BlackBerry QNX、安全認証取得済みの新たなファイルシステムで車載ソフトウェアポートフォリオを強化
PR TIMES / 2024年9月25日 15時45分
ソリューション強化により、セーフティクリティカルなシステムの開発者にさらなる安心感を提供
カナダ・ウォータールー - 2024年9月17日 - BlackBerry Limited(本社:カナダ オンタリオ州、CEO:ジョン・ジアマッテオ、NYSE:BB、TSX:BB)は、POSIXに準拠し、「ISO 26262」認証を取得した独自の完全性チェックファイルシステムを追加することで、信頼性の高いQNX(R) OS for Safetyを強化したことを発表しました。本製品は、セーフティクリティカルなシステムを構築するOEMおよびその他の組み込みソフトウェアサプライヤーを対象に、妥当性確認の追加レイヤーを提供するものです。
自動車業界の機能安全規格である「ISO 26262 ASIL B」認証を取得したQNX(R) Filesystem for Safety(QFS)は、実行時にすべてのファイルシステムのコンテンツの整合性を検証します。これにより、組み込みソフトウェア開発者は、破損が発生したかどうかを検知し、システムの安全性を維持するために必要なすべての措置を講じることができます。
一例として、衝突回避や物体検知といったセーフティクリティカルな機能の実行ファイルが、実行前に破損したり、誤った構成データが読み込まれたりした場合、その機能が危機的状況で実際に必要となるまで問題が認識されない可能性があり、結果として危険な事態、あるいは生命を脅かす状況を引き起こす恐れがあります。QNX Filesystem for Safetyは、こうした事態を防止するもので、セーフティクリティカルなシステムで構築・実行されるすべてのデータとパフォーマンスパラメーターの妥当性を確認します。
BlackBerry QNX製品兼ストラテジー担当バイスプレジデントであるGrant Courvilleは、次のように述べています。「お客様がより簡単に、そしてより確信を持ってセーフティクリティカルなシステムを構築できるよう、QNXは機能安全認証を取得したソフトウェアポートフォリオの拡充に揺るぎないコミットメントを示しており、今回のQNX Filesystem for Safetyの展開もこうした取り組みを反映しています。ソフトウェアスタックとOSの事前認証が進むことで、自動車メーカーは市場投入期間を大幅に短縮し、開発コストを削減しつつ、開発から生産までのライフサイクル全体を通じて最高水準の安全性を確保できます」
VDC ResearchのIoT&組み込みテクノロジー担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるChris Rommel氏は、次のように述べています。「次世代の車載システムの登場により、生産工程を迅速化する新たな方法を見出すことは、エンジニアリング部門にとって急務となっています。QNXの認証済みのFilesystem for Safetyは、メーカーの更なる障害や不安要素を取り除くことで、安全性と市場投入期間の両方の要件への対応を支援します」
一部のOEMとTier1サプライヤーは、すでに次世代オートモーティブ・テクノロジーの開発でQNX Filesystem for Safety 1.0を活用しています。本ソリューションは現在、QNX OS for Safety 2.2.3の一部として提供中です。
QNXは、トヨタ、ホンダ、BMW、ボッシュ、コンチネンタル、東風汽車、吉利汽車、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、ボルボなど、世界を代表するOEMメーカーやTier1サプライヤーから、ソフトウェア主導の未来の基盤として信頼されています。同社の基本ソフトウェアは、デジタルコックピットや先進運転者支援システム(ADAS)から、インフォテインメント・システム、ドメインコントローラまで、将来を見据えたエンジニアリング設計をサポートしており、これによって自動車メーカーは、より迅速かつ低コストなイノベーションの市場投入が可能です。
BlackBerryについて
BlackBerryは、世界中の企業や政府機関向けに、インテリジェントなセキュリティソフトウェアとサービスを提供しています。BlackBerryのソリューションは、2億3,500万台に搭載されています。カナダ・オンタリオ州ウォータールーに本社を置く同社は、AIと機械学習を活用して、サイバーセキュリティ、安全性、およびデータプライバシーソリューションの分野で革新的なソリューションを提供しています。さらに、エンドポイントのセキュリティ管理、暗号化、組み込みシステムなどの主要分野をリードしています。詳細については、BlackBerry.comをご覧いただくと同時に、@QNX Newsをフォローしてください。
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