2020年台湾自動車産業の振り返りと今後の展望<ワイズ機械業界ジャーナル2021年1月第3週号発行>
PR TIMES / 2021年1月21日 12時45分
~台湾機械業界の動向が分かる~
ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の1月第3週号を発行しました。今週号では、動力手工具業界、工作機械部品業界、プラスチック・ゴム加工機械設備械メーカーのFKI、自動車業界について紹介します。
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<210121号内容>
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●今週号の記事を一部紹介します。
<2020年台湾自動車産業の振り返りと今後の展望>
一、台湾市場
2020年は新型コロナウイルス感染症の流行が各国に拡大した影響で、世界の自動車サプライチェーンの供給と生産に混乱が生じた。しかし、台湾は新型コロナウイルス感染症を初動で封じ込めたため、台湾製自動車の生産ペースと海外製自動車の輸入は徐々に過去の水準に戻りつつある。また、中古車買い替えに対する貨物税(物品税)減免措置が追い風となり、20年通年の台湾の新車販売台数は前年比4%増の45万7,435台となった。
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2020年の輸入車販売台数は21万5,687台で、市場シェアの47.2%を占めた。販売台数は19年の21万4,847台より小幅成長したものの、市場シェアは19年の48.9%より1.7ポイント減となった。一方で、20年の台湾製自動車の販売台数は24万1,748台で、19年より約1万6,000台増加した。
台湾の電気自動車(EV)市場は、2010年以降各ブランドが製品をリリースしているが、市場規模が大きく成長したのは米テスラ社が19年にモデル3をリリースしてからだ。その後、▽日産▽ジャガー▽メルセデス・ベンツ▽アウディ▽ポルシェなども次々と台湾市場に参入している。各自動車メーカーと充電サービス業者が充電スタンドの整備を進めたことから、消費者のEVに対する購入意欲が上昇し、20年のEV販売台数は過去最高の6,259台を記録した。
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二、アフターコロナの市場展望
2020年は新型コロナウイルス感染症の流行が各国に拡大し、世界経済のみならず自動車・自動車部品産業も大きな打撃を受け、これまで大手自動車メーカーが生産ラインを一部国家に集中させた欠点が露呈した。米中貿易摩擦と新型コロナウイルス感染症の流行拡大を経て、多くのメーカーが中国以外への工場設置を前向きに検討している。自動車・自動車部品産業はサプライチェーンの分散化が今後の課題となるだろう。また、生産効率を向上させるため、各自動車メーカーはスマート生産の導入を加速させていく見通しだ。
自動車部品は価格競争が激化しつつあるが、台湾の自動車部品メーカーは世界のアフターマーケット(AM)市場で高い市場シェアを占め、納期も安定しているため、顧客ロイヤリティが高く、競争メーカーとの差別化を確立している。一方、各国がガソリン車の生産を終了してEVを推進しているため、EV及びEV部品の市場規模は今後も拡大し続けるとみられる。
三、まとめ
2020年は新型コロナウイルス感染症の流行が各国に拡大した影響で、世界自動車産業は大きな打撃を受けた。台湾は新型コロナウイルス感染症の抑え込みに成功したものの、自動車産業はグローバル化しているため、一定の影響を受けている。これに対し、台湾メーカーはいかに台湾におけるサプライチェーンを安定させ、親メーカーと原材料の提供について交渉することで原材料調達の分散化を進め、サプライチェーン断絶のリスクを回避するが重要となる。
また、輸入車市場については、親メーカーの海外生産ラインが新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受けて稼働休止、または生産能力が低下しており、さらに新車の海運輸送が遅延するなどのマイナス要素が依然として存在している。これに対し、代理販売業者がいかに受注数と親メーカーからの供給量を管理するかが、2021年の輸入車販売額の成長率に大きく影響すると言える。
<ワイズ機械業界ジャーナルとは>
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