フォルテオ(R)(テリパラチド[遺伝子組換え]注射剤) ステロイド性骨粗鬆症における男性の骨密度増加データを新たに示す

PR TIMES / 2013年6月11日 14時29分



この資料は米国イーライリリー・アンド・カンパニーが5月29日に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。また海外の試験であるため、日本の試験および適応と内容が異なることがあります。なお、国内臨床試験における男性患者への投与経験が限られており、日本人男性における本剤の安全性、及び有効性は確立していません。この資料の内容および解釈についてはオリジナルが優先することをご了承ください。


2013年5月29日インディアナポリス---米国イーライリリー・アンド・カンパニー(NYSE: LLY)は、本日ステロイド性骨粗鬆症(グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症)の男性にフォルテオを投与した場合に、腰椎の体積骨密度(vBMD)がリセドロネートを投与した場合と比較して有意に高くなったことを示す新たなデータを発表しました。ステロイド性骨粗鬆症は、炎症性疾患、自己免疫疾患、アレルギー性疾患などの治療に用いられるステロイドホルモンの一種であるグルココルチコイドの過剰な投与が原因です1。試験結果は、医学雑誌Journal of Bone and Mineral Researchの6月号で発表されます。

本試験における主要評価項目の結果として、18ヵ月間のフォルテオまたはリセドロネートの治療により、いずれの治療群においても腰椎のvBMDに有意な増加がみられましたが、フォルテオ投与群により大きな増加が認められました(ベースラインからの平均変化:16.3% vs 3.8%;p = 0.004)2。

評価測定においては、従来型のCT検査に加え、骨密度および骨格構造を3次元で評価する最新型の臨床スキャナーを用いた新技術である高解像の定量的コンピューター断層撮影法(QCT法)を使用して測定が行われました。QCT法は、従来の平面的二重エネルギーX線吸収法(DXA法)と比較して、椎体骨折の有無がよりはっきりと判別でき、骨折リスクの高いステロイド性骨粗鬆症の患者さんを特定するのにより適しています3。

シュレースヴィヒ・ホルシュタイン大学医療センター 放射線診断部 医学物理学教授 クラウス・C・グリュアー博士は、「骨粗鬆症は女性の病気だと考えられがちですが、男性も骨粗鬆症になる可能性があります。実際、米国では骨粗鬆症の男性患者さんが約200万人います。本試験結果は、ステロイド性骨粗鬆症を抱える個々の男性患者さんに、どの治療が最適であるかについて、医療関係者がより適切な決断を下すのに役立つでしょう。」と述べています。

本試験で確認された副次的評価項目では、以下の結果が得られています2。
・ 椎体の推定強度では、両治療群に有意な増加がみられ、18ヵ月間の治療による強度の増加は、フォルテオ投与群(26.0%~34.0%)が、リセドロネート投与群(4.2%~6.7%)より、統計的に高くなりました(0.005 < p < 0.015)。
・ 骨密度は、フォルテオ投与群の方が高い傾向にありました(ベースラインからの平均変化:+23.1% vs +7.3%;p = 0.098)。
・ 高解像QCTから得られた皮質骨の厚さや骨梁数などの骨微細構造の評価項目では、フォルテオ投与群とリセドロネート投与群のいずれにも有意な増加が確認されましたが、両群間に有意差は認められませんでした。
・ 骨代謝マーカーのベースラインからの変化では、治療群間に差が認められました。フォルテオ投与群では骨形成マーカー(PINP)に有意な増加(最大175%)が認められましたが、リセドロネート投与群では逆に減少(-30%)しました。
・ 椎体および大腿骨近位部のBMDでは、18ヵ月間の治療により両群に有意な増加がみられましたが、フォルテオ投与群においては、椎体(平均値:+6.94% vs +3.33%;p = 0.045)および大腿骨頸部(平均値:+1.52% vs -1.10%;p = 0.026)において、統計的により有意な増加が認められました。
・ 臨床的な骨折は、フォルテオ投与群(45例中0例、0%)の方がリセドロネート投与群(47例中5例、10.6%)と比較して少ない傾向にありました(p = 0.056)。
・ 安全性においては、両群間に有意差は認められませんでした。

「男性を対象として骨粗鬆症治療薬を評価したデータは相対的に不足しています。リリーは、十分な治療ベネフィットが受けられない男性骨粗鬆症の患者さんに、さらなる科学的なデータを提供することで、必要な治療を受けるうえでの障壁が低くなるよう支援をしていきます」、と米国イーライリリー・アンド・カンパニーのフェルナンド・マリン博士(MD、PhD)は述べています。

フォルテオは、骨折リスクの高い骨粗鬆症の男性にも閉経後の女性にも使用されます。また、プレドニゾンのようなステロイド製剤を数ヵ月間にわたって使用しているため、骨折リスクが高い骨粗鬆症の男女にも使用されます。さらに、骨粗鬆症に伴って骨折した人、骨折しやすい危険因子を複数有する人、または他の骨粗鬆症治療薬が使用できない人にも使用できます4。

ラットを用いた非臨床試験において、フォルテオ投与により骨肉腫の発生が認められました。骨肉腫は重篤ですがまれな骨のがんです。フォルテオ投与患者における骨肉腫の報告は非常にまれです。現時点ではフォルテオ投与と骨肉腫発生の関連性は明確に示唆されていませんが、骨ページェット病患者、原因不明のアルカリフォスファターゼ高値を示す患者、骨端線が閉じていない小児または若年患者、および過去に骨への影響が考えられる放射線治療を受けた患者への投与は禁忌となります5。フォルテオに関する詳細については、国内添付文書を参照してください。
 
国内添付文書(男性への投与・骨肉腫に関する記載を一部抜粋)5
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
2. 次に掲げる骨肉腫発生のリスクが高いと考えられる患者[「その他の注意」の項参照]
(1) 骨ページェット病の患者
(2) 原因不明のアルカリフォスファターゼ高値を示す患者
(3) 小児等及び若年者で骨端線が閉じていない患者[「小児等への投与」の項参照]
(4) 過去に骨への影響が考えられる放射線治療を受けた患者
【効能・効果】
骨折の危険性の高い骨粗鬆症
<効能・効果に関連する使用上の注意>
(1)本剤の適用にあたっては、低骨密度、既存骨折、加齢、大腿骨頸部骨折の家族歴等の骨折の危険因子を有する患者を対象とすること。
(2)男性患者での安全性及び骨折予防効果は確立していない。
【日本における承認用法・用量】
通常、成人には1日1回テリパラチド(遺伝子組換え)として 20μgを皮下に注射する。 なお、本剤の投与は24ヵ月間までとすること。
【使用上の注意】
10. その他の注意
雌雄のラットに皮下投与したがん原性試験において、テリパラチド(遺伝子組換え)の投与量及び投与期間に依存して骨肉腫を含む骨腫瘍性病変の発生頻度が増加した。この作用は、ヒトに本剤20μgを投与した場合の2.4~48倍にあたる全身曝露量(AUC)において認められた。


本試験2について
「男性のステロイド性骨粗鬆症(グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症)におけるテリパラチドとリセドロネートの有効性比較:18ヵ月間のEuroGIOPS試験結果」は、グルココルチコイド(ステロイド製剤)の投与(プレドニゾンで5 mg/日を超える等価用量)が3ヵ月を超え、面積骨密度(BMD)のTスコアが-1.5 SD未満の男性を対象に、欧州の4ヵ国で実施された18ヵ月間の無作為化非盲検対照比較試験の報告です。被験者に対して、20 g/日のテリパラチド(TPTD群、n = 45)または35 mg/週のリセドロネート(RIS群、n = 47)のいずれかと併用して、1 gのカルシウムと1,200 IUのビタミンDが投与されました。

本試験の主要目的は、腰椎(L1~L3)のvBMDをQCTにより測定し、両群間で増加率を比較することでした。副次的評価項目は、高解像QCT(HRQCT)により椎骨(T12)で測定した三次元微細構造評価項目における変化、有限要素(FE)解析による生体力学的影響の評価、DXAにより測定した面積BMD、生化学的マーカー、および安全性でした。

放射線学的評価は、ベースライン時、6ヵ月目、18ヵ月目に実施されました。T12のHRQCT較正画像は、デジタルFEモデルに変換され、軸方向の圧縮、前方の屈曲、および軸ねじりが調べられました。コンピューターを用いて、各モデルおよび荷重モードにおける剛性および強度が計算されました。予め定義した混合モデルの反復計測が行われ、ベースラインからの変化および両群間の差が解析されました。

イーライリリー・アンド・カンパニーについて
イーライリリー・アンド・カンパニー(以下、イーライリリー)は研究開発主導型の先進企業です。社外の著名研究機関と提携し、自社でも世界各地の研究施設で日々研究開発を進め、医薬品のポートフォリオを拡大していま す。米インディアナ州インディアナポリスに本社を置くイーライリリーは、医薬品と情報を通じて「解決策(Answers)」を提供し、世界で最も急を要する医療ニーズを満たしています。イーライリリーについての詳細はウェブサイト(www.lilly.com)をご覧ください。


このプレスリリースには、骨粗鬆症 の治療に用いられるフォルテオに関する将来予想に関する記述が含まれています。イーライリリーの現在の予測に基づいていますが、同様の事業一般に当てはまることとして、医薬品の研究開発プロセスおよび商業化には多大なリスクと不確実性が伴います。今後の試験結果や患者さんの体験が、これまで試験で得られた知見と一致するという保証もフォルテオが商業的に成功を収めるという保証もありません。これらやその他のリスク要因、並びに、不確実要因については、米国証券取引委員会に提出されたイーライリリーの最新のフォーム10-Qおよび10-Kをご覧ください。なお、イーライリリーは将来予想に関する記述を更新する義務を負いません。

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1 The National Osteoporosis Foundation, “Medicines That May Cause Bone Loss.” Accessed on May 9, 2013 from http://www.nof.org/articles/6 .
2 Glüer, C-C et al. “Comparative Effects of Teriparatide and Risedronate in Glucocorticoid-Induced Osteoporosis in Men: 18-Month Results of the EuroGIOPs Trial.” Journal of Bone and Mineral Research (2013), DOI [10.1002/jbmr.1870].
3 Graeff C, et al. High Resolution Quantitative Computed Tomography-based Assessment of Trabecular Microstructure and Strength Estimates by Finite-element Analysis of the Spine, but not DXA, Reflects Vertebral Fracture Status in Men with Glucocorticoid-induced Osteoporosis. Bone. (2013); 52:568-577.
4 FORTEO PI. Available at http://pi.lilly.com/us/forteo-pi.pdf
5国内添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2439400G1020_1_07/ 

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