加齢に伴う【唇の変化】に【男女差】を発見
PR TIMES / 2020年7月7日 19時40分
40代以上の女性は男性よりも唇の荒れ、シワが顕著
ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:杉本雅史)は、20~50代のアジア人男女93名の唇の状態を観察し解析したところ、唇の荒れやシワの程度は男性よりも女性のほうが顕著であることが分かりました。さらに、男女差を年齢別に解析すると、40代以上の女性では、男性と比べ、荒れやシワの状態が強くなっていることも発見しました。加齢に伴う唇の変化について男女比較をしたものはこれまでほとんど報告がなく、本研究は加齢に伴う唇の変化に男女差を見出したものとなります。今後、本成果を活用し、女性に特有の唇老化メカニズムの研究を進め、ハリのある魅力的な唇へ導くリップケア製品の開発を進めて参ります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/44879/71/resize/d44879-71-804482-0.png ]
1.研究成果のポイント
◆20~50代のアジア人男女93名(男性50名、女性43名)の唇状態を観察し、加齢と性別による唇状態変化の違いを解析
◆40代を境に、女性は男性と比較して唇の荒れが強くなりやすい
◆女性の唇は男性と比較してシワが形成されやすい
2.研究の背景
唇はヒトの顔面の印象に強く影響することが知られており、口紅を始めとした顔料で唇を強調し若々しい印象づくりをするメイクアップは女性の間で一般的に行われています。その一方で、唇は角層が薄く、バリア機能が未熟であるために皮膚よりもストレスに弱いことが知られており、唇の状態について男女を比較したものはこれまでほとんど報告がありませんでした。
3.唇状態の男女差の比較研究
加齢に伴う唇の形態と見た目の変化を解析するために、20~50代のアジア人の男女93名(男性50名、女性43名)の唇の状態を正面からデジタルカメラで撮影しました。撮影した写真を基に、唇の荒れ、シワについて判定者3名によるグレード評価を行い、グレード値と年齢・性別との相関性を統計学的に解析しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/44879/71/resize/d44879-71-804482-0.png ]
Fig1:唇の荒れ、シワのグレード
20~50代のアジア人の男女93名(男性50名、女性43名)の唇の状態を観察し、「荒れ」と「シワ」について、症状の進行度順に1~5の5段階のスコアを設定しました。解析の結果、唇の荒れは深刻になるにつれて鱗片の形成が広範囲に広がり、最終的には広範囲の皮めくれが起ることを確認しました。シワの形成は、浅く規則正しく縦横に走るシワから始まり、最終的には組織の陥没や変形を伴う大きなシワが形成され、老化の進行に伴うシワのパターンの違いが確認されました。
4.研究の結果
1.女性は男性と比較して唇が荒れやすい
唇の荒れグレード解析の結果、女性は男性と比較して唇が荒れていることが確認されました(Student t, *: p<0.001)。さらに、荒れグレードを年齢、性別別にプロットした結果、男女ともに加齢とともに唇の荒れグレードは低下傾向を示すものの、40代以上の女性は男性と比較してグレード3以上の荒れ症状が観察されやすい傾向を認めました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/44879/71/resize/d44879-71-556114-1.png ]
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2.女性は男性と比較してシワが形成されやすい
唇のシワグレード解析の結果、女性は男性と比較してシワの形成が進みやすいことが確認されました。荒れグレードを年齢、性別別にプロットした結果、特に女性は40代以上にグレード4以上の大きなシワの形成が観察されやすい傾向を認めました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/44879/71/resize/d44879-71-433576-4.png ]
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5.今後の展開
本研究により、女性は男性と比較して唇の荒れやシワが発生しやすいことが確認されました。女性はメイクアップなどの生活習慣のほかに、皮膚組織が男性と比較して薄く、老化による菲薄化が進みやすいという生物学的な男性との差異が知られており、今回発見された唇の状態の差の原因と関係することが予想されます。唇の男女差研究を進めていくことで、女性の唇の悩み解決に特化したリップケア技術の開発と製品応用が期待されます。
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