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C Space Japan「顧客体験価値(CX)ランキング2019」日本初「顧客体験価値」によるランキングTOP50を発表

PR TIMES / 2019年11月26日 11時15分

第1位はカゴメ、第2位はクラブツーリズム、第3位がキユーピ業種別では「食品・飲料メーカー」や「デパート・ショッピングセンター・ネット通販・ネットオークション」が高い評価

インターブランドジャパンのグループの一員であるC Space Japanは、日本初の顧客体験価値(CX:Customer Experience)のランキングを発表しました。本ランキングは、これまで欧米で実施してきた「顧客体験価値(CX)調査」をこの度日本で初めて実施し、顧客視点でのすべての体験を通じた、ブランドの「顧客体験価値(CX)スコア」を数値化し、分析したものです。



“顧客体験価値(CX)”とは「顧客視点のすべてのユーザーエクスペリエンス」のことであり、商品やサービスの機能や性能などの機能的価値だけでなく、そのブランドや企業に関わるすべての体験を通じて顧客が経験する、喜びや満足感などの情緒的価値まで含みます。従って、顧客のCXを高めるためには、顧客の期待や本質的に求める情緒的価値を理解し、客の期待を超える体験を提供し続け、顧客体験価値を高めていくことが重要となります。
CXは日本でも広く知られる概念となり、多くの企業がその向上に取り組んでいます。しかし、実際には「企業視点」から見た顧客との既存の各タッチポイント(接点)の改善、顧客の不満を理解・解消に留まるケースや、顧客ニーズを超える過剰なサービスが提供されるケースなど、必ずしも顧客視点から見て望ましい取り組みではない事例も見受けられます。

2020年の東京オリンピックを控え、”Omotenashi” が改めて注目される中、ビジネスの世界でも顧客を中心に据える「顧客中心主義(Customer Centricity)」がスタンダードになりつつあります。社会のデジタル化が進み情報の非対称性が解消される中、企業が自ら売りたいものを作る時代は終わり、発信力を高めた顧客をパートナーとして尊重する企業だけが成長する世界が始まっています。その中で、多くの企業は、ターゲット顧客の明確化とその顧客が求めることを、より深いレベルで理解する必要に迫られています。

「顧客満足」や「顧客中心主義」とは何かに着目いただき、「真の顧客満足」に基づくブランディングについて、今一度検証する契機としてご活用いただくことが本ランキング発表の目的です。

CSpace 顧客体験価値(CX)ランキング2019 (1位~50位)

[画像1: https://prtimes.jp/i/92/94/resize/d92-94-586438-0.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/92/94/resize/d92-94-988854-1.png ]

*15人以上から想起されたブランドの中でのランキング


顧客が求める体験価値の5要素(Five Emotional Cues)

[画像3: https://prtimes.jp/i/92/94/resize/d92-94-168954-2.png ]

上位ブランドの顧客体験評価詳細
以下で、ランキング上位ブランドの顧客体験が実際に顧客からどのように見られているかをご紹介します。

カゴメ:1位 CXスコア7.47
カゴメは、「顧客が求める体験価値の5要素」のすべてにおいて上位3位以内となり、特に「私にとって意味がある」最高の品質へのこだわりや、「オープンで正直な」信頼できるブランドとして、体験価値が高く評価されています。また、「健康」「味」など商品の評価に加え、顧客のみならず株主や学生への対応など、顧客体験価値向上への一貫した姿勢も高い顧客体験価値の理由と考えられます。
<カゴメが「お客様の気持ちや求めることをよく理解している」理由として挙げられた主なコメント>
· “原材料のトマトから生産し、お客様へトレーサビリティを明確にして安心・安全な商品を提供している”
(30代女性)
· “お客様の身になって製品を作っている。不祥事は少ない。あればすぐ対応している” (70代女性)
· “体に良いものを提供しようと努力している”(40代女性)
· “これからもトマトジュースを作って下さい。大好きだから。株主優待もやめないで”(40歳男性)
· “就活で不採用となった人に「大事なお客様」としてギフトを送るという話を聞いた。ユーザーへの謝意を忘れない会社だと思った”(10代女性)

クラブツーリズム:2位 CXスコア7.44
クラブツーリズムは60代以上からの支持が非常に高く、特に「私向けのものだと思える」ブランドとして評価されています。また、「顧客であることで、自分と似た人との帰属感を感じる」という思う人も多く、「仲間が広がる、旅が深まる」というブランドメッセージに評される「仲間」意識を醸成していることも高い顧客体験価値につながっています。
<クラブツーリズムが「お客様の気持ちや求めることをよく理解している」理由として挙げられた主なコメント>
· いろいろな年齢層やそれぞれパーソナルニーズに適した商品が豊富(60代女性)
· あらゆる年齢層に対応したツアー、企画が豊富。ツアーの予約が簡単(インターネット、電話)。希望日時と出発場所が合わなくても親切に探してくれる(80代男性)
· 観光したいコースを比較的安価で提供している。コースを選べば、自分で選択することが少なく、楽でいい(70代男性)
· 定期的に冊子を送ってくれてツアーの情報がわかる(60代女性)

キユーピー:3位 CXスコア7.43
キユーピーは特に50代以上の女性から支持され、「顧客が求める体験価値の5要素」の中でも特に「いい気分にさせてくれる」という要素で高く評価されています。また、自由回答を見ると、製品だけでなく食べ方やライフスタイルまで提案してくれること評価されており、信頼できる「オープンで正直」なブランドとして、一貫した顧客体験を提供できていることも高いCXスコアの要因と考えられます。
<キユーピーが「お客様の気持ちや求めることをよく理解している」理由として挙げられた主なコメント>
· どうしたら、食材を美味しく食べられるか、既存の商品はもちろん、新しい商品もどんどん開発して、新しい食べ方を提案してくれている(50代女性)
· 商品を売るだけでなく、その先の料理やライフスタイルを提案している。3分間クッキングは、欠かさずみています(50代男性)
· 昔からなじみの会社であり、食に関しての提案なども以前と変わらずあるからこそ(60代女性)
· 自然の材料を使い、体にやさしいものを提供している(50代女性)
· マヨネーズは生活必需品(20代男性)

年代別ランキング
1位のブランドは年代毎にすべて異なり、すべての年代で共通してトップ10に入ったブランドは一つもありませんでした。その中で、全体ランキング4位のANAや11位のじゃらんは、幅広い年代でトップ10にランクインしています。
年代別の特徴としては、若年層では「娯楽・ゲーム・エンターテイメント」業種が上位に多くランクインしているのに対し、年齢が上がるとともに「食品」や「日用品/雑貨販売店」などが増え、60歳以上では「旅行・交通」のブランドが上位にランクインする結果となりました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/92/94/resize/d92-94-263618-3.png ]

*各年代で7人以上から想起されたブランドの中でのランキング


業種別CXスコア
様々な業種の中で、「食品・飲料メーカー」が他を引き離して非常に高い顧客体験価値の評価を得ました。続いて、「デパート・ショッピングセンター・ネット通販・ネットオークション」や「旅行・交通」「日用品販売」などの生活に密着した業種が続き、情緒的価値と密接に関わる業種が高い顧客体験価値を提供しています。その一方で、「メディア・情報」「情報通信」「金融関連」といったいわゆる”規制業種“は、非常に低いCXスコアとなりました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/92/94/resize/d92-94-816760-4.png ]


*15人以上から想起されたブランドのCXスコアの平均値。業種分類は回答者の認識による基づくため、ひとつのブランドがいくつかの異なる業種に分類されることもある。


CXスコア算出方法
CXスコアは、「好きなブランド」や「優れた顧客体験を提供するブランド」を直接質問した結果ではありません。一般消費者に「顧客の気持ちや求めることを、よく理解している」「顧客の気持ちや求めることをあまり理解していない」ブランド/企業をまず頭に思い浮かべてもらい、そのブランドについて「顧客が求める体験価値の5要素」を具体的な項目に分解した21項目を評価してもらいます。
同様に、ブランド/企業を思い浮かべてもらい、そのブランドについて21項目を評価してもらい、それらの数字からなる合成変数としてブランドのCXスコアを算出しています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/92/94/resize/d92-94-563756-5.png ]

*15人以上から想起されたブランドのみをランキングの対象としています

調査概要
調査時期:2019年7月
調査対象者:インターネットモニター登録の18歳以上の一般個人(男女)
回答数:4,746人
調査手法:インターネットリサーチ
対象者属性:


性別・年齢・居住地は「国勢調査」による人口を基礎とした推計人口にあわせて割付を実施


<性別>     <年齢>     <居住地>


[画像7: https://prtimes.jp/i/92/94/resize/d92-94-962537-6.png ]


C Spaceについて
C Spaceはグローバルに展開する「カスタマー・エージェンシー」です。世界的な企業に対して、経営に顧客視点を組み込む支援を行い、Customer Inspired Growth(=顧客によってインスパイアされるビジネス成長)をもたらしています。C Spaceのクライアントは、顧客との継続的な関係を活かしてより良い顧客体験を生み出すことで、顧客にとって必要な存在であり続けます。世界で450名のスタッフを擁するC Spaceはボストンおよびロンドンに本社を置き、ニューヨーク、サンフランシスコ、メキシコシティに続く第6の拠点として、2019年に東京でC Space Japanを設立しました。C Space Japanはインターブランドジャパングループの一員です。
C Spaceについての詳しい情報はhttps://cspace.com/tokyo/ をご覧ください。

インターブランドについて
インターブランドは、1974年にロンドンで設立された、世界最大のブランディング専門会社です。インターブランドは、ブランドをLiving business asset(常に変化する事業資産)と定義し、組織が明確な戦略を持ち、優れた顧客体験を提供する時、成長がもたらされると考えています。世界14カ国、18のオフィスを拠点に、戦略、クリエイティブ、テクノロジーの組み合わせにより、クライアントのブランドとビジネス双方の成長を促進する支援を行っています。
インターブランドの「Brand Valuation(ブランド価値評価)」は、ISOにより世界で最初にブランドの金銭的価値測定における世界標準として認められました。インターブランドは、グローバルブランドの価値を評価したブランドランキングであるBest Global Brandsをはじめとする各種ブランド価値・ブランド強度分析レポートを公表しています。インターブランドでは、先端的な手法を用いる戦略分析チームと高い芸術性を持つクリエイティブチームが一つのチームとなり、プロジェクトを推進します。ブランド価値評価・ブランド戦略構築をリードする戦略コンサルタント、ブランドロゴ・パッケージ・空間・デジタルデザインを開発するデザイナー、ネーミング・スローガン・メッセージを開発するコピーライターなどが在籍し、分析から実行、全ての流れを自社のリソースで完結します。
インターブランドジャパンは、ロンドン、ニューヨークに次ぐ、インターブランド第3の拠点として、1983年に東京で設立されました。日系企業、外資系企業、政府・官公庁など様々な組織・団体に対し、トータルなブランディングサービスを提供しています。
インターブランドについての詳しい情報https://www.interbrandjapan.comをご覧ください。

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