日本自然保護協会とトヨタ自動車が協働して工場の自然共生を推進する社員教育プログラムを開発・実施
PR TIMES / 2020年3月2日 15時35分
公益財団法人日本自然保護協会は、トヨタ自動車株式会社と協働し「自然と共生する工場推進リーダー認定プログラム」を開発しました。工場の自然共生活動担当者および、関連業務に従事する者を対象に第1回目となる講習会と試験を昨年11月に実施し、生物多様性の保全とその大切さを伝える知識と技能を認定しました。今後、マネジメント層向けのプログラムの実施も検討をしています。
公益財団法人日本自然保護協会(会員約2万4千人、理事長 亀山 章、以下NACS-J)は、企業の工場で働く自然共生活動担当者および、関連業務に従事する者を対象に、生物多様性の保全の理解を深め、工場における自然との共生活動を推進することを目的に、トヨタ自動車株式会社(取締役社長 豊田章男、以下トヨタ)と協働し社員教育プログラムを開発しました。
今回のプログラムは、NACS-Jが1978年から始めた自然観察指導員講習会をベースに、トヨタと何度も検討を重ね、工場従業員に必要な知識として、SDGs (持続可能な開発目標)をはじめとする社会変革や、自動車業界に即した内容、工場緑地の機能等の解説を盛り込み、1年半かけて完成しました。
昨年11月にトヨタの堤工場(愛知県豊田市)にて実施し、工場の自然共生活動担当者および、関連業務に従事する者の計13名が受講しました。この講習では、座学で自然保護や生物多様性の基礎知識を学び、野外実習では自然の見方やしくみ、生物多様性の大切さを伝えるコツを学びました。また、自然体験プログラムをグループで企画し実践する演習も行いました。最後には、講習の理解度をチェックする筆記試験を実施して合格者には認定証を発行、全プログラム修了者には修了証を発行しました。
トヨタでは、「トヨタ環境チャレンジ2050」(※1)におけるチャレンジの1つとして、「人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ」を掲げ、活動を推進しています。その一環として「自然と共生する工場」を目指し、NACS-Jと協働し今回の社員教育プログラムの開発に至りました。トヨタの各工場では、生物の生息環境の維持・改善活動や指標種調査が始まっています。
今後、これらの活動が継続的に発展し、地域の生物多様性の保全とともにさらなる企業価値の向上につながるよう、マネジメント層向けのプログラムの実施も検討しています。
NACS-Jでは、このプログラムを推進することで、自動車業界全体の生物多様性保全への理解を深め、ひいては自動車業界にとどまらず、自然と社会がより良くなる未来の変革に力を注いでいきます。
※1 トヨタ環境チャレンジ2050:クルマの環境負荷をゼロに近づけるとともに、地球・社会のプラスとなる取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献するためのチャレンジ。
https://global.toyota/jp/sustainability/esg/challenge2050/
【自然と共生する工場推進リーダー認定プログラムの概要】
期間:2019年11月7~8日
場所:トヨタ自動車堤工場(愛知県豊田市)
講師:足立高行氏(おおいた生物多様性保全センター理事長)、佐藤仁志氏(島根県自然観察指導員連絡協議会会長)
主な内容:
基礎学習1 「自然共生・生物多様性の基礎を学ぶ」(90分)
基礎学習2 「自然共生・生物多様性の活動を展開する」(90分)
野外実習 「自然の見方、調べ方、伝え方を体験する」(90分)
実践演習 「自然共生活動を伝える」(計180分)
認定試験 「学習の理解度を確認する」(45分)
[画像1: https://prtimes.jp/i/27546/73/resize/d27546-73-221042-0.png ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/27546/73/resize/d27546-73-644423-1.png ]
<参考>
公益財団法人 日本自然保護協会について https://www.nacsj.or.jp/
自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。会員2万4千人。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/27546/73/resize/d27546-73-453568-2.png ]
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
「社会貢献活動の支出額が多い」100社ランキング トップは199.0億円で2位に大きな差をつけた
東洋経済オンライン / 2024年4月12日 7時30分
-
ネイチャーポジティブ・ファイナンスを支援する投融資ポートフォリオの自然関連リスク機会の可視化サービスを提供開始
PR TIMES / 2024年4月5日 2時40分
-
【セミナー&対話】「自然関連情報(TNFD)をどう読むか 市民の目線からネイチャーポジティブにつながるTNFDを考える」参加者募集中 主催:国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)
PR TIMES / 2024年3月28日 12時45分
-
アース製薬坂越工場(アース坂越の森)が環境省の『自然共生サイト』に認定 「モリアオガエル」などの希少種を含む生物多様性の保全に向けた取組を開始
PR TIMES / 2024年3月27日 14時15分
-
アース製薬坂越工場(アース坂越の森)が環境省の『自然共生サイト』に認定 「モリアオガエル」などの希少種を含む生物多様性の保全に向けた取組を開始
Digital PR Platform / 2024年3月27日 11時0分
ランキング
-
1格安スマホの利用者は約4割 実際に支払っている月額利用料金の2位は「2000円台」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
2グリコ「チルド食品」出荷再開→再停止…システム障害で 乳製品・洋生菓子など、5月中旬の再開目指す【全文】
ORICON NEWS / 2024年4月19日 18時57分
-
3セブン―イレブン、おにぎりや弁当の「値引き」タイミングを本部が通知へ…食品ロス削減狙い
読売新聞 / 2024年4月19日 20時31分
-
4築地に国際交流拠点、東京都が三井不・読売連合を選定…30年代前半の開業目指す
読売新聞 / 2024年4月19日 22時30分
-
5日産とパナソニック、家電連携で新サービス開始
レスポンス / 2024年4月19日 19時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください