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第11回「MONEXグローバル投資家サーベイ」実施

PR TIMES / 2013年12月20日 16時29分

2014年、個人投資家が注目する魅力的な投資対象は「株式」



 2013年11月に実施した第11回「MONEX グローバル投資家サーベイ」(注1)において、日本、米国、中国(香港)の個人投資家による今後3ヶ月程度の世界の株式相場に対する見通しDI(注2)は、すべての地域で20ポイント以上の大幅上昇となり、すべての地域でプラス圏となったのは2011年6月の調査開始以来初めてのことです。
 また、各地域の個人投資家に、2014年の魅力的な投資対象についてたずねたところ、すべての地域の個人投資家が株式を投資対象として魅力的だと考えていることが分かりました(日本:79% 米国:67% 中国(香港)87%)。さらに、株式を魅力的だと考えている個人投資家に投資したいエリアについてたずねたところ、それぞれの地域の投資家は自分の地域の市場に高い期待を寄せており、「ホームマーケット・バイアス(自国市場偏重)」があることが分かりました。

主な調査結果
(1)世界の株式市場に対する見通しDIは、調査開始以来初めてすべての地域で大幅上昇
[調査対象:日本、米国、中国(香港)の個人投資家、グラフ1]

【見通しDI(日本)】 (2013年9月)22 →(2013年11月)48(+26ポイント)
【見通しDI(米国)】 (2013年9月)-4 →(2013年11月)27(+31ポイント)
【見通しDI(中国(香港))】(2013年9月)6 → (2013年11月)50(+44ポイント)
 各地域の個人投資家の今後3ヶ月程度の世界の株式市場に対する見通しDIは、すべての地域で20ポイント以上の大幅上昇となり、すべての地域でプラス圏となったのは、2011年6月の調査開始以来初めてのことです。また、米国の個人投資家の見通しDIは、2012年9月調査以来5四半期ぶりにプラス圏に転じました。

(2)日本の個人投資家の株式市場見通しは、すべての地域で上昇
[調査対象:日本の個人投資家、グラフ3]

【日本株DI】(2013年11月上旬)39 →(2013年11 月下旬)54(前月比+15ポイント)
【米国株DI】(2013年11月上旬)32 →(2013年11月下旬)39 (前月比+7ポイント)
【中国株DI】(2013年11月上旬)-46 →(2013年11 月下旬)-37(前月比+9ポイント)
 日本の個人投資家に今後3ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場見通しについてたずねたところ、中国株DIがマイナス圏にとどまっているものの、株式市場見通しは、すべての地域で上昇しました。

(3)米国・中国(香港)の個人投資家には、「テクノロジー」「ヘルスケア」などが人気
[調査対象:日本、米国、中国(香港)の個人投資家、グラフ5]

 日本の個人投資家が「魅力的であると思う業種」ランキングでは、順位に変動があったのは「ハイテク」(6位→4位)「商社」(4位→5位)「通信」(5位→6位)の3業種にとどまり、「自動車」「医薬品」「不動産」の上位3位をはじめとする他の業種については、変動が見られませんでした。
 一方、米国、中国(香港)の個人投資家が魅力と感じている業種には変化がみられ、2カ国とも「テクノロジー」「ヘルスケア」「一般消費財」などが上位を占めました。順位に変動はみられるものの2カ国の個人投資家にとって魅力的な業種は引き続き共通していることが分かりました。
 ※日本の個人投資家のランキング順位は前回調査時(2013年11月上旬)との比較。
   米国、中国(香港)の個人投資家のランキング順位は前回調査時(2013年9月)との比較。

(4)今後3ヶ月程度の米ドル/円相場の見通しは、円安を見込む向きが増加し約6割に
[調査対象:日本の個人投資家、グラフ6]

 今後3ヶ月程度の米ドル/円相場の見通しをたずねたところ、調査期間中に100円を上回る水準まで円安となったことが影響したのか円安を見込む層は前回調査時(2013年11月実施)より12ポイント増の62ポイントとなりました(50→62)。逆に円高を見込む層は4ポイント減の11ポイントとなりました(15→11)。
 ※数値は前回調査時(2013年11月上旬)との比較。

(5)2014年、個人投資家が注目する魅力的な投資対象は、「株式」
[調査対象:日本、米国、中国(香港)の個人投資家、グラフ12]

 今回、各地域の個人投資家が2014年に投資対象として魅力的だと考えている商品・取引についてたずねました。
・株式:すべての地域の個人投資家が魅力的だと考えていることが分かりました(日本:79% 米国:67% 中国(香港):87%)。
・ETF:日本の個人投資家は3割程度が魅力的と考えているのに対し、米国・中国(香港)では約6割前後となりました(日本:33 % 米国:66 % 中国(香港):56%)。

 また、株式を投資対象として魅力的であると回答した個人投資家に対して投資したいエリアについてたずねたところ、それぞれの地域の投資家は自分の地域の市場に高い期待を寄せており、「ホームマーケット・バイアス(自国市場偏重)」があることが分かりました。
【日本の個人投資家】米国:16% アジア(日本を除く):7% 日本:74% その他:3%
【米国の個人投資家】米国:91% アジア(日本を除く):3% 日本:1% その他:5%
【中国(香港)の個人投資家】米国:30% アジア(日本を除く):62% 日本:6% その他:2%

(注1)日本、米国および中国(香港)における調査の実施概要は次のとおりです。
   【日本】
    調査期間:2013年11月22日~11月25日
    回答数:1,125件
   【米国】
    調査期間:2013年11月14日~11月25日
    回答数:95件
   【香港】
    調査期間:2013年11月14日~11月22日
    回答数:560件

(注2)DI(diffusion index):「上昇すると思う」と回答した割合(%)から「下落すると思う」と回答した割合(%)を引いたポイント


■調査結果

1. 株式市場を取り巻く環境について


2. 為替市場について


3. 商品市況について


4. お客さまの日本株取引について


5. 注目するトピック


6. 2014年、魅力的な投資対象


■総 括 (マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆)
 四半期毎に行う「MONEXグローバル投資家サーベイ」、第11回目の結果をお届けします。

 投資家が自国マーケットを選好する「ホームマーケット・バイアス」については小欄で度々取り上げてきた。しかし、今回の結果ほど明確な偏重が示されたのはかつてなかった気がする。今回、設問6で2014年の魅力的な投資対象を尋ねた。各地域とも「株式」との回答が多かったが、ではその株式投資をしたいエリアはどこかと尋ねたところ、日本の投資家はほぼ4人に3人が日本と回答した。米国の投資家に至っては91%が米国を挙げている。さすがにインターナショナルなオフショア・センターである香港の投資家の回答は分散されているものの、それでも6割超が日本を除くアジアと答えている。

 いつも尋ねている質問に「どの地域の株価に今後3カ月もっとも期待できるか」というのがあり、日本の投資家が日本と答えたのは43%であり、米国の投資家が米国と答えたのは63%であった。

 整理するとこういうことだ。
日本の投資家:投資したいエリア 日本74% 期待できるエリア 日本43%
米国の投資家:投資したいエリア 米国91% 期待できるエリア 米国63%

 つまり、投資したいエリアの回答は、期待できるエリアの回答を30%上回っている。この差は何に由来するのだろう。期待していなくても投資したいひとが30%いるのだろうか。おそらく、そうではないだろう。これは言葉の問題になってしまうが、英語ではWhich market will you invest? と単に「どの市場に投資するか?」聞いている。つまり、市場の見通しに関わらず、技術的にその市場にしか投資できないという投資制約上の回答があったと考えるべきだろう。米国の個人投資家が日本の個別株に投資するのは相当難しい。

 翻って日本の投資家はどうか。マネックス証券であれば非常に多くの米国市場の個別銘柄にリーズナブルな手数料で投資ができる。日本の投資家で米国株がもっとも期待できると回答しているひとは38%。それにもかかわらず、どのエリアへ投資するかの問いで米国と答えた比率は16%にとどまる。20%余りの「票」はどこに消えたのか。

 ひとつの可能性は、株以外の商品に回った、というものだ。例えばETFなどを通じて米国株に投資する目論見なのかもしれない。しかし、ここで気になるのが、日本の投資家でETFを魅力的な投資対象として挙げている比率が低いことである。我々はもっとホームマーケット以外への投資や株以外の投資商品を広く知らしめていく必要があるだろう。

(マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆)


■調査の概要と回答者の属性

(日本)
調査方式: インターネット調査
調査対象: マネックス証券に口座を保有している個人投資家
回 答 数 : 1,125件
調査期間: 2013年11月22日~11月25日

【性別】
男性:83.5%、女性:16.5%

【年齢】
未成年:0%、20代:4.4%、30代:17.0%、40代:32.1%、50代:23.7%、60代:16.3%、70歳超:6.5%

【金融資産】
500万未満:27.7%、500万~1000万:17.8%、1000万~2000万:19.4%、2000万~5000万:23.9%、5000万~1億:7.9%、1億以上:3.3%

【売買頻度】
デイトレ:6.2%、週に数回:17.4%、月に数回:35.5%、数ヶ月に1回:26.5%、それより少ない:14.4%

【株式投資のご経験】
1年未満:10.3%、1年~5年:18.5%、5年~10年:26.0%、10年以上:45.2%

(米国)
調査方式: インターネット調査
調査対象: TradeStation Securities, Inc.でお取引をする個人投資家
回 答 数 : 95件
調査期間: 2013年11月14日~11月25日

(香港)
調査方式: インターネット調査
調査対象: Monex Boom Securities (H.K.) Limitedでお取引をする個人投資家
回 答 数 : 560件
調査期間: 2013年11月14日~11月22日


本情報はグループ各社が実施したアンケートに基づいて作成したものです。
・本情報は売買のタイミング等を反映したものではなく、また示唆するものではありません。
・当社は記載した銘柄の取引を推奨し、勧誘するものではありません。
・当社は本情報の内容に依拠してお客さまが取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。
・銘柄選択や売買タイミングなどの投資にかかる最終決定は、お客さまご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
・本サーベイは、グループ各社において実施したアンケートの集計結果をまとめたものでありグループ会社間において個人情報の
授受は行っておりません。
・上記総括は、アンケート集計結果に関する個人の見解です。

【マネックス証券株式会社について】
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165 号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会

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