地元織物業の技術生かし、巨大文字入り防草シート この秋、福井県坂井市の水田のあちこちにお目見え
PR TIMES / 2024年11月21日 11時45分
「地域の農地守ろう」のメッセージ、東京都品川区との交流水田の看板に
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福井県坂井市の農地では、水田周りののり面に張る防草シートを生かして、地域の農地を守るメッセージや首都圏との交流水田の名前を書き込むなど“文字入り防草シート”がこの秋から増えている。文字入り防草シートは、地元の織物会社の技術を生かした生まれたもので全国的にも珍しいという。すでに市内に3か所あるほか春までの後2か所設置を検討、来年以降も増える可能性もある。色付きの繊維シート上に描かれた大きな文字は、PR看板代わりにもなり、地域の農村集落で組織する坂井市農地水広域協定は、「地域の農地を守る私たちの活動を、地元にアピールするいいPRにつながる」としている。
大きな文字でメッセージ 活動PRにも活用
「未来へ、みんなでつなごう地域の農地」の大文字が、緑地のシートから浮かび上がったのは、坂井市丸岡町小黒の水田脇の土手。坂井市農地水広域協定に参加する「小黒農地水環境を守る会」の役員ら13人で横(長さ)50メートル、縦1・7メートルのシートを張った。この防草シートは、地元丸岡町で織物卸売業を営む「大喜」が製造したもので、繊維製のシートは高密度で遮光性に優れ、透水性もある、という。通常のシートに比べ軽くてのり面などに設置しやすい、また10年間の耐久性もある。何より、シート表面に2色の糸を使い文字が織れるがメリットで、同協定では、組織としての活動の主旨や地元向けに活動をアピールしようと、メッセージ性のある言葉を採用した。市内では続いて春江町境為の水田にも、「石仏境為環境保全会」による文字入り防草シートがお目見え。こちらは横40メートル、縦1.5メートルのシートに「わたしたちは 農地・水と環境を守る活動をしています」の文字が書かれている。
同協定では年度内にあと2か所の文字入り巨大防草シートの設置を検討している。同協定は坂井市全域のほか、隣接の福井市、あわら市の一部を区域に、国の多面的機能支払交付金に取り組む128集落で構成。構成員は約1万1200人と北陸3県で最大規模の組織。長年続けている農地や水を守る活動を地元にアピールする必要もあり、防草シートの巨大文字が、いい看板にもなるとして、ドローンを飛ばして上空から写真撮影するなど幅広い活用も検討している。
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「しながわマイ田んぼ」の文字で、交流アピール
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一方、坂井市が設置した、防草シート「しながわマイ田んぼ」(愛称・シナ田ん)は、市が東京都品川区と協定を結んで取り組む「品川区×坂井市連携事業」の一環。米どころである坂井市は4年前から坂井市産米を学校給食に、と品川区の小中学校に提供する事業を展開、昨年度は37校に坂井産米が給食として使われた。今年度は、市内の「田中農園」が同市丸岡町舟寄で栽培している水
田(約0.6ヘクタール)を「しながわマイ田んぼ」を採用、コシヒカリを栽培した。採用に当たって、品川区の児童から愛称も募集、「シナ田ん」と名付けられた。
もともと水田に看板はあったものの、10月に設置した防草シートは横35メートル、縦1.7メートルと横断幕並みの大きさ。紫地の繊維に白文字がくっきり浮かび上がり、近くを通る北陸新幹線の車窓からも見えるという。市農業振興課の担当者も「水田ののり面に大きな看板が付いた感じ。市民にもこのマイ田んぼでの品川区との交流をもっと知ってもらいたい」と話している。
市ではホームページ上で「マイ田んぼ」の稲作の様子を年間通じて発信したり、品川区内の小学校で出前授業を行うなど“お米を通じた交流”を広げており、今年度はこのマイ田んぼで耕作した坂井市産米を46校の小中学校、義務教育学校に提供される。
参考情報
坂井市には、他にも福井県が誇る観光地や食が多数あります。その一部を下記にてご紹介いたします。
<自然>
越前加賀海岸国定公園に含まれる越前松島などの美しい海岸線、九頭竜川や竹田川、市東部の森林地域、福井県一の米どころを支える広大な田園など、豊かで美しい「海・山・川」の自然に恵まれています。
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東尋坊断崖に日本海の荒波が打ち寄せる景色で知られる国の天然記念物・名勝東尋坊。約1キロメートルにわたり豪快な岩壁が広がっています。このような輝石安山岩の柱状節理が広範囲にあるのは、世界に3ヵ所ともいわれ、地質学的にも大変貴重な場所です。初夏のまばゆいばかりに広がる青い空と日本海、秋の頃の日本海に太陽が沈み行く夕景、雪が舞う頃の荒々しい波と吹きつける寒風。どれも東尋坊と日本海の大自然が見せてくれる、四季折々の素晴らしい風景です。
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越前松島東尋坊と同じ柱状節理の岩が織り成す景観の中、一風変わった岩が点在するほか、散策路を辿ると小島に渡ることができたり洞穴を覗くこともできます。越前松島水族館や宿泊施設が隣接し、家族連れや遠足でにぎわう観光地となっています。
<観光地>
日本屈指の景勝地である東尋坊、三国サンセットビーチを中心とする海岸、北前船交易で栄えた三国湊、現存12天守の丸岡城をはじめとする歴史資源があります。
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三國湊三國湊は、福井県一の大河「九頭竜川」の河口に位置します。千年以上昔の文献にも「三国」という地名の記述があるほど昔から栄え、歴史がある町です。北前船が残していった歴史・文化はもちろんのこと、格子戸が連なる町家、豪商の面影が残る歴史的建造物など、情緒ある町並みが残ります。
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丸岡城丸岡城は別名霞ヶ城とも呼ばれ、平野の独立丘陵を利用してつくられた平山城です。春の満開の桜の中に浮かぶ姿は幻想的で、ひときわ美しいものとなっています。戦国時代の天正4年(1576年)一向一揆の備えとして、織田信長の命を受けて柴田勝家の甥・勝豊が築きました。標高27mの独立丘陵を本丸として天守を築き、その周囲に二の丸と内堀、その外側に三の丸と外堀を巡らせていました。
丸岡城天守は、江戸時代以前に建てられ当時の姿で現在まで残っている現存12天守の1つです。昭和23年の福井地震により石垣もろとも完全に倒壊しましたが、天守の材料や石垣などの主要部材の多くを再利用して昭和30年に修復修理されました。
現存12天守の中で、完全に倒壊した状況から修復された天守は唯一丸岡城天守のみです。現在立ち続けている古式の風格のある姿は、消滅の危機という困難な道のりを経ても立ち上がり復興してきた証であり、その歴史は他にはない波乱の運命を歩んだものです。
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雄島その自然は未だかつて人の手が加えられていない神の島。
伝説のある島全体は自然豊かな散策路としても親しまれています。島の奥には大湊神社がたたずみ、毎年4月20日は地区住民による大湊神社の例祭が行われます。
<食>
福井県における冬の味覚の代表である「越前がに」をはじめとする水産物、そば、らっきょうなどの農産物、山菜、油揚げ、若狭牛など、食を活かした観光が魅力です。
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越前がに毎年皇室へ献上される事でも有名な三国町の「越前がに」は、身は殻の中によく詰まっていて、甘く繊維が締まっており、数に限りがあるため、特に珍重されています。
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甘えび甘えびは、越前がにと並んで人気の高い日本海の珍味。三国漁港にも透き通るような紅色をした、たくさんの新鮮な甘えびが並んでいます。
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丸岡産おろしそば坂井市は県内1・2を誇るそばの産地で、特に丸岡産のそば粉で作ったおろしそばは香り高く、風味が強い飽きない仕上がりとなっています。
<文化・伝統>
ファッションなどのブランドネームや品質表示などの織ネーム、国内第1位のシェアを占めるマジックテープなど伝統的な技術産業が盛んです。
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越前織:ネームタグ丸岡は織物の一大産地で、ワッペンやスポーツ用ネームとして用いられる「織ネーム」は需要が高まっており、また、コンピュータで図柄処理し織物として描画する「越前織」も観光の土産等向けに作っています。主要製品は洋服に施すネームタグで、国内シェア7割を誇ります。
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一筆啓上 日本一短い手紙の館丸岡町ゆかりの徳川家康の忠臣本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てた短い手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」(「お仙」とは後の越前丸岡城主 本多成重(幼名 仙千代))の碑が丸岡城にあります。この碑をヒントに日本で一番短い手紙文を再現し、手紙文化の復権を目指そうということで、平成5年から毎年テーマを定めて「一筆啓上賞」として作品を募集し、平成15年から「新一筆啓上賞」として、日本全国、海外から応募が寄せられています。
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