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2020年の森林火災は2019年よりも悪化する可能性があるとWWFは警告

PR TIMES / 2020年8月28日 12時15分

・2020年4月の世界の火災警報の数は2019年と比べ13%増加。森林火災の悪化が懸念されるとWWFは警告
・世界で観測される野火の75%は人間に責任があると指摘
・森林火災の防止と森林の保護対策に、より一層の重点を置くことが重要



WWFとボストンコンサルティンググループ(BCG)は、昨日、世界の森林火災に関する新しい報告書を発表。それによると、2020年4月の世界の火災警報の数は2019年4月と比較して13%増加しており、2020年はすでに記録的な森林火災の年となっています。主な要因は、農業用地への転換を主な原因とする森林破壊と気候変動の影響によって、長期間にわたって高温で乾燥した天候が続いていることと指摘しています。

本報告書は、世界で観測される野火(wildfire; 森林、サバンナ、草原などの火災)の75%は人間に責任があると強調しています。現在の傾向が続く場合、何百万トンもの炭素の放出が上乗せされるため、長期にわたって破壊的な影響が生じると警告しています。火災直後に起きる影響に加えて、生物多様性を壊滅的な状態にし、生命維持に必要な生態系を破壊し、人々の生命・財産・暮らし・経済を脅かし、世界中の数百万人に深刻な健康問題が長期的に発生するリスクを伴うことになります。

WWF森林グローバルリーダーのフラン・プライスは、次のように述べています。
「昨年、数十億もの野生生物が失われ、人々が家や暮らしを失ったことから、世界は、森林火災の壊滅的な影響を目撃しました。今、森林火災のシーズンにあって、地方自治体や国家、アジアやアフリカやヨーロッパといった地域レベルで、火災に対する先を見越した行動とそれを確実に実施する責任を中心に据えて対策を展開する必要があります。発生前に火災を防止することが最重要であり、燃焼しているときに抑制することよりもあらゆる点ではるかに好ましいのです。紙に書かれた善意は、実際の効果的な行動で現場をフォローアップしなければ意味がありません。これらの行動は、危機が最も深刻な森林に焦点を合わせる必要があります」

BCGディレクターのジェスパー・ニールセン氏は、次のように述べています。
「気候変動対策にとって、今ほど時間が重要な時はありません。気候変動により状況が大きく悪化し、森林火災が地球温暖化を助長するという、悪循環を断ち切きらねばなりません。その一つの確実な答えは、森林火災の防止と森林の保護対策に、より一層の重点を置くことです。政府と企業は、地球に不可逆的な被害が及ぶ前に、火災問題の重要性と緊急性を踏まえて、地球規模の対策をまとめ上げる必要があります」

2020年の今年は、パリ協定の下で各国が国別目標を強化して、再提出することが期待されている重要な年です。昨今の森林火災による深刻な影響を受け、すべての政府が野心的な国別目標を再提出することなどを本報告書は求めています。

▼詳細は本報告書(英語)をご覧ください。
https://wwf.panda.org/our_work/our_focus/forests_practice/forest_publications_news_and_reports/fires_forests/

▼WWFインターナショナルのプレスリリースはこちら。
https://wwf.panda.org/wwf_news/press_releases/?575591/2020-forest-fires-globally-could-be-worse-than-2019-WWF-warns
[画像: https://prtimes.jp/i/18383/103/resize/d18383-103-687176-0.jpg ]


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