資生堂、 急拡大するインドの中間層へのビジネスを開始 ムンバイに100%子会社を設立
PR TIMES / 2013年7月22日 10時21分
資生堂は、2001年以来、代理店を通じてインドのプレステージ(高級)化粧品市場で販売していましたが、今後大きな拡大が見込まれるインドの中間所得者層を対象とした「マステージ領域」(※1)に新たに参入します。アジアを中心に12カ国・地域で展開するスキンケア・メーキャップブランド「Za(ジーエー)」を導入、商品の輸入および卸売りを専門に行う100%子会社「資生堂インド」を2013年7月4日、新たにムンバイに設立しました。
2014年4月に「Za」の販売を開始し、急拡大するインドのマステージ市場の中でも比較的価格帯が高いエリアに注力し、2014年末までに250店、4年後の2018年には1700店規模を目標に展開します。
(※1)マステージとは、「マス」と「プレステージ」をもとにした造語で「通常のマス商品よりも高級感はあるが、プレステージ商品に比べると値ごろ感がある商品領域」を指す。
【資生堂のインド市場への取り組み】
資生堂はインドにおいて2001年に現地代理店「Baccarose(バッカローズ)社」経由でプレステージ化粧品、グローバルブランド「SHISEIDO」の販売を開始、以後、高級デパート約30店で順調に売上を拡大しています。また、2002年からは当社の在仏100%子会社「Beaute Prestige International(ボーテ プレステージ インターナショナル。以下「BPI」)」が発売する「Issey Miyake(イッセイ ミヤケ)」などのデザイナーズフレグランスもBaccarose社を通じて販売を開始、現在では約120店で展開するなど、インドの富裕層に向けたビジネスを着実に推進しています。
【インド子会社設立の背景】
12億人もの人口を擁するインドは、中長期的に更なる人口増加と経済発展が期待されています(※2)。中でもマステージ市場のマーケットサイズは、既に当社が展開しているプレステージ市場の8倍程度あると推測(2011年、当社調べ)されており、当社ではインド市場への新たなアプローチを研究するために、2011年にムンバイに駐在員事務所を設立、現地の嗜好やマーケティング調査を重ねてきました。
その結果、高級百貨店などのプレステージチャネルに強いBaccarose社を通じたグローバルブランド「SHISEIDO」および「BPI」への注力は継続しつつも、より大きな成長が見込まれるマステージ市場への進出を決定すると同時に、きめ細やかで専門的なマーケティングを展開すべく、100%子会社の設立に至りました。
(※2)「人口は2030年頃には中国を抜き世界一になり、2050年には16億人に達する」(国連人口統計)、「2011年から2025年までの間に名目GDPが2.5倍に伸長し、日本に次ぐ世界4位の経済大国になる」(IMF)などの国際機関の発表に基づく。
【今後の事業展開】
今回、インドに導入する「Za」は、「資生堂」の名を冠さずに1997年以来、アジアを中心に展開している当社を代表するマステージブランドです。セルフタイプのスキンケア、メーキャップの総合ブランドで、昨年は日本にも導入、今年6月からはフィリピンでも発売されるなど好調に推移しています。
資生堂インドの営業開始は2014年4月を予定し、マステージ領域の中でも比較的価格帯が高いセグメントに対して「Za」を販売します。初年度はムンバイ、デリーなどの主要都市の組織流通チャネルなどで250店、早期に「Za」の知名度を確立し、2年目には650店、4年後には1700店規模まで販路を拡大します。
インドで販売する「Za」の商品は、主に当社ベトナム工場(ドンナイ省)で生産し輸出することで、原価や輸送費の低減を図ります。ベトナム工場は、主にASEAN諸国や日本向けに2010年から稼動しており、2013年中には工場建屋の増設と生産設備の増強に着手します。
資生堂では、将来のあるべき姿として「日本をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレイヤー」を掲げています。海外売上高比率は44.9%(2013年3月期)と、50%超えも視野に入ってきました。この度のインドでの100%子会社設立により、資生堂はすべてのBRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)において直接投資を開始しました。今後とも既存市場はもちろんのこと、新興市場にも積極的な投資を行い、着実な成長戦略を描いていきます。
【新会社の概要】
名称 : (和文) 資生堂インド (英文) Shiseido India Private Limited
取締役 :岡澤 雄(おかざわ ゆう)<株式会社資生堂 取締役執行役員常務 兼務>
設立: 2013年7月4日
所在地 :インド ムンバイ
資本金: 6.5億インドルピー(2013年1月のレートで10億円相当)
▼詳細・リリース
http://group.shiseido.co.jp/releimg/2177-j.pdf?rt_pr=tr055
▼資生堂グループ企業情報サイト
http://group.shiseido.co.jp/index.html?rt_pr=tr055
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