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構造転換の推進でEV商機獲得を目指す台湾の老舗モーターメーカー<ワイズ機械業界ジャーナル2021年10月第1週号発行>

PR TIMES / 2021年10月7日 18時15分

~台湾機械業界の最新動向と分析~

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の10月第1週号を発行しました。今週号では、自動車業界、繊維機械設備業界、照明製造メーカーの大億交通工業製造、自動化設備業界を紹介します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/59899/100/resize/d59899-100-6e31d0442f1763bf5d53-0.jpg ]

<211007号内容>

[表: https://prtimes.jp/data/corp/59899/table/100_1_308c2fb9ec42d66019a4c1aa7931ec97.jpg ]



●今週号記事の一部を紹介します。


台湾の老舗モーターメーカー 構造転換の推進でEV商機獲得を目指す


一、産業概況
 2020年、台湾電気自動車(EV)産業は、関連産業メーカーが研究開発と技術革新に力を入れたことから、生産額が97億台湾元に達した。21年の生産額は、景気の好調と産業発展の後押しによって100億台湾元を超える見通しだ。EVと従来のガソリン車の最大の違いは動力システムであり、とくに「バッテリー」は最も重要な部品で、EV生産コスト全体の20~50%を占める。また、エンジンの代わりとなったモーターの生産コストは33~43%、コンバーター・モータードライブの生産コストは39~47%を占める。
 台湾の▽情報通信、▽セキュリティシステム、▽先進運転支援システム(ADAS)、▽車載電子用チップなどの産業は、世界レベルの技術優位性を有する。
 また、▽モーター、▽バッテリー、▽パワーモジュールなどのキーコンポーネントのメーカーが、大手自動車メーカーのサプライチェーンに参入している。今後、台湾は情報通信技術(ICT)産業の技術力を生かして、EV産業の国際サプライチェーンに参入し、世界のEVブームがもたらす新たな商機の獲得を目指す。
 近頃、鴻海精密工業が主導するEVのオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)が台湾のEV産業に新たな道を開いた。すでにソフトウエアとハードウエアを含む1,700社以上の台湾・海外メーカーが参加しており、サプライチェーンの発展を後押しするとみられる。
[画像2: https://prtimes.jp/i/59899/100/resize/d59899-100-4e50d668c22d9b07cfec-1.jpg ]


二、メーカー・産業動向
1.東元がMIH連盟に参加 モーター技術をEVに活用
 台湾の老舗電機ブランドであり、世界三大モーターメーカーの一つである東元電機(TECO)もEV産業での発展を急いでいる。2020年、東元電機は独自のEV用動力システムの開発に成功し、すでに台湾大手メーカーの小型EVと電動バス(EVバス)に導入されている。また、台湾EVバス大手の華徳動能科技(RAC EV)とEV用動力システム「TPower」の調達に関する提携意向書を交わし、華徳動能科技は2年間でTPower500組を調達する予定で、21年第3四半期から東元電機の売上高に貢献する見通しだ。
 現在、MIH連盟に参加するサプライヤーのうち、東元電機は唯一の電機ブランドであり、高功率・高圧バッテリーマネジメントユニットの独自開発・製造能力を持つメーカーだ。自社設計のEV用動力システムモジュールを提供できることから、EVメーカーの選択肢が増えることとなった。また、東元電機は鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)とEV車種の需要について意見交換しており、鴻華先進科技のEVサプライチェーン参入を目指している。
 台湾EV市場について、東元電機は自家用EVの市場規模は海外と比べて小さく、成長速度も遅いが、商業用EVは固定路線があり、充電施設の利用率が高いことから、商機が期待できるとみている。このため、同社はEVバス用動力システムソリューションの研究開発に注力しており、今後台湾製EVバス政策の推進とOEM(相手先ブランドによる生産)受注を通じて技術力を磨き、大型EVバス市場へ進出して台湾でのシェアを確保してから、インドや東南アジア市場の開拓を目指す計画だ。

2.大同がEVバス市場への参入を準備
 大同(TATUNG)は、2018年から台湾製EVバス政策に呼応し、工業技術研究院(工研院)と提携して自社のモーター技術を応用したモータードライブの研究開発を行い、技術移転を経てモータードライブ研究チームを設置後、EVバス用動力システムの研究開発・製造能力を確保して台湾初の高功率EVバス動力用システムの開発に成功した。これにより、台湾EVバス用動力システムの輸入依存が解消されただけではなく、同社のモーター製品の付加価値が高まり、世界市場におけるブルーオーシャン開拓につながった。
 大同が工研院と提携して開発したEVバス用動力システムは、高トルクで優れた登坂能力を持ち、12メートル級のEVバスやトラックに適しているため、すでに台湾の自動車メーカーから量産を受注している。
また、大同のモータードライブ研究チームは、自社の高功率EVバス用動力システムを基に設計開発能力を強化して、新製品の開発だけではなく、異なる車種に合わせて動力システムを調整・設計し、▽物流、▽ゴミ収集、▽リサイクル、▽採掘などの分野の専用車両への応用拡大を目指している。
 EVバスメーカーの唐栄車両科技(TAV)は、大同の高功率EVバス用動力システムを100組調達する予定だ。結果が良ければ、両社は大同が開発したEVバス用プラットフォームをインドやタイなど海外市場に販売する。なお、エコ商用車や車両総重量3.5トンの小型EV商用車への導入も計画している。



ワイズ機械業界ジャーナルとは


[画像3: https://prtimes.jp/i/59899/100/resize/d59899-100-d5cd7812b02c7cf7cdeb-2.png ]

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所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
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