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ゲームシステムが似ている『デッドバイデイライト・モバイル』と『Identity V』の違い『デッドバイデイライト・モバイル』は男性ユーザーが65.5%『Identity V』は女性ユーザーが64.2%

PR TIMES / 2022年6月16日 13時45分

明確に差別化されているユーザーへの訴求

PCゲームやコンシューマーゲームではモバイル化が多く行われています。4月28日には『Dead by Daylight』のモバイル版である『デッドバイデイライト・モバイル』が配信開始されました。今回はiGageのデータを利用し、モバイルゲーム化した『デッドバイデイライト・モバイル』を取り上げ、ゲームシステムがよく似た『Identity V』と比較してみたいと思います。



株式会社ゲームエイジ総研(代表取締役社長:光井誠一)は、国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行っています。ゲーム市場規模をまとめた定期刊行レポートとして「Monthly Game Trend Radar(マンスリー・ゲームトレンドレーダー)」の発刊、プラットフォーム別のアクティブユーザー数や、ネットワークサービスでのゲームに関する情報取得などのデータも収集しております。また弊社が運用しているマーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」では約240万名のスマートデバイスのユーザーのログを自動取得しており、動向やトレンドなども観測しております。

PCゲームやコンシューマーゲームではモバイル化が多く行われています。4月28日には『Dead by Daylight』のモバイル版である『デッドバイデイライト・モバイル』が配信開始されました。今回はiGageのデータを利用し、モバイルゲーム化した『デッドバイデイライト・モバイル』を取り上げ、ゲームシステムがよく似た『Identity V』と比較してみたいと思います。

iGageの詳細はこちら:https://www.gameage.jp/igage/

[画像1: https://prtimes.jp/i/39514/98/resize/d39514-98-75e67263586418923504-0.jpg ]

■『デッドバイデイライト・モバイル』の配信開始日アクティブユーザーは13.73万人

『デッドバイデイライト・モバイル』は非対称対戦型のホラーアクションゲーム『Dead by Daylight』のモバイル版です。プレイヤーのうち1人は殺人鬼(キラー)、残りのプレイヤーは生存者(サバイバー)となり、殺人鬼は生存者の全滅を、生存者はフィールドからの脱出を目指します。PCゲームプラットフォームであるSteamでは、全世界での同時接続者数が10万人を突破した実績もあり、モバイル版でも事前登録者数は100万人を超え、サービス開始に非常に期待が高まっていました。

『デッドバイデイライト・モバイル』が配信された後のデイリーアクティブユーザー数(以下DAU)を見てみます。

配信開始日である4月28日は13.73万人、集計期間内で最もDAUが多かったのは2日目の4月29日で15.25万人を記録しました。その後徐々に減少し、5月末には9万人レベルで安定し推移しています。【グラフ1.】
[画像2: https://prtimes.jp/i/39514/98/resize/d39514-98-35da112c878e9dc00743-1.jpg ]

一方、『Identity V』は2018年4月2日にサービスが開始された非対称対戦型マルチプレイゲームです。ゲームシステムは『Dead by Daylight』と似ており、1人の殺人鬼と4人の生存者に分かれ殺人鬼は生存者の全滅を、生存者はフィールドからの脱出を目指します。双方のアプリの特長はキャラクターデザインにあります。『Dead by Daylight』はリアルなグラフィックによるホラー要素が人気の要因となっていますが、『Identity V』は人形のように可愛らしくも不気味さも感じられる、主に女性ユーザーから人気を獲得しているデザインと言えます。

サービス開始から4年を経た『Identity V』ですが、『デッドバイデイライト・モバイル』と同じ本年4月28日以降のDAUを見てみると、13~15万人程度で推移している事がわかりました。最もDAUが多かったのは5月3日の15.65万人で、この日には4日間かけて行われた大会である「Call Of The Abyss V」の決勝が行われていました。【グラフ2.】
[画像3: https://prtimes.jp/i/39514/98/resize/d39514-98-df28ac84cab126f441a2-2.jpg ]

『デッドバイデイライト・モバイル』は配信後に漸減し9万人程度で安定して推移していますが、『Identity V』は配信から4年経った今でも、14万人前後という高い水準で推移しています。

『デッドバイデイライト・モバイル』はPC版同様、リアルなホラーグラフィックになっていることからPC版のユーザーがプレイしていることが考えられますが、『Identity V』はグラフィックの美麗さは一歩譲りますが、様々な対戦モードやミニゲームを付加し、モバイルゲームとして継続的に楽しめる要素が多くのユーザーを引き付けているという事がうかがえます。

■『デッドバイデイライト・モバイル』は男性ユーザーが65.5%、『Identity V』は女性ユーザーが64.2%

次にそれぞれのユーザーの特性を見てみます。

『デッドバイデイライト・モバイル』のユーザー構成を見ると、男性ユーザーが65.5%と過半数を占め、特に10代男性の27.0%。次いで20代男性の19.1%と、10~20代男性で46.1%を占めています。【グラフ3.】

一方、『Identity V』のユーザー構成を見ると、『デッドバイデイライト・モバイル』とは正反対で、女性ユーザーが64.2%を占めています。最も割合が高い10代女性の29.6%と、20代女性の25.9%が突出しており、10~20代女性だけで55.5%と過半数を占めています。【グラフ4.】
[画像4: https://prtimes.jp/i/39514/98/resize/d39514-98-84d97c13ea732f9bc8fa-3.jpg ]

また、『デッドバイデイライト・モバイル』をプレイしているユーザーが、他にどのようなゲームをプレイしているのか調べると、若い男性中心のユーザー構成を裏付けるように、『モンスターストライク』やPCゲームが元となっている『Apex Legends Mobile』などをプレイしていることがわかりました。【表1】

一方で『Identity V』をプレイしているユーザーが他にプレイしているゲームは、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! Feat. 初音ミク』や『ディズニーツイステッドワンダーランド』、『Sky 星を紡ぐ子どもたち』のように、女性に人気の高いタイトルであることがわかりました。【表2】
[画像5: https://prtimes.jp/i/39514/98/resize/d39514-98-af6b062b4d4647c2b155-4.jpg ]

また、アプリゲームを運営するうえで重要な要素である、コラボレーション戦略にも大きな違いが見られます。PC版の『Dead by Daylight』では「エルム街の悪夢」や「貞子」のようなホラー作品とのコラボが行われています。一方で『Identity V』では女性人気の高い「名探偵コナン」や「約束のネバーランド」などとのコラボが行われています。これらのコラボ戦略やユーザーニーズに対応した運営企画、明確なターゲティングなどを見ると、現在のユーザー構成になっている理由が納得できます。

『デッドバイデイライト・モバイル』と『Identity V』は、ゲームシステム自体は非常に似ていますが、キャラクターグラフィックやデザイン、世界観などにそれぞれの特長付けがされています。『デッドデイライト・モバイル』はリアルなグラフィックによるホラー要素が、『Identity V』は可愛らしくもホラー的なデザインとその多様性が人気の要因となっており、ユーザー構成が大きく異なっていることがわかりました。改めて、どのようなユーザーがそのゲームをプレイしているのか、ユーザーの需要がどこにあるのかを把握し、明確な差別化の下でゲーム運営をおこなう事が重要であると認識できた結果となりました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/39514/98/resize/d39514-98-8d438f22b78b9e5f0f9e-5.jpg ]


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