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カクタス、日本の若手研究者を支援する助成金プログラム「エディテージ・グラント2024」受賞者を発表

PR TIMES / 2024年9月26日 11時15分

~20名に合計750万円の助成金が支給~



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6186/74/6186-74-22a8678e0db00b5cf7a7a44f88bc24e1-1366x972.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
最優秀賞受賞者、大賞受賞者と審査員

2024年9月25日東京発:科学コミュニケーションおよびテクノロジー分野で世界的に活動するカクタス・コミュニケーションズは、同社の研究者サポートブランド、エディテージ (https://www.editage.jp/ )によって実施された、日本の若手研究者を支援するエディテージ助成金(Editage Grant)プログラムの受賞者(最優秀賞を含む受賞者5名および、次点受賞者15名の合計20名)を発表しました。

厳正な審査の結果、エディテージ・グラント2024最優秀賞に三代川夏子氏(東京大学)が、そして大賞には石原萌香氏(広島大学)、友居葉奈氏(ロンドン大学衛生熱帯医学大学院 及び 長崎大学)、VALENCIA, JOSEPH EVANGELISTA氏(新潟大学)、岩永薫氏(東京大学)の4名が選ばれ、2024年9月20日(金)にThe Place of Tokyoで開催された「エディテージ・グラント授与式&パーティー」で表彰されました

当セレモニーの詳細は、https://www.editage.jp/blog/party2024/をご覧ください。


カクタス・コミュニケーションズ日本法人代表取締役 兼 韓国事業社長 湯浅誠 コメント
依然として日本の学術界には、若手研究者への支援不足や雇用問題など、さまざまな課題が残っています。しかし、過去のグラント受賞者のその後の活躍を見ていると、このエディテージ・グラントが少なからずアカデミアの発展に貢献していると感じています。また、第2回目となる今年は、過去の参加者や大学、アカデミアに属する企業からの紹介もあり、昨年を大きく上回る申し込みをいただきました。このことから、このグラントがアカデミアにおいて受け入れられ、浸透しつつあると実感しています。

カクタスでは、この助成金プログラムだけでなく、専門家とAIを活用し、より広範に研究者を支援できる体制へと進化しています。今後も、研究者にとって「支えとなる企業」として認識されるよう、さまざまな取り組みを通じてアカデミアに貢献していきたいと考えています。

エディテージ・グラント 2024(https://www.editage.jp/grant)について
若手研究者がキャリアを形成する過程には様々な困難がありますが、その過程において周囲のサポートを十分に受けられないことも稀にあります。当社では本支援プログラムを通じて、将来性のある研究者が複雑な研究環境に対応しながら自立し、リーダーシップを発揮できるようになることを目標としています。

昨年実施された「エディテージ・グラント2023」に続き、第2回目となる今年の支援プログラムでは、研究活動に関わるすべての費用に充当できる助成金として100万円が5名の受賞者に授与されます。さらに最優秀賞者には、追加で100万円の、総額750万円の助成金が授与されます。この費用は論文執筆に限らず、調査や学会出席のための渡航費、物品の購入などの用途を問わず利用していただけます。

エディテージ・グラント設立の背景
世界をリードする科学コミュニケーションズ&テクノロジー企業であるカクタスは、日本で事業を開始しました。カクタスの旗艦ブランドであるエディテージは、英文校正、翻訳、文字起こし、出版支援サービスを通じて、2,000を超える分野の学術誌で、約 200 万の研究論文を出版する50万人の研究者をグローバルに支援してきました。エディテージ助成金は、日本の若手研究者のキャリアを支援し、彼らの研究活動促進を目的に設立しました。また、この学術研究育成をさらに促進するため、エディテージでは、選ばれた研究者にワークショップ、セミナー、講座、1対1のメンターシップなどの機会を提供します。

最優秀賞者1名、受賞者4名および入賞者15名
「エディテージ・グラント2023」受賞者5名の氏名、所属、職位、研究分野・研究概要は以下の通りです。

最優秀賞者
・ 氏名:三代川夏子
大学/所属機関:東京大学 法学政治学研究科ビジネスロー・比較法政研究センター 
職位:特任講師
研究テーマ:
Channel-Building Processes in Japan's Post-War Asian Diplomacy
戦後日本の対アジア外交におけるチャネル構築過程

「戦後日本の対アジア外交におけるチャネル形成過程の実証を行っています。複数国の政府史料、個人史料、インタビュー調査等を活用し、多様なネットワークという視点から日本の対アジア外交の全体像を把握することを目指します。外交上の公式チャネルに加えて、政治家の対外活動をも含めた対外チャネルの存在に焦点を当てることで、日本の対外政策決定過程や戦後外交の重層性を解明するとともに、従来の主権国家間外交の枠組みを超えた、アジア外交に対する新たな視点の提示を試みます。」


大賞受賞者
・ 氏名:石原萌香
大学/所属機関:広島大学 大学院医系科学研究科
職位:博士課程学生
研究テーマ:
Novel research in the new era leading to the exploration of the instability of Lisfranc joint for the prevention of foot disorders in dancers and esthetic athletes and education strategies
ダンサー・審美系アスリートのリスフラン関節の不安定性解明につながる新時代の研究と教育戦略

「バレエでの間違ったテクニックによる足部への過剰なストレスが、ダンサーの足部障害にどのように影響するのか。ダンス医科学分野の課題に対して、超音波画像診断装置と三次元動作解析装置の同期システムにより、動作中の第1足根中足関節の可動性を動的に測定する手法を用いて挑戦しています。バレエの基礎である股関節の外旋テクニックが不十分である場合、足部を過剰に回内させて代償します。この代償が生じる際、第1足根中足関節の可動性が増加すること、またこの関節可動性は、足部の回内が大きいダンサーほど増大していることが示されました。第1足根中足関節への負荷は関節の不安定性につながる可能性があり、外反母趾のリスク因子となり得ると予想されます。スポーツアスリートとは異なり、見た目の美しさを追い求める芸術家としての特性を理解したうえで、ダンサーを怪我から守るため、ダンサーへの正しい教育とダンス医学的におけるエビデンスの構築を目指した研究を続けています。」

・ 氏名:友居葉奈
大学/所属機関:ロンドン大学衛生熱帯医学大学院 及び 長崎大学
職位:博士課程学生
研究テーマ:
Contextualizing Human Papillomavirus (HPV) vaccination decision-making process among adolescent girls in Japan
日本の思春期女子におけるHPVワクチン接種の意思決定プロセス

「日本では子宮頸がん予防に有効なヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種率が低迷しています。ワクチンを接種するか否かの意思決定には、個人の知識や認知だけでなく、国のワクチン政策、インターネット上の情報、家族の意見、社会規範、友人の接種状況など、多くの要因が影響します。本研究では、思春期女子特有の接種の意思決定プロセスとその影響要因を深く理解することを目的に、混合研究法を用いてデータを収集しました。現在はデータ分析を進めており、今後は分析結果を基に接種率向上のための提案をしていきたいと考えています。」

・ 氏名:VALENCIA, JOSEPH EVANGELISTA
大学/所属機関:新潟大学 大学院保健学研究科
職位:博士課程学生
研究テーマ:
Detection of Schistosoma japonicum presence using environmental DNA technology
環境DNA技術を用いた日本住血吸虫症の検出

「フィリピンにおける日本住血吸虫症の撲滅に向けた継続的な努力にもかかわらず、依然としてギャップが存在する。その一つは、危険地域や病気の伝染場所を特定するための高感度な環境モニタリングツールがないことである。このギャップに対処するため、我々は環境DNA(eDNA)技術を応用し、環境中の日本住血吸虫のDNAを検出するシステムを構築した。eDNA、人口統計学的データ、地形学的データを統合することで、包括的で正確なリスクマッピングを作成し、住血吸虫症の伝染地におけるヒトや動物の宿主の曝露を軽減するのに役立てます。」

・ 氏名:岩永薫
大学/所属機関:東京大学 大学院工学系研究科
職位:博士課程学生
研究テーマ:
Architectural Longevity Through Civic Engagement: A Historical Study of Norway's Sustainable Building Practices
ノルウェー「市民主体型建築ストックマネジメント」の成立史

「本研究は、市民が日常生活の中で建築物の維持管理に積極的に関わるノルウェーの文化がどのように形成されてきたか明らかにすることを目的としています。日本では住宅を使い捨ての消費財のように扱う傾向があり、社会問題化しています。一方、ノルウェーでは建築物を長期的な視点で捉え、その価値を維持・向上させる習慣が根付いています。

この研究を通じて、建築物の寿命を延ばし、快適性や資産価値を保つために私たち一人一人ができることを探ります。そして、日本の住環境をより持続可能なものにするためのヒントを提供することを目指しています。」


入賞者
・ 氏名:柿沼 一雄
大学/所属機関:東北大学 大学院医学系研究科
職位:助教
研究テーマ:患者一人一人に合わせた「脳のマップ」を作る

・ 氏名:杉田 健史
大学/所属機関:岩手大学 生命適応機能研究室
職位:博士課程学生
研究テーマ:
Understanding the molecular mechanism of how the acclimation with freezing in overwintering plants.
越冬性植物の凍結を伴う馴化の分子機構解明

・ 氏名:野口 真司
大学/所属機関:北海道大学
職位:博士課程学生
研究テーマ:
光学特性を制御した金属窒化物による貴金属代替へのアプローチ

・ 氏名:福士 知愛
大学/所属機関:東北大学 大学院理学研究科化学専攻
職位:博士課程学生
研究テーマ:
Development of lithium-ion endohedral fullerene/transition metal composite molecules for visible-light-driven molecular switch
可視光に応答して導電性を発現する分子性のスイッチの開発

・ 氏名:小川 光江
大学/所属機関:筑波大学 大学院人間総合科学学術院
職位:博士課程学生
研究テーマ:
The study of Mental health literacy on high school students
高校生のメンタルヘルス・リテラシーに関する研究

・ 氏名:大井 由貴
大学/所属機関:京都大学 大学院医学研究科
職位:客員研究員
研究テーマ:
White Matter Hyperintensity as a Window into Brain Function
白質病変を利用した大脳白質の機能解明と低コストでの臨床応用

・ 氏名:津田 貴史
大学/所属機関:愛媛大学 大学院医学系研究科 整形外科学
職位:博士課程学生
研究テーマ:
Establishing a framework for injury prevention in breakdancing
ブレイクダンスにおける外傷・障害予防の体制の確立

・ 氏名:岡田 夏男
大学/所属機関:北海道大学 大学院工学院 環境循環システム専攻
職位:博士課程学生
研究テーマ:
Identification of mineral species using hyperspectral imaging and machine learning
ハイパースペクトルイメージングと機械学習を組み合わせた鉱物種の同定

・ 氏名:真鍋 一生
大学/所属機関:名古屋大学大学院 教育発達科学研究科
職位:大学院生
研究テーマ:博士課程学生
Beliefs about the costs of learning
学習時に感じるコストの捉え方

・ 氏名:村松 明穂
大学/所属機関:秋田県立大学
職位:博士課程学生
研究テーマ:
Animal welfare effects and environmental education effects of comparative cognitive science research at zoos
動物園における比較認知科学研究の動物福祉的効果と環境教育的効果の検討

・ 氏名:笠井 智香
大学/所属機関:東京理科大学 薬学部
職位:嘱託助教
研究テーマ:がん悪液質の治療を可能にするための脂肪分解メカニズム解析
Analysis of lipolytic mechanisms for treatment of cancer cachexia

氏名:福島 菜奈絵
大学/所属機関:東京大学 先端科学技術研究センター
職位:特任研究員
研究テーマ:
Exploring Earth's evolution through volatile components in mantle-derived rocks from early Earth
地球初期におけるマントル由来の岩石に含まれる揮発性成分から探る地球進化

・ 氏名: NAM HYUNWOOK
大学/所属機関:東京理科大学 創域理工学部 電気電子情報工学科
職位:助教
研究テーマ:
Research and development of environmentally friendly lead-free piezoelectric ceramics
環境にやさしい非鉛系圧電セラミックスの研究

・ 氏名:菊池脩太
大学/所属機関:慶應義塾大学 理工学研究科
職位:特任助教
研究テーマ:
Exploring Killer Applications of Quantum Annealing Machines for Solving Social Issues
社会課題解決に向けた量子アニーリングマシンのキラーアプリケーション探索

・ 氏名: Le Hoai Phong
大学/所属機関:広島大学 広島大学大学院先進理工系科学研究科 化学工学プログラム
職位:大学院生
研究テーマ:
Electrochemical CO2 reduction development towards a Sustainable Future.
持続可能な未来に向けた電気化学的CO2還元の開発


カクタス・コミュニケーションズ 湯浅誠 プロフィール
1978年千葉県生まれ。大学を卒業後に渡英後、カクタス・コミュニケーションズのインド・ムンバイ本社に就業。日本法人の設立に携わり、現在カクタス・コミュニケーションズ株式会社の代表取締役を務める。大学・研究機関、学協会など日本のアカデミアに国際化支援事業に長く携わっており、現在はカクタス・グループ全体において日本・中国・韓国を中心とした戦略的グローバル・マーケティングおよびブランディングを統括。

カクタス・コミュニケーションズ株式会社について(https://cactusglobal.com/jp/
カクタス・コミュニケーションズは、2002年に設立された科学コミュニケーションとテクノロジーの会社です。研究への資金調達、論文の出版、科学コミュニケーション、発見がより良くなるようなAI製品とソリューションを専門としています。同社の主力ブランドであるエディテージは、専門家によるエキスパートサービスと、Mind the Graph、Paperpal、R Discoveryなどの最先端のAI製品を含む、包括的な研究者向けソリューションを提供しています。また、カクタスはCactus Life Sciencesブランドの下で医療コミュニケーションも手掛けています。現在は東京、プリンストン、ロンドン、オーフス、シンガポール、北京、上海、ソウル、ムンバイにオフィスを構え、3,000人以上の専門家を擁するグローバル企業です。また、職場におけるベストプラクティスのパイオニアとして、ここ数年、常に「働きがいのある会社」にランクされています。
 
・ カクタス・コミュニケーションズ: https://cactusglobal.com/jp/
・ エディテージ: https://www.editage.jp/
・ Paperpal: https://paperpal.com/ja
・ Mind the Graph: https://mindthegraph.com/science-figures/jp/
・ R Discovery: https://www.editage.jp/r-discovery
・ Cactus Life Sciences: https://www.cactuslifesciences.com/
・ CACTUS Labs: https://www.cactuslabs.io/

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