529人に死刑 常軌を逸した判決

PR TIMES / 2014年3月26日 10時33分

浮き彫りになる司法の差別

3月24日、エジプトの裁判所はモルシ前大統領の支持者529人に対し、同大統領失脚後の暴力行為に関与したとして死刑判決を言い渡した。国営メディアによれば、判決はわずか1回の審理で下されている。明らかに不当な判決で無効にすべきものだとアムネスティは考える。



エジプト裁判所はモルシ支持者には素早い判決を下したが、多数の人権侵害を犯した治安部隊には、未だ何ら対応をしていない。何千人ものモルシ支持者を投獄する一方で、デモ参加者数百名に犠牲者が出たこと対しては、充分な捜査は行われていない。拘禁者37名を死に至らせた容疑で実刑判決を受けたのは、わずか警官1名である。

すべての人びとに独立した公正な司法手続きを保証しないのであれば、同国の刑事司法制度の公正さに大きな疑念が生じるだろう。

1つの事案で500名超という大量の死刑判決を下したことにより、エジプトは世界のほぼすべての国の年間死刑判決数を上回ってしまった。過去と比較しても最大規模である。

アムネスティが何年にもわたり繰り返し要請しているにもかかわらず、エジプト当局は死刑判決と執行の件数を公表していないが、アムネスティの調査による最低推定値では、同国が近年に下した死刑判決数は、2011年123件、2012年91件、昨年は109件であった。わかっている最後の死刑執行は、2011年10月に行われた。


(写真は裁判所の外で死刑判決のニュースを聞き悲嘆にくれる家族)

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