外国人若手社員ヒアリング調査『都会志向ばかりじゃない!』私が地方の企業を選んだ理由 ストレスフリーな環境と、手厚いサポートが地方企業の魅力
PR TIMES / 2024年12月11日 12時40分
留学経験が役立ったのは「時間厳守」「報連相」の習慣化
理系外国人留学生の人材紹介を強みとする株式会社オリジネーター(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:長谷部 裕樹)は、当社の就職サポート『リュウカツ(R)』(https://www.ryugakusei.com/)を通して、日本企業へ就職した入社1~2年目の外国人社員を対象に、自身の就職活動の体験や就職後に感じていることなどを「ヒアリング調査」しました。なお、当社が2023年12月に発表した「アンケート調査」※では、希望する勤務地について「都市部以外がよい」と「勤務地にこだわらない」の合計(48.0%)が「都市部がよい」(52.0%)と拮抗する結果となりました。
当社では、このような外国人留学生たちの“ホンネ”を、外国人採用を検討する企業の担当者に知っていただくことで、日本で働きたい外国人留学生の活躍の場を広げていきたいと考えております。
※アンケート調査:「第5回 理系外国人留学生の会社選びとキャリアプラン」(当リリースのP.4でも一部紹介)
https://ryugakusei.com/news/15487/
[画像1: https://prtimes.jp/i/45936/38/resize/d45936-38-8001d812f99e966e3486-13.png ]
ヒアリング調査 実施概要
【参加者】日本企業で働く入社1~2年目の外国人社員4名
【実施日】2024年10月28日 ※オンライン
[画像2: https://prtimes.jp/i/45936/38/resize/d45936-38-5988f4247254bce6e8d8-14.png ]
【Aさん】タイ・27歳・男性タイ・27歳・男性
●東京都の大学院卒(博士) ●専攻:化学・材料(電子部品・半導体材料)
●就職先の業種:製造業 ●勤務地:富山県(2024年4月入社)
【Bさん】台湾・24歳・女性
●福井県の大学院卒(修士) ●専攻:IT系(データサイエンス)
●就職先の業種:製造業 ●勤務地:神奈川県(2024年4月入社)
【Cさん】パキスタン・26歳・女性
●東京都の大学院卒(博士) ●専攻:IT系(知能情報)
●就職先の業種:製造業 ●勤務地:香川県(2023年4月入社)
【Dさん】ラオス・22歳・男性
●愛媛県の高等専門学校卒 ●専攻:電気・電子(制御・ロボット工学)
●就職先の業種:技術支援業 ●勤務地:愛知県(2024年4月入社)
<ヒアリング調査結果のポイント>
【テーマ1.】23・24卒の外国人留学生の就活
●日本語での面接で苦戦した留学生が、英語対応の面接で内定獲得!
●SNSの活用により、採用担当者と直接コミュニケーションを取る事例も
●入社の決め手は「給与」、「キャリアの成長の可能性」、「専門分野との関連性」など
【テーマ2.】日本の企業で働く、外国人若手社員のホンネ
●研修がなく、自ら仕事の進め方を周りに聞かなければいけないケースも!
●地方がいい理由は、電車や街の混雑が苦手だから
●日本企業はサポートが充実、語学研修や帰国時の費用負担も!
●留学経験が日本の企業に就職して役立ったことは、「時間の厳守」「報連相」
テーマ1. 23・24卒の外国人留学生の就活
●日本語での面接で苦戦した留学生が、英語対応の面接で内定獲得!
Aさん(タイ・男性):日本語での面接は、普段使わない敬語を使うため、難しかったです。事前に『リュウカツ』(オリジネーター社が提供するサービス)の担当者と面接の練習をしましたが、就活当時の私の日本語力はN3レベルだったため、日本語での面接は質問の内容が十分に理解できず、うまく答えられませんでした。その後、同じ会社で英語での面接を急きょ設定していただき、内定をもらうことができました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/45936/38/resize/d45936-38-aaddb7acb8b8ce2a196e-4.jpg ]
Cさん(パキスタン・女性):私は通常のタイミングで就活を始められなかったため、スタートアップ企業や定期採用ではない企業に絞ってエントリーをしました。大学では日本語の授業も受けていましたが、その他の授業はすべて英語で、日本語を使う機会があまりなかったので、私もAさんと同様に、就活当時は日本語力がN3レベルでした。そこで、日本語と英語の両方を使った面接で実施していただけるよう、『リュウカツ』から企業へ依頼してもらい、内定をもらうことができました。
●SNSの活用により、採用担当者と直接コミュニケーションを取る事例も
[画像4: https://prtimes.jp/i/45936/38/resize/d45936-38-eabaf0e94ec0125b3b31-4.png ]
Cさん(パキスタン・女性):就活中はLinkedInを利用し、企業の採用担当者と直接コミュニケーションを取ったり、応募状況の更新を受け取ったりしました。色々な企業の採用担当者と気軽に話せるため、就活が楽になりました。
Aさん(タイ・男性):私もLinkedInのアカウントを作りましたが、Cさんとは違い、就活ではあまり使いませんでした。同期と話しても、あまりよく知らないとか、全然使わないという人もいたので、海外に比べてSNSを使って就活する人は少ないと思います。一方、母国のタイではみんな使っています。日本の企業もSNSで積極的に採用活動をしていたら、私も利用していたと思います。
●入社の決め手は「給与」、「キャリアの成長の可能性」、「専門分野との関連性」など
Cさん(パキスタン・女性):内定をもらった3社のうち2社は東京で、私は香川県の会社を選びました。私にとって、会社選びで最も重要なことは、給与とキャリアの成長の可能性です。仕事内容と私の専門である「人工知能」の関連性や、この会社で自分が希望するキャリアにどうやって進めるかについてよく考えました。
Dさん(ラオス・男性):内定は1社だけですが、私の専門は「電子制御工学」で仕事内容とマッチしていたため、ここだったら自分が学んだ科目や知識を活かせると思い、今の会社に決めました。
Bさん(台湾・女性):短期の交換留学で来日し、その間に就活を行いました。2社から内定をもらいましたが、今の会社に決めた理由は、社員寮があることです。2社とも仕事内容は大体同じですが、もう一方の会社は、勤務地の近くに住むとしたら家賃が高そうだったからです。
テーマ2. 日本の企業で働く、外国人若手社員のホンネ
●研修期間は企業により様々。自ら仕事の進め方を周りに聞かなければいけないケースも!
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Aさん(タイ・男性):半導体製品の製造方法やプロセスを検討する部署にいますが、私が配属されたチームは、まだ研究段階の製品をどうやって作るか、実験結果を解析しています。研修期間は5ヵ月間ぐらいあり、上司が色々な仕事を教えてくれました。
Bさん(台湾・女性):私は、生産技術開発の部署でデータ分析をしています。母国の台湾の企業と違い、日本の企業は研修制度がしっかりしていると思います。入社後1ヵ月間は、すべての新入社員と毎日一緒に研修を受けました。自分が想像していた研修は、配属先での仕事内容に関することだけと思っていたのですが、それだけでなく、同期と色々な話ができ仲良くなれて、想像していたよりもずっと充実した研修で面白かったです。
Cさん(パキスタン・女性):様々なデータをもとに機械のオペレーターの技能分析をしたり、作業前点検の自動化や予知保全をする仕事をしています。研究所で働いていますが、私が入社した年の採用は私1人だったので、特に研修はありませんでした。仕事の進め方や企業文化は、自分から積極的に周りの人に聞きました。
Dさん(ラオス・男性):私は、技術開発部の通信グループに所属しています。研修期間中で仕事内容がまだ理解できていない時に、新入社員も参加しないといけない会議が多く、もう少し仕事内容を理解してから参加した方がよかったと思います。
●地方がいい理由は、電車や街の混雑が苦手だから
[画像6: https://prtimes.jp/i/45936/38/resize/d45936-38-2f9e921185aaf9ac93a5-7.jpg ]
Aさん(タイ・男性):東京の大学で電子部品や半導体材料について勉強しましたが、工場の生産工程を見るのが好きだったので、東京ではなく工場がある地方の企業で働きたいと思いました。今の会社は富山県にあり、電車やバスが東京に比べると少ないですが、車があれば不便さは感じません。自然が多いので、休日に観光やドライブへ行く場所がたくさんあり、富山での生活が気に入っています。
Bさん(台湾・女性):私は福井県の大学でデータサイエンスを学びました。通勤の満員電車が苦手で、東京以外で就職先を探し、本社は東京ですが勤務地が神奈川県の企業に就職しました。たまに本社に行くこともありますが、朝の通勤電車を体験して、勤務地が神奈川県で良かったなと思います。内定をもらったもう1社は大阪でしたが、実際に行って電車に乗ったり、会社周辺の雰囲気を体験してみたら、自分にはちょっと合わなかったので、今の会社を選びました。
Cさん(パキスタン・女性):私も混雑する街が苦手なのと自然が好きという理由で、地方の企業を選びました。東京の大学は、人工知能について学ぶために通っていましたが、東京での生活はストレスを感じていました。香川県の企業に就職して、会社の人たちはとても優しく、また地元の人たちも話しやすくてすぐに友達ができました。地方だと「方言」もありますが、研究所で働く人たちは日本各地から来ているので標準語です。研修で行った工場は地元の人たちが多かったので、「方言」がわからないこともありましたが、すぐに慣れました。
Dさん(ラオス・男性):私も皆さんと同じで、毎朝、混雑する電車に乗るのが苦手なのと、落ち着いた場所で働きたいという希望があり、地方の企業を選びました。愛媛県の専門学校で電子制御工学を学んだあと、愛知県の企業に就職しました。
●日本企業はサポートが充実、語学研修や帰国時の費用負担も!
Aさん(タイ・男性):人事担当の方が、外国人社員に対して様々なサポートをしてくれます。研修の時に英語の資料を準備してくれたり、今の配属になって日本語のサポートが必要になった時に日本語教室を紹介してくれたりしました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/45936/38/resize/d45936-38-bd6f28066a7cc6b875b5-8.jpg ]
Cさん(パキスタン・女性):必要に応じて、日本人社員のための英語のサポートや、外国人社員のための日本語のサポートがあります。自分で好きな授業を選択でき、私は毎朝1時間、日本語を勉強しています。私の日本人の上司は、アメリカの展示会で発表するために、勤務時間内に英語の授業を受けています。
Bさん(台湾・女性):入社から5年間は年に1度、会社が帰国費用を負担してくれます。飛行機のチケットは高い時期もありますが、どの時期でも会社が全額負担してくれるので、ありがたい制度です。
●留学経験が役立ったのは、「時間の厳守」「報連相」が身についていたこと
Aさん(タイ・男性):大学院の研究室で留学生は自分1人で、あとは全員日本人という環境だったので、日本文化にも慣れていたため、入社時もスムーズでした。
Bさん(台湾・女性):「時間の厳守」が身に付きました。台湾では、先生がミーティングに遅れたり、生徒が授業に遅れて入ってくることが普通だったのですが、日本の大学では、定例の研究会に遅刻してしまったり、他の学生が遅れて入ってきたりすると先生から注意されました。日本では時間ぴったりに始まるので、今の会社のミーティングでも「時間の厳守」を意識しています。
Dさん(ラオス・男性):日本の「報連相」はラオスの習慣にはないので、高専の時によく先生に怒られました。それからは、意識するようになりました。日本の企業に就職して、同期の外国人社員が「報連相」をせず、上司から怒られているのを見て、自分は留学の時にしっかり身につけておいて良かったと思いました。
【外国人採用・活躍支援の現場から】
株式会社オリジネーター 取締役 専務執行役員 工藤尚美
■優秀な留学生の採用・活躍の機会を逃しているかも?英語面接や日本語研修の提供がカギ
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今回のヒアリング調査で、都市部の電車や街の混雑にストレスを感じてしまうといった意見がありました。静かで落ち着いた環境で働きたいという理由から、地方勤務を選択する外国人留学生もいます。弊社が行ったアンケート調査「理系外国人留学生の会社選びとキャリアプラン」(2023年12月発表)※でも、希望する勤務地について「都市部以外がよい」と「勤務地にこだわらない」の合計(48.0%)が「都市部がよい」(52.0%)と拮抗する結果となりました。
さらに今回のヒアリング調査で、日本語での面接で苦戦した留学生がいましたが、弊社が学校の就職支援担当者を対象に行った「外国人留学生の就業意欲・就職活動に関するアンケート」(2024年9月発表)※でも、留学生の選考・採用に関して企業へ要望することとして、半数以上(52.9%)が「語学要件(日本語レベル)を緩和してほしい」と回答しました。近年は英語で授業を行う英語コースの留学生も増え、企業が求める日本語レベルに届かないことで、就職を諦めてしまうケースも見受けられます。
専門性が高く、優秀な留学生たちを採用するために、英語での面接に対応するなど、選考・採用方法の改善を図ったり、さらに入社後の活躍・定着のために日本語研修を実施している企業もあります。そのような企業に向け、弊社は今後も活躍支援のサービスを提供してまいります。
[参考データ]
https://ryugakusei.com/news/15487/
理系外国人留学生の会社選びとキャリアプランに関するアンケート
Q3.勤務地にこだわりはありますか? (単一回答)
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https://ryugakusei.com/news/18111/
外国人留学生の就業意欲・就職活動に関するアンケート
Q10.外国人留学生の選考・採用に関して、企業に要望すること (複数回答)
※大学キャリアセンターの職員、就職支援担当の大学教員、専門学校や日本語学校の就職支援担当者などが回答
[画像10: https://prtimes.jp/i/45936/38/resize/d45936-38-079a3d7f2244fb333d35-13.png ]
~『リュウカツ』のサービスについて~
■ビジネス日本語研修 https://ryugakusei.com/company/jptraining/
100社以上の受託実績から、企業のニーズと受講者レベルに応じ、多様な研修スタイルと学習内容を提案。日本語でのコミュニケーションを重視したトレーニングが好評。
■外部メンター制度 https://ryugakusei.com/company/diversity/
外国人対応経験が豊富な専任メンターが1on1で悩みごとをヒアリング&アドバイス。外国籍社員採用後の定着・活躍を細やかに支援し、全社員が力を発揮できる環境づくりをサポート。
■採用支援 https://ryugakusei.com/company/
理系を中心とした多様な優秀層が多く登録する「リュウカツ(R)」の中から、外国人留学生専門のコンサルタントが最適な人材を紹介。また合同説明会や個社説明会など採用に直結する各種イベントも実施。
『外国人材受入れ事例集』PDF無料配布中!
外国人材の採用・活躍支援を行うオリジネーターの『リュウカツ(R)』は、当社がサポートした企業の中から、評価制度・育成方法/社内コミュニケーション/日本語能力/文化・マナー・商習慣…など企業と外国人材のお悩み別に 全30事例を紹介する事例集を無料配布しています。
[画像11: https://prtimes.jp/i/45936/38/resize/d45936-38-e67ec01f586e3224cf48-9.png ]
資料名:『外国人材受入れ事例集 ~相互理解とさらなる飛躍のために~』
URL:https://ryugakusei.com/whitepaper/13004
リリースは、リュウカツHPよりダウンロードできます。
(https://ryugakusei.com/company/#whitepaper)
<会社概要> 株式会社オリジネーター(https://originator.co.jp/)
[代表者] 代表取締役 長谷部 裕樹
[設 立] 2001年12月
[資本金] 1,000万円
[所在地] 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-12 monparte北参道6階
[主な事業内容] 外国人材採用支援事業『リュウカツ(R)』https://www.ryugakusei.com/
[事業許可] 有料職業紹介事業許可番号(13-ユ-300900) 労働者派遣事業許可番号(派13-302460)
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