HPE、CGIAR と連携し、Memory-Driven Computing活用による世界的な食糧システムの促進を支援
PR TIMES / 2020年10月2日 10時15分
※本リリースは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下:HPE)が、2020年9月24日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳(抜粋)です。原文は以下をご参照ください。
https://www.hpe.com/us/en/newsroom/press-release/2020/09/hpe-advances-the-global-food-system-with-cgiar.html
HPEは本日、世界的な調査機関である国際農業研究協議グループ(CGIAR System Organization、以下 CGIAR)と協力し、新型コロナウイルス感染拡大の影響で深刻化する食糧確保の課題に関するインサイト(洞察)を得るために取り組んでいることを発表しました。HPEは、CGIARのデータ処理にHPEのMemory-Driven Computing Sandboxを適用し、食糧システムのモデリングを可能にすることで、この世界的な課題に対するCGIARのソリューションを強化します。
概要
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の飢餓状況がさらに悪化しています。世界中の食糧システムとサプライチェーンがこのパンデミックの影響を受けていますが、状況は各地で異なるため、単一の万能なソリューションはありません。
HPEは、食糧システムを専門とするグローバルな調査機関であるCGIARに協力し、この数ヶ月間、重要な食糧生産拠点となる世界中の穀倉地帯の状況を迅速かつ高頻度にCGIARが把握できるよう支援してきました。
CGIARではインドから東アフリカに至る1000におよぶ地点の温室効果ガス排出状況をモニタリングしています。温室効果ガス排出状況は経済活動の変化を表し、食糧確保が課題になっていることを確認できるからです。しかしながら、CGIARが保有する既存のテクノロジーでは、地球上のどこか1ヶ所を対象として温室効果ガス排出の分析を行うだけでも4~5時間を要していました。
HPEのMemory-Driven Computing Sandboxを活用することにより、CGIARは複数地点において複数の分析を十分な頻度で実行でき、適切なタイミングで食糧を確保するための行動を喚起できるようになりました。
Memory-Driven Computing Sandboxは従来のシステムとは大きく異なり、システム内のすべてのプロセッサー(最大64ソケット)が最大48テラバイトの巨大な共有メモリープールにアクセスすることができます。この膨大で多様なデータをメモリー内で同時に利用できるため、研究や発見の障害となってきたコンピューティング面でのボトルネックの解消が可能となりました。
動的な状況把握が可能になったことで、CGIARは個々の収穫高と調査データを比較し、個別の収穫高が食糧供給全体にどのように影響を及ぼすかをモニタリングできるようになりました。
こうしたデータから得られたインサイトを通じ、CGIARは新型コロナウイルス危機に伴う食糧確保の課題を把握すると共に予測の精度をさらに高め、その情報を政策立案者、食糧援助分野の活動家、あるいはその他関係者に提供することが可能となりました。
参照資料
HPEが2018年6月20日に米国で発表したMemory-Driven Computingに関するプレスリリース(英語)
https://www.hpe.com/us/en/newsroom/press-release/2018/06/new-hpe-pointnext-capabilities-accelerate-transition-to-memory-driven-computing.html
国際農業研究協議グループ (CGIAR)について
https://www.cgiar.org/ (英語)
https://www.affrc.maff.go.jp/kokusaikenkyu/network_detail.htm
■ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)について
HPEは、エッジからクラウドまでのプラットフォームをas-a-serviceとして提供するグローバル企業です。あらゆる場所に蓄積される全てのデータの価値を解き放ち、事業の成果を加速させるお手伝いをします。人々の生活そして働き方の向上を目指し、数十年にわたって未来の再考とイノベーションを重ね、HPEはユニークながらオープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションを提供しています。すべてのクラウドとエッジにわたる一貫性のある利用感により、お客様が新たなビジネスモデルを開発し、新たなエンゲージメントを展開し、運用のパフォーマンスを最大化できるようサポートしています。詳細はwww.hpe.com でご確認ください。
■プレスルーム
https://www.hpe.com/jp/ja/japan/newsroom/press-release.html
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