ミサワホーム社員が第64次南極地域観測隊に参加
PR TIMES / 2022年8月8日 14時15分
○ミサワホームグループからの参加隊員数は延べ26名、第50次観測隊から15期連続の参加
○地学棟をはじめとする研究施設の解体工事や新夏期隊員宿舎の基礎工事などを実施
○アフターメンテナンス担当者としての経験を生かし、昭和基地内の既存建物などのメンテナンスを担う
[画像1: https://prtimes.jp/i/71302/43/resize/d71302-43-6acfa20904cd0f431345-1.jpg ]
ミサワホームの社員である熊倉聡泰(くまくらとしやす)は、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所(以下、極地研)の職員として、第64次南極地域観測隊員に選任され、11月上旬に南極の昭和基地に向けて出発します。1975年の第17次(夏隊)に初めて参加し、今回を含めミサワホームからの南極地域観測隊への参加隊員数は、延べ26名、第50次観測隊から15期連続の参加となります。
南極地域観測は、南極条約に基づき、国際協力のもと国が実施する事業の一つです。1957年以来、60年以上にわたって実施され、日本の活動拠点となる昭和基地では、超高層物理学、気象学、雪氷学、生物学、地学など幅広い分野で研究活動が続けられており、同観測は2022年度に新たな第X期6か年計画を迎えます。
「設営系」の越冬隊員として参加する熊倉は、越冬隊唯一の建築・土木担当として建物の修繕・維持管理業務や、地学棟をはじめとする研究施設の解体工事、新夏期隊員宿舎の基礎工事、南極移動基地ユニットにおける活動支援などを行う予定です。
ミサワホームとして、現役のアフターメンテナンス担当者の参加は初めてのため、今回観測隊に参加する熊倉には、これまでの業務経験を生かし、昭和基地内の既存建物などのメンテナンス工事を総合的に進めるなど、無事に任務を遂行してくれることを期待しています。
ミサワホームは、今後も専門技術を有する社員の派遣等を通じて、南極観測活動に協力していきます。
隊員プロフィール
○熊倉 聡泰(くまくら としやす)
2005年1月にミサワホーム株式会社に入社。約15年間、アフターメンテナンスを行う部署にて、オーナーさま宅の点検・補修業務に従事。過去、JAXA宇宙ステーションに関わる業務経験もあり、JAXAと共同開発した「南極移動基地ユニット」に携わりたいという想いで参加を志願。プライベートでは2児の父親で、趣味はサーキットレース。キャラクターでも、片手にヘルメットを抱え、レーシングスーツを着用している。
[画像2: https://prtimes.jp/i/71302/43/resize/d71302-43-710cac34c4cd1b5ccb47-0.jpg ]
〇熊倉本人のコメント
「これまでの業務では、入居者の命を守るという心構えでやってきた。南極でもその気持ちを大事にしたい。」
第64次南極地域観測について
観測隊には、夏季の2ヶ月間滞在する夏隊と一年超にわたり滞在する越冬隊があり、それぞれ研究観測や定常観測などを担当する「観測系」隊員と基地の設備や生活の維持を担当する「設営系」隊員で構成されています。このたび選任された熊倉は「設営系」の越冬隊員として参加します。今回の重要な業務は、基本観測棟や他研究棟などのメンテナンスが主であるため、メンテナンス業務に精通している熊倉が選任されました。
第64次観測隊は11月上旬に日本から南極観測船「しらせ」に乗船し、一路、南極を目指します。隊員たちは、乗船する前に7日間の隔離期間を設けるなど新型コロナウイルス感染症防止対策を講じ、東京湾から「しらせ」に乗船する予定です。目的地である南極まではオーストラリアのフリーマントルを経由し、年内には昭和基地に到着する見込みです。現地到着後は第63次越冬隊から業務を引き継いで活動し、2024年春に帰国予定です。
南極とミサワホーム
ミサワホームは1968年の「第10居住棟」以降、南極地域観測隊の活動や生活を支える建物を受注し、その実績は累計36棟、延床面積約5,900平方メートル になります。建物の多くに採用されている木質接着複合パネルは、徹底した品質管理体制の下、外装、断熱材、内装があらかじめ艤装され、昭和基地での夏場の限られた建設期間で、建築経験のない隊員でも短工期で施工でき、厳しい南極の気候に耐え続ける性能が特長です。過酷な環境下で培われてきた技術やノウハウは日本でも生かされており、居住棟に用いられているものと同じ120mmの厚さの木質接着複合パネルを採用した「センチュリーモノコック構法」を2017年に開発、販売しました。
また、ミサワホームグループと極地研・JAXAが連携し、持続可能な住宅システムの構築を目指し、「南極移動基地ユニット」による実証実験を行っており、2022年内には、ドームふじ基地周辺にて「南極移動基地ユニット」を居住空間として利用することを計画しています。
そして、全国の学校生活協同組合や教育関連団体と連携し、極地研の協力を得て、南極地域観測隊に参加した社員らが講師となり、小中学校を中心に授業を実施する教育支援プログラム「南極クラス※」を2011年から開催。近頃の情勢を鑑みて、対面だけではなく、オンラインでも開催するなど時代とニーズに多様に対応しています。生徒には、遥か遠くの南極の世界を身近に感じてもらうとともに、将来の夢や希望を持つこと、お互いに支えあいミッションを達成していくチームワークの大切さなどを伝えています。昨年度までに延べ1,984校で20万人以上を対象に開催しています。
※南極クラス:http://www.eco.misawa.co.jp/antarctic-class/
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