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第4回高専防災コンテスト 1st審査通過!

PR TIMES / 2021年12月3日 11時45分

~島根県の防災力・減災力の向上を目指し、アイデア検証を実施~

松江工業高等専門学校(松江高専:島根県松江市、校長:大津宏康)は、第4回高専防災コンテストにおいて、応募していた2件のアイデアについて、2件とも最終審査に進出することとなりました。



 本コンテストは、高等専門学生が日ごろ培っている技術・知見・柔軟な発想力を地域の防災力・減災力向上に活かそうと、平成30年度から独立行政法人国立高等専門学校機構と国立研究開発法人防災科学技術研究所の共催によりスタートした取り組みで、本年度は13高専21件の応募の中、7高専10件のアイデアが最終審査に進出しました。
 11/1(月)には、最終審査に向けて、オンラインによるオリエンテーションが開催され、防災科学技術研究所の職員がそれぞれの課題にメンターとしてサポートすることが決定し、学生たちは2月中旬に開催される最終審査会に向けて、島根県内の防災力・減災力の向上を目指し、自治体や公民館どの意見交換等を行いながら、約3か月間の検証作業に入ります。
 なお本校は昨年度同コンテストにおいて、地域住民との意見交換などを行う中で、「多機能避難ベスト」を作成し、最優秀賞を受賞しております。

 高専防災コンテストの詳細については以下のURLをご確認ください。

国立研究開発法人防災科学技術研究所HP:
https://www.bosai.go.jp/labo/ExtremeWeather/contest/index.html

[画像1: https://prtimes.jp/i/75419/95/resize/d75419-95-a8e4f55abb79114a665c-0.png ]

【アイデアの課題・検証内容の概要】
昨今日本各地では、大規模な自然災害が頻繁に発生しており、一人ひとりが自分の身を守る行動や地域(公民館)単位での防災計画に従った避難などが求められています。今回採択された以下の2件のアイデアでは、前述の課題に対し、地域住民との意見交換を実施や災害危険地域などを直接確認するなどをし、地域住民と一緒に防災力・減災力向上システムを作成することを目的とします。

1.課題名:「高齢者用避難行動把握デバイスの開発」

1.課題・現状
[画像2: https://prtimes.jp/i/75419/95/resize/d75419-95-e30a781da01feed2afa7-1.png ]

 島根県は2021年の65歳以上人口比率は約32%であり、高齢化率が高く、高齢者が多い特徴があります。また松江市は、内水氾濫しやすく、豪雨による洪水や道路冠水が頻発する傾向があり、高齢者が多いため、災害時要援助者の避難支援において、共助体制の強化が必要となっています。そのため逃げ遅れを防ぐためには、災害時の見回りで、高齢者の避難行動を把握し、高齢者に避難を促す行動が重要であると考えます。しかし現状では、高齢者が避難中に被災していないか、または、安全に避難先に到着したかを把握することが困難であるため、以下の検証を実施することとしました。

2.検証内容
 上記の課題に対し、ソーラーモバイルバッテリーにお助け機器を取り付けたデバイスを開発することを目標とします。具体的には以下の5点を兼ねそろえたデバイスの作成を実施します。

事前に高齢者に配布し、援助を要請する場合、装置上部の「縄」を上に引っ張ることで、援助要請できること。
間違えて援助要請した場合には、「避難済み、キャンセル」と書かれたボタンで解除できること。
GPS機能を活用し、警戒レベル3(高齢者等避難)発令時、地域の管理者に高齢者の位置情報が開示されること。
お助け装置は平常時の高齢者支援にも活用できること。
地域の管理者や周辺住民が意思表示をもとに共助に役立てるために取り付けていること。

 上記のデバイスを活用すれば、高齢者の避難行動を把握し、避難を効率良く促すことが期待され、特に高齢者は、スマートフォンなどの最新の情報通信機器を柔軟に活用できないため、65歳以上の高齢者に配布し、利用してもらい、検証を行う予定です。

2.課題名:「危険度を知るシステム」
[画像3: https://prtimes.jp/i/75419/95/resize/d75419-95-5994c5d1d3ffc3e6aac7-2.png ]


1.課題・現状
 島根県は県土面積に占める森林面積の割合が約8割であり、土砂災害危険箇所が全国で広島に次いで2番目の多さであります。また高齢化も課題となっているため、災害時に高齢者が迅速に避難する課題となっています。

2.検証内容
 マップの等高線と位置情報から、近隣の山で土砂災害が起こる場面のシミュレーションを行うこととし、具体的には、以下の5点についてシミュレーションを実施し、システムの開発を目指します。

シミュレーションしたい場所の写真を撮る
等高線から山の傾斜角度を算出
位置情報から選択した場所のxyz座標を取り込む
土砂の速度や土量(選択した場所に壁がある場合に圧力)を算出する
撮影した写真に土砂崩れのシミュレーション映像を重ねる、といったシステムを開発する。

 実際に土砂災害が起こる様子を目で見ることで身の回りの危険度を再認識し、防災に対する意識が向上すると考え、検証を行います。

【松江工業高等専門学校について】
[画像4: https://prtimes.jp/i/75419/95/resize/d75419-95-7ab3921fa0b057d68df6-3.png ]

 本校は1964年に開校した5つの学科と2つの専攻を有する高等専門学校で、基礎的な工学分野の学科をほぼ完備している島根県内唯一の高等教育機関です。本校への入学者の学力は県内進学校のトップクラスと同等レベルで、県内外の民間企業や自治体に多数の卒業生を輩出しており、産業界から高い評価を受けています。

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 松江工業高等専門学校
所在地:島根県松江市西生馬町14-4
校長名:大津 宏康
設立:1964年
URL:http://www.matsue-ct.jp/m/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関

【本リリースに関するお問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構
松江工業高等専門学校 総務課企画係
TEL:0852-36-5116(平日8:30-17:00)
e-mail:kikaku@matsue-ct.jp

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