大企業人事担当者の8割以上が「コロナ禍でメンタルヘルスケアの必要性」を実感 一方で73.6%が「産業医への素直な相談は難しい」と回答
PR TIMES / 2022年4月25日 13時15分
~産業医への相談、「関係構築ができず、素直な相談は難しい」の声~
企業の“メンタルケアの課題”をクラウドサービスで解決する株式会社メンタルヘルステクノロジーズ(所在地:東京都港区、代表取締役:刀禰真之介、https://mh-tec.co.jp/、以下メンタルヘルステクノロジーズ)は、従業員数1,000名以上の企業の人事担当者106名を対象に、「大企業における産業医活用」の実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
調査サマリー
[画像1: https://prtimes.jp/i/27306/51/resize/d27306-51-3eb98968c16d37de452b-0.jpg ]
調査概要
調査概要:「大企業における産業医活用」の実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年3月30日~同年4月1日
有効回答:従業員数1,000名以上の企業の人事担当者106名
大企業人事担当者の67.0%が、新型コロナ流行以降「休職者や離職者の増加」を実感
「Q1.あなたのお勤め先では新型コロナ流行以降、休職者や離職者が増加したと思いますか。」(n=106)と質問したところ、「かなりそう思う」が33.0%、「ややそう思う」が34.0%という回答となりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/27306/51/resize/d27306-51-0c333b2450ee6d78585c-1.jpg ]
・かなりそう思う:33.0%
・ややそう思う:34.0%
・あまりそう思わない:22.6%
・全くそう思わない:10.4%
85.9%が、「産業医を活用したメンタルヘルスケアの必要性が高まった」と回答
「Q2.現在コロナ禍において、産業医を活用したメンタルヘルスケアの対応の必要性が高まったと思いますか。」(n=106)と質問したところ、「かなりそう思う」が43.4%、「ややそう思う」が42.5%という回答となりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/27306/51/resize/d27306-51-06c7bfc5adf64d9b0b0c-2.jpg ]
・かなりそう思う:43.4%
・ややそう思う:42.5%
・あまりそう思わない:11.3%
・全くそう思わない:2.8%
一方で、73.6%が「産業医への素直な相談は難しいと思う」と回答
Q2で「かなりそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q3.人事担当者として、産業医への素直な相談は難しいと思いますか。」(n=91)と質問したところ、「かなりそう思う」が30.7%、「ややそう思う」が42.9%という回答となりました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/27306/51/resize/d27306-51-64338246843a15cec893-3.jpg ]
・かなりそう思う:30.7%
・ややそう思う:42.9%
・あまりそう思わない:19.8%
・全くそう思わない:6.6%
産業医への相談のハードル、「気軽に相談できる関係構築ができてない」が56.7%で最多
Q3で「かなりそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q4.産業医への相談のハードルや障壁があれば教えてください。(複数回答)」(n=67)と質問したところ、「気軽に相談できる関係構築ができてない」が56.7%、「業務契約上、相談できる事項の線引きができない」が47.8%、「相談する時間が確保できない」が40.3%という回答となりました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/27306/51/resize/d27306-51-f60b00e3bf6951bd30cc-4.jpg ]
・気軽に相談できる関係構築ができてない:56.7%
・業務契約上、相談できる事項の線引きができない:47.8%
・相談する時間が確保できない:40.3%
・相談の返答までに時間がかかる:23.9%
・その他:1.5%
他にも「会社と産業医との役割と責任の区分けができない」などのハードルも
Q3で「かなりそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q5.産業医への相談のハードルや障壁が、Q4以外にあれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=67)と質問したところ、「会社側の人という感じがして相談しにくい」や「会社と産業医との役割と責任の区分け」など33の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・58歳:会社側の人という感じがして相談しにくい。
・53歳:会社と産業医との役割と責任の区分け。
・54歳:産業医が業務内容を理解していない。
・43歳:年代が離れていて親しみが無い。
・50歳:最寄りに産業医がいない。
・55歳:コロナ禍でコミュニケーションがとれている職員が少ない中、産業医との関係構築も難しいと感じる。
32.0%が、現在契約している産業医に満足しておらず
「Q6.あなたの現在契約している産業医への満足度を教えてください。」(n=106)と質問したところ、「あまり満足していない」が22.6%、「全く満足していない」が9.4%という回答となりました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/27306/51/resize/d27306-51-4f5331287f3486f632d9-5.jpg ]
・かなり満足している:13.4%
・やや満足している:44.3%
・あまり満足していない:22.6%
・全く満足していない:9.4%
・特にない/わからない:10.3%
産業医への不満、「具体的対応策の助言がない」が76.5%で最多
Q6で「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した方に、「Q7.産業医への不満がある理由を教えてください。(複数回答)」(n=34)と質問したところ、「具体的対応策の助言がない」が76.5%、「形式的な業務しか行ってもらえず、形骸化している」が55.8%、「従業員寄りのスタンスに偏り、会社の意向が反映されづらい」が20.6%という回答となりました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/27306/51/resize/d27306-51-6aa2f6669ac3a573c89c-6.jpg ]
・具体的対応策の助言がない:76.5%
・形式的な業務しか行ってもらえず、形骸化している:55.8%
・従業員寄りのスタンスに偏り、会社の意向が反映されづらい:20.6%
・産業医としての知識と経験が伴っていない:17.6%
・その他:5.9%
「心のケアがない」や「相談したところで何も解決しない」などの不満の声も
Q6で「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した方に、「Q8.産業医への不満の理由が、Q7以外にあれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=34)と質問したところ、「心のケアがない」や「相談したところで何も解決しない」など22の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・40歳:心のケアがない。
・58歳:相談したところで何も解決しない。
・50歳:あまりかかわったことがない。
・51歳:面談が目的化しており、肝心な復職や治療効果など、使用者側が必要とする(従業員側にも有益な)助言が得られない。
・62歳:アドバイスがわかりにくい。
・43歳:ご年配者が多い。
大企業人事担当者の約8割が、「産業医の切り替え」を検討
Q6で「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した方に、「Q9.あなたは現在の産業医を別の産業医に切り替えたいと思ったことはありますか。」(n=34)と質問したところ、「何度もある」が32.3%、「少しある」が47.1%という回答となりました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/27306/51/resize/d27306-51-54830b48972d2ee296ac-7.jpg ]
・何度もある:32.3%
・少しある:47.1%
・全くない:20.6%
産業医の切り替えを検討する理由、「従業員の復職支援の視点から助言を求めたい」や「もう少し対応範囲を広げてほしいときに非協力的だったことがあるため」など
Q9で「何度もある」「少しある」と回答した方に、「Q10.産業医を別の産業医に切り替えたいと思ったことがある理由があれば教えてください。(自由回答)」(n=27)と質問したところ、「従業員の復職支援の視点からの助言を求めたいため」や「もう少し対応範囲を広げてほしいときに非協力的だったことがあるため」など17の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・51歳:面談実施を目的とせず、従業員の復職支援の視点からの助言を求めたいため。
・58歳:もう少し対応範囲を広げてほしいときに非協力的だったことがあるため。
・43歳:良い人がいるかもしれないという希望から。
・49歳:意見を聞かない。
・58歳:対応が貧相。
まとめ
今回は、従業員数1,000名以上の企業の人事担当者106名を対象に、「大企業における産業医活用」の実態調査を実施しました。
まず、大企業人事担当者の67.0%が、新型コロナウィルス流行以降、「休職者や離職者の増加」を実感していることが明らかに。更に、85.9%が、産業医を活用したメンタルヘルスケアの対応の必要性が高まったと感じていることも分かりました。一方で、73.6%が「産業医への素直な相談は難しい」と相談に対するハードルを抱えていることも判明しました。その理由として、「気軽に相談できる関係構築ができてない」(56.7%)や「業務契約上、相談できる事項の線引きができない」(47.8%)、他にも「会社と産業医との役割と責任の区分け」などが挙がりました。
また、大企業人事担当者の3割以上が、現在契約している産業医に満足していないことが判明しました。現在契約している産業医への不満を伺うと、「具体的対応策の助言がない」が76.5%で最多、他にも、「心のケアがない」や「相談したところで何も解決しない」などの不満の声が挙がりました。
最後に、「別の産業医への切り替え」について伺うと、約8割が切り替えを検討した経験があることが判明しました。産業医の切り替えを検討する理由としては、「従業員の復職支援の視点からの助言を求めたいため」や「もう少し対応範囲を広げてほしいときに非協力的だったことがあるため」などの声が挙がりました。
新型コロナウイルスの影響を受け、従業員のメンタルヘルスに関する危機感が高まる中、休職者や離職者を最小限に抑えるために産業医を活用している企業も多いと思います。しかし、今回の調査を通して、効果を実感できる産業医活用を行うには様々なハードルが存在していることが明らかとなりました。産業医と信頼関係性を構築することが容易ではないことや、相談できることとできないことの線引きなどという相談する側のハードルだけでなく、産業医側の対応としても、心のケアがない、具体的な助言がないなど、現場の満足度が充分に得られていないという実態もあるようです。テレワークの実施や外出自粛が叫ばれる中で、相談相手が見つからず孤独を感じる人や、環境の変化で新たなプレッシャーやストレスを抱えるようになった従業員のメンタルヘルスケアは、健全な組織を保つために必須と言えるでしょう。そのため、産業医の有り方もウィズコロナとして進化する必要があり、企業にとっての産業医の活用方法、そして、産業医の提供する価値が今、問われているのではないでしょうか。
メンタルヘルスソリューションサービス
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「メンタルヘルス」とは、カラダの健康ではなく“心の健康状態”のことを指す言葉です。日々生活をしていく中で、心身ともに疲れが溜まることはあるでしょう。「メンタルヘルス」とは、カラダの健康ではなく“心の健康状態”のことを指す言葉です。日々生活をしていく中で、心身ともに疲れが溜まることはあるでしょう。
我々は、メンタルヘルス予防を通じ、企業をもっと健康にすることにより、「信頼度の高い組織作り」に貢献し続け、組織の安定化を実現し続けます。あなたの会社を、もっと健康に。
https://mh-tec.co.jp/#mht-solution
メンタルヘルステクノロジーズ 会社概要
[画像10: https://prtimes.jp/i/27306/51/resize/d27306-51-8df0ef0b8a28306d7b78-9.png ]
『ウェルビーングのスタンダードを創る』をビジョンとし、クラウドの活用と医療職ノウハウを“わかりやすく”伝えることで「メンタルケア」を実現することを目指す企業です。
厚生労働省が唱える4つのメンタルヘルスケアをもとに、企業の健康経営を促進するためのクラウドサービス「EPLIS(エルピス)シリーズ」を展開し、延べ利用社数は約800社を突破しました。ウェブ面談ツールを用いて、メンタルヘルス専門の産業医や産業医保健師に相談ができるサービス「ELPIS-オンラインカウンセリング」や、会社を通さずにメールで個人的な健康相談を専門医に相談可能な「ELPIS-ケアーズLite」などを提供しています。
会社概要
社名 :株式会社メンタルヘルステクノロジーズ
設立 :2011年3月8日
代表者 :代表取締役 刀禰真之介
所在地 :東京都港区赤坂3-16-11 東海赤坂ビル4階
資本金 :459,700千円
URL :https://mh-tec.co.jp/
事業内容:メンタルヘルスソリューションサービス、デジタルマーケティング事業、医師キャリア支援サービス(子会社)産業医クラウド事業(子会社)
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