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三菱重工工作機械、独自の差別化技術・製品を中核に欧州市場の販売活動強化へ

PR TIMES / 2019年9月12日 15時40分

独ハノーバーで開幕する国際見本市「EMO 2019」で製品や実用技術を初披露

◆ 内歯車研削盤ZI20Aは実機を初展示、スーパースカイビング盤MSS300は映像などで紹介
◆ 金属3Dプリンターでは造形の最適化をはかる2つの独自技術に加え、新たにAIを活用した技術を欧州向けに提案



[画像: https://prtimes.jp/i/25611/62/resize/d25611-62-861444-0.jpg ]

三菱重工グループの三菱重工工作機械株式会社(社長:岩崎 啓一郎、本社:滋賀県栗東市)は、加工が難しい内歯車の高速・高精度研削加工やデポジション方式(注1)を採用した金属3D(三次元)プリンターなど当社グループ独自の工作機械関連技術・製品を中核として、欧州市場から世界市場にかけて販売活動を強化します。その一環として、ドイツのハノーバーで9月16日から21日まで開催される「欧州国際工作機械見本市(EMO:エモ)2019」(EMO Hannover 2019)で初披露。10万人を超える来場・関係者に向けて、実機や映像の紹介を通じて潜在的な活用方法も含めた独自性の高さをアピールし、ユーザー開拓を狙います。

三菱重工工作機械が今回の目玉展示とする内歯車研削盤「ZI20A」、スーパースカイビング盤「MSS300」と切削工具、および金属3Dプリンター「LAMDA」は、いずれも変化する製造ニーズに呼応したソリューションを提案しています。EV(電気自動車)用ギアードモーター等の普及に伴う多彩な高精度内歯加工需要の増大や、造形速度の高まり、ならびに使用可能な素材の広がりなどの面で実用化が進展すると製造革命につながるといわれる金属3Dプリンター市場の拡大を背景に、これらの製品をアピールします。

実機を展示するZI20Aは、内歯車加工専用の画期的な高能率研削盤として2009年の発売以来、自動車の量産に耐え得る生産性と高精度を両立できる工法として、トランスミッション用ギアの加工に採用されています。さらには、スカイビング加工(注2)にも技術を応用し、スーパースカイビングシステムを実用化しました。映像およびパネル展示で紹介するMSS300は2016年の発売で、独自開発した「スーパースカイビングカッター」を用いることにより、圧倒的な工具寿命と高い生産性および加工精度を実現。従来のスカイビング加工が抱えていた技術的課題を解消しました。
内歯車研削技術とスーパースカイビング技術は、歯車加工技術の権威であるアーヘン工科大学とも連携しさらに進化を続けている技術です。9月19日にはミュンヘンで開催されるギアインターナショナルカンファレンスに登壇し、アーヘン工科大学との共同研究で得られた成果発表を予定しています。

一方、LAMDAは、ノズルからパウダーを連続的に噴射し、レーザーを照射して溶融・凝固させるデポジション方式により、金属粉末を敷き詰めて造形する方式(パウダーべッド方式)に比べ約10倍造形速度が速く、必要量の金属粉末を吹き付けながら造形するため、パウダーベッド方式では実用化が難しい大型造形もできます。EMOでは、AM(Additive Manufacturing:付加製造法)(注3)の実用化進展への寄与を念頭に開発されたMVP(Minimum Viable Product)版のLAMDAの紹介をおこないます。
併せて、期間中の9月19日には展示会における金属3Dプリンターのセミナーに登壇し、大掛かりなチャンバーなしでも造形中の金属酸化を防止するローカルシールド機能、および溶融状態をリアルタイムで監視して造形条件の最適化がはかれるモニタリングフィードバック機能、さらにAIを利用した造形状態を監視する技術を披露します。これらは、いずれも世界初の新技術です。

三菱重工工作機械は、内歯車加工システムにおける先端的な技術や幅広い製品ラインアップ、ソリューション技術の提案で世界展開を加速していきます。また、金属3Dプリンティングでは、ものづくりの領域を新たなアプローチで押し広げていきます。

1指向性エネルギー堆積法(Directed Energy Deposition:DED)と言われ、熱エネルギーの集中を利用して材料を溶融する積層造形プロセスです。
2ピニオンカッターなどの回転工具を歯車材などの加工対象物に対して軸交差角度を与えて取り付け、両者を同期回転させて切削する加工法です。
3付加製造法は、3Dプリンターによる積層造形などに代表される新しい三次元の造形技術であり、金型や鋳型を使う鍛造や鋳造、もしくは押し出し成形、塊から削り出す切削などでは実現が難しかった造形領域を拓く技術として期待されています。

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