日本版 ハウスワイフ2.0について考える
PR TIMES / 2014年6月10日 14時10分
かしこい女性のための「仕事」「生活」「家族・子育て」などの情報を 提供するWebマガジン【kashiko(カシコ)】
アメリカで今、大きな脚光を浴びている存在なのがハウスワイフ2.0と呼ばれる女性たち。家事や子育て、家族と過ごす時間を何より優先させるべく、社員という肩書きを捨てた彼女たちは、ブログやSNSで社会とつながりを持ち、手作りのスイーツや服をネットで売るなど、新しい価値提供スタイルをとっている。
アメリカで大論争を巻き起こすきっかけとなったのは、『ハウスワイフ2.0』(エミリー・マッチャー著・森嶋マリ訳)という本。今の若い女性は、キャリア重視でヘトヘトになりながら仕事と育児をこなしてきた親を持つ世代。その姿を反面教師に、「私はもっと家族を大事にしたい!」という思いが強くなったのではと分析されている。また、ハウスワイフ2.0と呼ばれる女性たちのほとんどは高い学歴を持っているのが特徴。専業主婦にしかなれなかったのではなく、自ら選んで専業主婦になった人が多いのだ。
アメリカでブームになるものは、遅かれ早かれ必ず日本にもやってくる。上陸寸前の「ハウスワイフ2.0」について、kashiko的視点で考察を深めてみた。(特集:日本版ハウスワイフ2.0 http://www.bs-kashiko.com/1655/)
*kashiko*・・・「かしこい」女性に「かしこく」生きるヒントを提供する情報サイト『kashiko(かしこ)』 (URL: http://www.bs-kashiko.com/) (事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)
≪1.頑張るのに疲れた女性たち≫
平成25年に行われた「若者の意識調査」では、15~39才女性で専業主婦になりたいと答えた人は34%。家庭の経済状況にもよるが、なれるものならなりたいと考える女性は以前より増えている。さらに、出産退職が37.4%から43.9%に増えているという驚きのデータもある。(詳しくはkashiko:http://www.bs-kashiko.com/1655/#topics03)結婚や出産という人生の大きな節目に、価値観が変わるのは決して不思議なことではないのは考えるにたやすい。
≪2.ネットを駆使して情報発信≫
仕事を辞めて専業主婦になっても、社会とはつながっていたい…。女性たちのそんな願望を叶えてくれたのがインターネット。専業主婦たちはブログを書き、Facebookで近況をアップ。主婦のスマホ利用率は62.2%にものぼり、その目的は検索やメールに続きSNS、ブログが3、4位にランクイン。(平成25年「主婦のスマホ利用率に関する調査」)
会社で業績を認めてもらいたいのと同じように、家事や育児を頑張る自分を見てもらいたい、褒めてもらいたい―。仕事を辞めたからといって暇を持て余しているわけではなく、もともと上昇志向の主婦たちは家庭での自分の“成果”をブログやSNSで披露する。家で料理していても、子どものオムツを替えていても、インターネットがあれば世界中に情報発信することは可能。そんな状況下で、あわよくばお金を稼ごうとする動きが出てくるのはごく自然なことなのだ。
≪3.日本版ハウスワイフ2.0に密着≫
kashikoでは、日本版ハウスワイフ2.0に密着。彼女たちの生活、なぜその生き方を選んだのか背景を詳しく紹介している。
「“手に職”型ハウスワイフ」…トリマーとして働いていたAさんの場合。出産を機に退職したのち、ママ友やご近所さんに頼まれて自宅でトリミング。「今は家庭と仕事のバランスがちょうどいい。」
「“趣味延長”型ハウスワイフ」…大学院を卒業し、弁護士を目指していたBさんの場合。ベビーシッター頼みの子育てにある日ふと疑問が。母親であることを優先させるべく専業主婦に。趣味のデコ電をブログにアップしていたら思わぬ新しい人生が。
「“会社から独立”型ハウスワイフ」…会社員からフリーランスに転身したCさんの場合。バリバリのキャリアウーマン、大手出版社の管理職にまで出世するも、結婚と同時に退社。前職の経験や人脈を生かしつつフリーランスとして活躍中。(詳細:http://www.bs-kashiko.com/1655/#topics05)
≪4.生き方を選べる時代≫
会社員として働き続けるか、もしくは辞めて専業主婦になるか。二者択一を迫られていた時代から今、女性はもっと柔軟性を持った働き方を模索できるようになった。かつては家事や育児にただ追われるだけだった専業主婦が今、さまざまな形で社会とつながり、活躍の場を広げている。たとえ家から一歩も出なくても、今や世界中に情報発信ができる時代。インターネットを使えば自分の考えに共感してくれる人、自分のスキルを欲している人が簡単に見つかる。
私たちは、肩書きや役割にとらわれすぎていたのかもしれない。これからは会社員という枠に縛られず、生き方・働き方を自分自身で決める。どの形を選ぶにしても、そんな新しいスタイルもあるということを頭に置いて、自分の生活を一度見つめ直してみるといいかもしれない。(特集:日本版ハウスワイフ2.0 http://www.bs-kashiko.com/1655/)
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