足かせになるかもしれない。
Realmeは初めて世界のトップ10社に名を連ねた。Realmeはわずか1年でこの地位を得た。これは最も速い成長といえる。インドで極めて好調なことと、国外市場での拡販とが、成長を支えた。また、同社は、3四半期連続でインドにおけるトップ5社入りを果たした。
Apple iPhoneにとっては3四半期連続での出荷減少となった。販売を刺激する為、インドと中国市場において、同社はiPhone XRの値下げを実施した。中国市場が減速する中、また2020年には5G搭載のiPhoneが出ると予想される中で、Appleは新興国市場に注力する必要があるだろう。
トップ10社のシェアは、1年前の76%から79%に増加し、市場の集約はさらに進んだ。
BBKグループは、今や世界で2番目に大きなスマートフォン製造企業となった。


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

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