阿寒湖のアイヌ伝統工芸の作り手たちによる、新たな挑戦。コラボレーションを経て生まれた5商品を発表!
PR TIMES / 2021年3月1日 14時45分
北海道阿寒湖のアイヌ工芸の作り手たちが、伝統を大切にしながら新しいものづくりに挑戦するプロジェクト「AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT」。一般社団法人 阿寒アイヌコンサルンが取り組み、株式会社ロフトワークが支援する本プロジェクトは、今年度、アイヌ工芸の作り手たちと外部のクリエイターのコラボレーションを経て、5商品を制作しました。2021年初夏の発売を目指します。
また、発売に先立ち、3月4日から7日まで東京・渋谷ヒカリエにて開催される「JAPAN BRAND FESTIVAL 2021」にて、商品の展示を行います。3月7日に開催されるオンラインでのトークセッションでは、アイヌ文化や本プロジェクトの商品開発についてお話します。
阿寒湖アイヌコタンの作り手×外部パートナーとの共創で生まれた5つの商品
[画像1: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-870596-0.jpg ]
日本の先住民族であるアイヌ。古来よりアイヌの人々は、自然に深い畏敬の念を持ち、あらゆる存在に魂が宿ると考えてきました。北海道の東に位置する阿寒湖のアイヌ工芸は、先人より受け継がれたその文化と工芸技術、そして人が交差する観光地という寛容さを汲み、今もなお進化を続けています。
「AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT」では、伝統を大切にしながらも現代の感覚を取り入れる阿寒湖アイヌコタンの作家と、外部企業クリエイターが共創し、新たなものづくりに挑戦。5商品が誕生しました。
◼️藍染のストール
[画像2: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-376575-1.jpg ]
郷右近富貴子×札幌の印刷会社zabo.inc
アイヌ工芸作家であり、アイヌ歌謡の歌い手である郷右近富貴子と、札幌の印刷会社zabo.inc とのコラボレーション作品。職人が一枚ずつ手仕事で藍染を行い、素材も天然素材にこだわって選定。力強いアイヌ文様のデザインとストールの柔らかい風合いが新鮮なストール。
[画像3: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-756021-2.jpg ]
<作家コメント>
藍染とアイヌ文様の組み合わせと聞いて、藍の奥深い濃淡の中に広がる、大胆でしっとりとしたアイヌ文様のイメージがすぐに浮かび上がりました。染め師さんの手によって見事に染め上がったストール。タペストリーやテーブルランナーとしても使っていただける美しい作品に仕上がりました。
◼️ガラスのショープレート
[画像4: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-910326-3.jpg ]
下倉洋之×箔一ブランドディレクター鶴本晶子
彫金作家で、自身のブランド<Ague(アゲ)>を運営する下倉洋之と、金沢の金箔メーカー、箔一のブランドディレクターである鶴本晶子のコラボレーション作品。網走の流氷硝子館の硝子職人による吹きガラスに、Agueのデザインした文様をサンドブラストにて表現。阿寒湖のゆらぐ水面を思わせる透明感のあるショープレート。
[画像5: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-682102-4.jpg ]
<作家コメント>
当初は強化ガラスでの表現を考えていましたが、リサイクルガラスを使った吹きガラス工房・流氷硝子館さんとの出会いや、鶴本さんからの「金箔」という異素材の提案で、新たな構想が広がりました。硝子職人軍司昇さんの磨き抜かれた技術で、金箔が水光のように散らばり、想像以上の作品に仕上がりました。
◼️キツネのオブジェ
[画像6: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-962551-5.jpg ]
瀧口健吾×FAbULOUS(ファビュラス)
木彫作家であり、アイヌ文化のガイドもしている瀧口健吾によるキツネのオブジェは、作家の人柄が透けて見える、やさしさと愛嬌あふれる表情が魅力。札幌のセレクトショップ「FAbULOUS(ファビュラス)」の北海道土産ブランド【子羆屋/こぐまや】 とのコラボレーション。
[画像7: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-302664-7.jpg ]
<作家コメント>
以前から温めていた、「願いを叶える6匹のキツネ」の置物のアイディア。FAbULOUSさんと一緒に、樹種やサイズ、使用する素材に至るまで、一つ一つ意見交換をしながらブラッシュアップしてきました。自信をもって皆さんの手元に送り出せるよう、私もキツネたちに願いをこめました。
◼️カッティングボード
[画像8: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-920715-8.jpg ]
平良秀晴×FAbULOUS(ファビュラス)
木彫作家の平良秀晴によるアイヌ文様を施したカッティングボードは、伝統工芸である「イタ(お盆)」に着想を得て、現代の暮らしに馴染むようにと、今回新しく製作したもの。札幌のセレクトショップ「FAbULOUS(ファビュラス)」の北海道土産ブランド【子羆屋/こぐまや】 とのコラボレーション。
[画像9: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-355534-9.jpg ]
<作家コメント>
野菜などをカットするキッチン用品ということで、植物である蔓がモチーフの文様を選びました。「中央部分ではしっかりと作業ができるように」とアドバイスをいただき、縁の部分は深い彫り込みを。そして仕上げには初めて植物油を使用しました。使わない時にも、飾って楽しんでもらえるデザインになったと思います。この作品を通して、アイヌ文様が多くの人の目に触れる機会になれば嬉しいです。
◼️アップサイクルプロジェクトから誕生した「チカㇻイタ」
[画像10: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-537521-10.jpg ]
「AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT」では、アイヌの伝統工芸品の技術を生かしたサステナブルなものづくりを行うアップサイクルプロジェクトをスタートしました。
第一弾として製作した「チカㇻイタ」は、アイヌ語で「わたしたちが-作る-皿」を意味し、阿寒湖アイヌコタンの木彫作家たちが一つひとつ文様を彫り上げました。北海道産白樺の間伐材を原料とするこの木の皿は、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」で使用された皿から廃棄予定のものを買い取り、阿寒湖の工芸家達が新たな息吹を吹きこみ、美しい皿へと再生させました。
また、チカㇻイタのパッケージデザインは、アイヌ工芸作家であり、アイヌ歌謡の歌い手の下倉絵美とデザイナーの野田久美子が担当。阿寒湖の自然を思わせる美しいデザインに仕上がりました。
展示とオンラインイベントについて
商品販売に先立ち、「JAPAN BRAND FESTIVAL 2021」にて展示、またオンラインイベントに登壇します。
<JAPAN BRAND FESTIVAL 2021>
会期:2021年3月4日(木)~3月7日(日)
時間:11:00~19:00
会場:渋谷ヒカリエ「8/」 COURT・CUBE、およびオンライン会場(YouTube)
〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 8F
内容:カンファレンス、オンラインイベント、展示、物販等
料金:入場無料 *一般来場可能
予約:不要 *プログラムによって事前予約が必要になるものもございます。Peatixよりご確認ください。
URL:https://jbfes.com/festival2021/
Peatix:https://jbfes.peatix.com/
<オンラインイベント>
ジャパンブランドに関連する様々な領域でチャレンジを行っている方々が、それぞれの取り組みの現状を共有するトークセッションにて、アイヌ文化や本プロジェクトの商品開発についてお話をします。
日時:3月7日(日)13:00-13:50
予約:Peatix https://jbf2021-day4.peatix.com
「AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT」とは
[画像11: https://prtimes.jp/i/4703/58/resize/d4703-58-873010-11.png ]
北海道の東に位置する阿寒湖。現在、阿寒湖アイヌコタン*には約120人のアイヌの人々が暮らしており、多くのアイヌ工芸の作り手たちが、伝統を大切にしながらも、現代の感覚を取り入れ、新しいものづくりに挑戦しています。今を生きるアイヌ工芸作家の創作活動を伝えるプロジェクト、それが「AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT」**です。
https://akanainu-next.jp/
*アイヌコタンとは、アイヌの人々が暮らす集落のこと。アイヌ語で、アイヌは「人間」、コタンは「村」を意味します。
**「AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT」は、国のアイヌ政策推進交付金を活用しています。
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