CYBERDYNEとワークスアプリケーションズが業務・資本提携『Society 5.0』『Connected Industries』の実現に向け、サイバニクス技術×AIによる次世代システムを共同開発
PR TIMES / 2017年5月15日 14時15分
CYBERDYNE株式会社(茨城県つくば市、代表取締役社長:山海嘉之、以下 CYBERDYNE社)と株式会社ワークスアプリケーションズ(東京都港区、代表取締役最高経営責任者:牧野正幸、以下 ワークス社)は、日本政府が世界に先駆けた超スマート社会として推進する『Society 5.0*1』の実現に向けて、サイバニクス技術*2と人工知能技術(AI)による次世代システムの共同開発を前提とする業務提携および資本提携(CYBERDYNE社からワークス社への資本出資)を行いましたので、お知らせいたします。
本提携により、CYBERDYNE社のサイバニックデバイスやサイバニックインタフェース等から得られる生体情報や環境情報等とワークス社の人工知能型ビジネスアプリケーション「HUE」を連携させ、共同で次世代システムの開発等を進めます。それにより、IoTやAIを含む科学技術の成果をモノづくりだけでなく様々な分野に広げ、経済成長や健康長寿社会の形成、さらに『Society 5.0』の実現に向けた取り組みを通じ、社会変革(サイバニクス革命)を推進してまいります。なお、この提携は日本政府が新たに打ち出した、高い技術力や高度な現場力を活かすソリューション志向の新産業社会である『Connected Industries*3』の動きにも連動するものです。
業務提携の背景
CYBERDYNE社は、人とロボット(機械)と情報系を融合複合したサイバニクス技術によって超高齢社会が直面する課題を解決するため、ロボットスーツHALをはじめとするIoT化されたサイバニックデバイスやサイバニックインタフェースなどの研究開発を進めています。
ワークス社は、世界初の人工知能型ビジネスアプリケーション「HUE」を開発し、「Workforce Tech*4」を推進しています。「Workforce Tech」とは、個人の生産性向上を最大化するテクノロジーであり、産業革命により社会構造がドラスティックに変化するなか、個々人が求める働き方や将来を担う新しい世代の価値観やニーズに応えることができる唯一のソリューションです。
今回の業務提携は、「科学技術は人や社会の役に立ってこそ意味がある」という社会課題解決型の企業理念を持つCYBERDYNE社の「サイバニクス技術」とワークス社の「Workforce Tech」が融合することで、CYBERDYNE社が牽引する『Society 5.0』とワークス社が牽引する『Connected Industries』の実現に向けた次世代システムの創出に合意したものです。この次世代システムが社会インフラに組み込まれることで、産業界をはじめとするさまざまな社会課題の解決のみならず、人と社会とテクノロジーが共生する未来社会『Society 5.0』の実現を目指してまいります。
業務提携の内容
以下の業務提携を両社で進めていくことに合意します。
(1) サイバニックシステム等から得られる生体情報・環境情報を生かした労務管理・生産管理等を目的とした次世代ERP/ソフトウェアの共同開発
(2) サイバニクス技術を利用した、社員の健康維持・向上、職場環境全般の改善のためのシステム及びデバイスの共同開発
(3) サイバニクス技術を利用した次世代型生産システムの共同開発
(4) その他、サイバニックシステム等向けのソフトウェアの共同開発
(*1)Society 5.0:「狩猟社会」「農耕社会」「工業社会」(Society 1.0、2.0、3.0)、そして、現在の「情報社会」(Society 4.0)に続く未来社会として政府によって掲げられた「超スマート社会」(5番目の社会)のコンセプト。科学技術イノベーションが先導する新たな社会のイメージで、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)等が本格的に社会実装されます。第5期科学技術基本計画で日本が世界に先駆けて実現を目指すことが盛り込まれました。同コンセプトは、2016年5月に開催されたG7先進国首脳会議の議長国である日本から提唱された、人とテクノロジーが共生する未来社会の姿としても世界に発信されています。CYBERDYNE社は、この『Society 5.0』を牽引する代表企業として、G7科学技術大臣会合(茨城県つくば市で開催)で山海社長による基調講演や各国大臣へのスピーチの実施の他に、各国の代表団による本社視察を受け入れています。
(*2)サイバニクス技術:人・ロボット・情報系が融合複合した【サイバニクス】という新領域の技術。医療、福祉、生活(職場環境を含む)分野を対象として、人と情報系とロボット系を機能的に繋ぎ、物理的・情報的・生理的インタラクションを実現します。サイバニクスは、筑波大学山海嘉之教授(CYBERDYNE社代表取締役社長)が創成し、『Society 5.0』を牽引するコア技術領域でもあります。
(*3)Connected Industries:さまざまなつながりにより新たな付加価値が創出される産業社会であり、1.人と機械・システムが対立するのではなく、協調する新しいデジタル社会の実現、2.協力と協働を通じた課題解決、3.人間中心の考えを貫き、デジタル技術の進展に即した人材育成の積極推進を3つの柱としています。同コンセプトは、ドイツで開催されたIT国際見本市「CeBIT 2017」に合わせて日本政府から発表されました。
(*4)Workforce Tech:人事関連業務に留まらず、従業員(Workforce)一人ひとりが能力を発揮して生産性を最大化するための環境を、あらゆる角度から考慮しテクノロジーを使って実現するという考えです。「HUE」は、これを人工知能×ERP情報×α情報(社内コミュニケーションや生体情報等)から導きだします。
<CYBERDYNE株式会社について>
CYBERDYNE株式会社は、2004年に筑波大学発ベンチャーとして設立されて以来、サイバニクス技術を活用した革新的サイバニックシステム(サイバニックデバイス、サイバニックインタフェースなど)により、社会が直面する様々な課題を解決することを目指し、研究開発から社会実装に至るまで一貫して推進しています。医療、福祉、生活(職場環境を含む)分野での事業推進を行い、主力製品のロボットスーツHALは、医療・福祉の分野のみならず、介護や重作業分野等にも幅広く展開されています。 また、人工知能・環境認知機能を搭載した搬送ロボット・清掃ロボット、腰部負荷を低減するHAL腰タイプ、小型の単関節HAL、動脈硬化度・不整脈計測用バイタルセンサーなど、次々と新製品開発を進めています。詳細については、https://www.cyberdyne.jp/ をご参照ください。
<株式会社ワークスアプリケーションズについて>
人工知能型ビジネスアプリケーション「HUE」(ヒュー)を開発。大手企業向け ERPパッケージ市場6年連続シェアNo.1*⁵を獲得し、1,200企業グループ超の業務ノウハウを生かした製品開発に取り組んでいます。「HUE」は、分散技術による高速処理と人工知能によるビッグデータ解析によって、無駄なルーティンワークをなくし、人の豊かさの源であるクリエイティビティを創出することで、個人の生産性の最大化を実現しています。2016年には、「情報化促進貢献個人等表彰*6」として「経済産業大臣賞(企業等部門)」を受賞しています。
URL:http://www.worksap.co.jp/
(*5)大手企業向け ERPパッケージ市場6年連続シェアNo.1:市場占有率推移(パッケージ市場) 販売社数シェア出典:株式会社富士キメラ総研 ソフトウェアビジネス新市場 2016年版
(*6)情報化促進貢献個人等表彰:高度な情報処理技術の研究・開発、高度IT人材の育成、ITの活用が遅れている企業へのIT活用の導入、情報処理の安全の確保等について、先導的役割を果たし、または顕著な成果をあげたと認められる個人・企業等を表彰しています。
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