台湾文化センターX『美術手帖』オンライントークVol.1台湾アーティストと芸術祭―地域との響き合い
PR TIMES / 2021年9月7日 19時15分
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは『美術手帖』とコラボレーションしたオンライントーク3部曲イベントの第一弾を8月30日に開催し、『美術手帖』Youtubeチャンネルで同時配信した。日本の著名なアートディレクターである北川フラム氏、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2021」に出展する台湾のアートコレクティブハウ・フア・ランジーゴン(豪華朗機工)の陳志建氏、「奥能登国際芸術祭2020+」に出展する涂維政氏らが登壇し、新型コロナウイルス禍の中での国際芸術祭への作品制作および国際芸術交流などについて対談した。
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台湾文化部(省)は近年、日本の主要芸術文化施設・機構と協力し、台湾のアーティストが日本で出展することを積極的に推進しており、台湾のアーティストによる作品のテーマや表現手法が日本各界から広く注目されている。新型コロナウイルスの影響による国際移動や芸術文化交流の数々の制限を突破するため、今回は日本の『美術手帖』と協力し、幅広さと深さを兼ね備えた3回にわたるオンライントークイベントを開催し、日本の国際アートディレクターと台湾のアーティストの対談を行い、アートディレクターによる台湾のアート作品の観察や推薦、並びにアーティスト本人による説明を通して、台湾のアート作品の多元的な価値と創作のエネルギーを伝えていく。
今回のオンライントークでは陳志建氏、涂維政氏らが北川フラム氏と対談した。北川氏は、「長年にわたり台湾のアーティストに注目し、作品展示を招請してきた。今回の『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2021』や『奥能登国際芸術祭2020+』がコロナ禍により延期や一部作品のみ展示する方式となり、より多くの台湾のアーティストの作品創作が予定通りにかなわなかったが、その中でハウ・フア・ランジーゴン(豪華朗機工)の『Fly! no matter what』(天氣好不好我們都要飛)と涂維政氏の『クジラ伝説遺跡』の2つの異なるタイプの極めて特色ある作品が今年日本で展示できたことをうれしく思う」と語った。
ハウ・フア・ランジーゴン(豪華朗機工)のメンバーで現在ドイツ・ベルリンで創作活動中の陳志建氏は、今回のワークショップの形式で越後・妻有地区の子どもたちと天気鳥のイラストの創作を行い、イラストをスキャンしてアニメーションを制作し、今年の越後妻有里山現代美術館で先行公開したことを説明し、来年に予定されている同芸術祭の本展の開催に期待を示した。
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涂維政氏は、今回出展した作品について、能登半島のクジラの歴史と伝説を基礎に、疑似考古遺跡発掘現場を制作し、フィクションのニュースとARガイドを用いることにより、作品の連動性と誘引力を高め、人類の伝説に対する精神的なニーズを改めて考察してもらいたいと期待した。また、今回のコロナ禍により訪日できなかったため、石板でクジラの骨を固定する制作方法を調整し、制作の難度を下げ、まったく新しい創作もモデルを切り拓いた。
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北川氏は、2人のアーティストの作品の深さと成熟度を高く評価し、今回日本で台湾のアーティストの作品が展示できたことは非常に正しい決定で、光栄であると強調し、台湾がアーティストに十分な資源とサポートを提供していることが、優秀なアーティストが育っていく要因となっているとの認識を示した。
台湾文化センターは2020年より『美術手帖』とのコラボレーションを行っており、ウェブ版『美術手帖』での連載や雑誌の付録小冊子などで台湾特集を組み、台湾の芸術文化の現況や、「ヨコハマトリエンナーレ2020」および「北アルプス国際芸術祭2020-2021」に出展した5名の台湾のアーティストとその作品を紹介し、日本のアート界からの注目を集めた。今年はさらにオンライントーク3部曲イベントでの台日現代アート界の深みある対談を通して、ポスト・コロナ時代の国際交流および芸術参加に新たな視野と創造を提供していく。
台湾文化センター×『美術手帖』オンライントークvol.1
「台湾アーティストと芸術祭─地域との響き合い」
アーカイブ配信:https://youtu.be/tQ_gsoWTFzs
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