1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

【講演会レポート】飯田真弓氏勉強会 元国税調査官ベストセラー作家が語る~知っておきたい税務の知識 基礎編~ 4/7(水)20:00@オンライン開催!

PR TIMES / 2021年4月30日 14時15分

国税勤務26年が語る"抑えるべき"税務知識とは

ワクセル(主宰:嶋村吉洋)は4/7(水)20:00、飯田真弓氏(一般社団法人日本マインドヘルス協会 代表理事)によるオンライン講演会を開催いたしました。飯田氏は、26年間国税調査官として7カ所の税務署でのべ700件に及ぶ税務調査に従事。2012年に一般社団法人日本マインドヘルス協会を設立し、代表理事に。税務調査と健康経営という切り口で、企業が活性化する研修を全国で開催し好評を得ておられます。また、5万部を超えるロング&ベストセラー『税務署は見ている。』の著者でもあります。

税務調査で出会う経営者はお金持ちであり、そしてお金持ちは幸せだと思っていたが実際はそうではなかったこと。
調べる側も将来安定の調査官のみだと思っていたが、実際には大きなギャップがあるそう。
そういった26年間の実体験に基づく税務知識を今回は惜しみなくシェアいただきました。
本レポートではその講演会の報告をいたします。



[画像1: https://prtimes.jp/i/52391/43/resize/d52391-43-680830-1.jpg ]


■講演会の概要
本講演は、次世代を担う起業家の輩出と人財育成に取り組む嶋村吉洋が主宰する、ワクセルによるオンライン対談イベントです。26年間国税調査官として7カ所の税務署でのべ700件に及ぶ税務調査に従事、2008年に退職し、2012年に一般社団法人日本マインドヘルス協会を設立し代表理事に。税務調査と健康経営という切り口で、企業が活性化する研修を全国で開催し好評を得ておられる、5万部を超えるロング&ベストセラー『税務署は見ている。』の著者でもある、飯田真弓(いいだ まゆみ)氏が講師となりました。

今回のテーマは「元国税調査官ベストセラー作家が語る~知っておきたい税務の知識 基礎編~」です。

本講演会のプログラムは以下の構成で進行いたしました。


起業したら、まずやらなければならないこととは?
青色申告と白色申告ってどう違うの?
収入金額と所得金額の意味を確認しよう!
これさえわかれば悩まずに済む!必要経費の考え方
日々の記帳のポイントとは?
私のところにも税務調査って来るの?
税務署がチェックする可処分所得とは?
収入金額が1,000万円を超えたら···
税理士の選び方と付き合い方!



[画像2: https://prtimes.jp/i/52391/43/resize/d52391-43-864340-2.jpg ]



■講演会の詳細

「調べる側」も「調べられる側」も活き活きと

意外にも、飯田氏がまず始めたのは「自己紹介」のワークでした。

起業家にとって、自己紹介は重要です。
1分間で話せるのは約300文字で、そのボリュームで自分を伝えるのが大事だといいます。

実際、飯田氏も約1分で自己紹介を始めます。


国税勤務26年、元国税調査官、産業カウンセラー、健康経営アドバイザー、日本芸術療法学会の飯田真弓です。
高卒女子初の国家公務員税務職として採用され税務調査に従事。
税務調査で出会う経営者はお金持ち、お金持ちは幸だと思っていたのですが必ずしもそうではありませんでした。また、調べる側の調査官たちも親方日の丸、将来安泰と思われがちですが、そうでもありませんでした。
在職中に通信制大学で心理学を学びその人がその人らしく活き活きとした人生を送ることが何より大切だと気づき、「こころの人間ドック」を文化にすべきと起業し、現在では、難解といわれる税務についてわかりやすくお伝えすることとメンタルヘルスケア事業を生業としています。


約300文字でコンパクトに、しかし同時にしっかり自分が何者かなのかが伝わる自己紹介文章でした。
こちらから分かるように、飯田氏は「調べる側」「調べられる側」どちらも活き活きとすべきではないかという視点から税務に携わっている方で、今回も26年間の経験値を惜しみなくシェアいただきました。

[画像3: https://prtimes.jp/i/52391/43/resize/d52391-43-491303-3.jpg ]




起業に腹決めするなら、青色申告書+開業届

起業するならまずはじめにやることは...?
その問いに対し、飯田氏は、簡潔に答えます。

「税務署に開業届と青色申告承認申請書を出すこと。」

いきなり青色申告出しても良いのか、という質問がよくありますが、飯田氏は開業届と一緒が良いといいます。なぜなら、開業届は開業してから1ヶ月以内の提出が義務づけられており、それによって青色申告承認申請書の提出期限も決まるためです。時折、開業届を出さずに起業される方もいらっしゃるとのことでしたが、飯田氏はそれはあまりお勧めしません。

また、青色申告と白色申告の違いについて、「事業所得があれば青色申告の方が有利である」という点もご説明いただきました。具体的には、青色申告の特典として、



青色申告特別控除
青色事業専従者給与
貸倒引当金
純損失の繰り越しと繰り戻し


といった点を挙げておられ、それぞれe-Tax(国税電子申告・納税システム)や今の社会情勢を踏まえたリアルタイム性も加味してお話いただきました。総じて、「青色を出してのデメリットはない」とのこと。

尚、白色申告者に対する税務署の見方も、ご自身の経験談からシェアいただいた上で、飯田氏は「起業してやっていこうと腹決めするなら青色申告書と開業届が、税務に対して真面目であるというアピールになります。」と結論付けました。

[画像4: https://prtimes.jp/i/52391/43/resize/d52391-43-842800-4.jpg ]



たった1枚の領収書にもそれぞれのストーリーがある。

次に、収入金額と所得金額の違いや意味、「収入金額-必要経費=所得金額」であるという点を踏まえた上で、経費は必要であると思ったものはすべて書こうといいます。

以前、「アロアナ(高級な熱帯魚)は経費」と処理した税理士がいたとのこと。税理士は悪気なく、消耗品として対応したようですが、これは本来正しい判断ではなく、おそらく税理士に丸投げしている経営者にも問題があるのでは、と指摘します。

他にも、接待交際費の原則的な考え方として、

×友達との会食
〇仕事関係の人との会食

といった点もよくある相談として挙げており、ここの線引きを覚えておくとそれ以外も応用できるといいます。

「たった1枚の領収書にもそれぞれのストーリーがある。」
そう断言する飯田氏は、1枚1枚の領収書をしっかり意味のある経費として記載する必要があるとします。


また、「どの勘定科目にすればいいのか?」といった相談もよく受けるらしいのですが、飯田氏は「勘定科目は自分で好きに作って大丈夫。」とのこと。
青色決算書経費の空欄を活用すべきであり、「元帳の摘要欄は4W1Hで埋めつくす」ことがポイントであることも触れていました。

[画像5: https://prtimes.jp/i/52391/43/resize/d52391-43-501186-5.jpg ]



税務署は3年泳がせる。

私のところにも税務調査って来るのか?
会場の疑問に答えるように、飯田氏は「個人事業主・フリーランスでも税務調査はあります。」と明言します。

そして著書の題名でもあるように「税務署は3年泳がせる。」は真実であることを述べます。
つまり、一度調査が必要な項目が見つかったくらいでは税務調査は来ず、そのまま3年経過してからまとめて税金の徴収に伺うパターンが多いというのです。
まさに、「3年泳がせる」のは事実だということが飯田氏の経験談から伝わります。

いざ税務調査が来た時のために、可処分所得の算出も大事です。
決算書に可処分所得が表れていない場合、ちゃんと算出していない人として調査対象になる可能性があるからです。これは会場でワークシートとして実践しました。

また、収入金額を1,000万円を超えた場合は「消費税の申告も忘れずに」とのこと。
こちらは、国税庁のホームページからサンプルも見れるので、参考にすることをお勧めしていました。

最後に、税理士の選び方と付き合い方について。
弁護士に悪徳弁護士から国選弁護人がいるように、税理士も様々だと実体験をもって語ります。

飯田氏は、以下のように述べます。



一般的な税理士の仕事=1年間の収支を組んで、申告書を作成し、納める税金の計算をする



大きな税理士法人に頼んでも、



書類を預かりに来るのは、税理士資格を取るために勉強中の事務員
事務所で記帳を担当するのは、パートタイムのおばさん



そこで、大真面目で若い税理士に頼んでも、



質問をしても四角四面な回答しか得られない
前向きな回答が得られないことが続くと質問をする気がなくなってくる



とのことで、これもまた柔軟な企業活動にはふさわしくないかもしれません。

従って、飯田氏は「開業当初からなんでも相談できる税理士を見つけておくことが経営者の不安を軽減し、業績アップにつながる。」と断言します。

その後の質疑応答の時間では「法人化するなら税理士をつけること」「基本的に各書類は10年間は保存しておくことが結果自分を守ることになること」「領収書なくしたらからといって嘘をつくのはNGであること」「生活部分の一部を事務所扱いにする場合」などについてお答えいただき、起業や経営を目指す会場に満足な回答で講義は終了しました。

税務署は3年泳がせる。
著書にもあるこのフレーズは、今回の講演会でより重みと深みを増して会場の参加者へ伝わりました。

[画像6: https://prtimes.jp/i/52391/43/resize/d52391-43-203748-7.jpg ]



■飯田真弓氏 プロフィール

[画像7: https://prtimes.jp/i/52391/43/resize/d52391-43-779651-0.jpg ]


国税勤務26年、元国税調査官税理士。
2013年『税務署は見ている。』を出版。
5万部を超えるロング&ベストセラー。
元国税調査官の洞察力と、産業カウンセラーの傾聴力で、
日本の中小企業の企業力(人間力)、生産性をアップさせるための支援業務を行う。
飯田真弓 顧問 | Credo税理士法人
https://credo-tax.com/5331-2/


■SOCiAL BUSiNESS COMMUNiTY「ワクセル」
ワクセルは未来を切り拓く人たちが集まり、世の中のワクワクをいっぱいにし、これからの社会を創るためのソーシャルビジネスコミュニティとして、持続可能な社会をづくりや事業輩出のための活動、講演会を開催してまいります。ワクセルは自律した人たちが集まった上下の関係のない横のつながりの組織です。

ワクセル公式HP(主宰:嶋村吉洋)
https://www.waccel.com/


主宰   :嶋村吉洋
本拠地  :東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
コンタクト:contact@waccel.com



企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください