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eSIM管理プラットフォームのグローバル展開規模、年率2倍の伸びに

PR TIMES / 2021年7月13日 10時15分

Thales、G+D、IDEMIAが合計8割のシェアでこのセグメントを引き続きリード。2021年第1四半期に販売されたスマートフォンの5台に1台はeSIM対応に。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、モバイルキャリア各社による、GSMA認証eSIMプラットフォームの展開規模は、M2M/IoT向け(SM-DP)と一般消費者向け(SM-DP+)を合わせて、2021年第1四半期は年率換算でほぼ倍増となったという調査結果を含むETOサービス最新調査を発表致しました。



キャリア各社がコネクテッドな機器向けのeSIM機能をサポートしようとしているため、eSIM管理プラットフォームのグローバル展開規模は拡大を続けています。モバイル機器メーカー各社は、スマートフォン、スマートウォッチ、車載機器へのeSIM採用を増やしており、これに対応するリモートプロビジョニング機能提供のため、MNOやMVNO各社はセキュアなeSIM管理プラットフォームを展開する必要が出てきたということが背景としてあります。

世界全体において、GSMA認証を受けたeSIM管理プラットフォームのサプライヤーは15社あります。中でもThalesは2021年第1四半期末のシェアが4割と業界をリードしています。Thalesは2018年から業界のリーダーのポジションにあり、これにGiesecke+Devrient、IDEMIAと続いています。

市場動向について、カウンターポイント社調査担当バイスプレジデントのNeil Shah氏は、次の通りコメントしています。
「市場がThales、G+D、IDEMIAに寡占されており、その背景にはいくつか理由がある。まず、これらの会社は、長年にわたって、毎年何億枚という従来型のSIMを供給してきており、グローバルなMNOやMVNOと強力な関係が構築できている。加えて、彼らは、GSMAや3GPPの標準化団体に入り込んで、開通作業から管理にいたるeSIMの技術全体の標準化作業に貢献し、eSIMを推進してきた。それによる先行者利益が市場の制覇につながっている。
Thales、G+D、IDEMIAは大手のアーリーアドプターにしっかり食い込んでいるものの、一般消費者向け、ローミング、それにIoT向けの通信を手掛けるTier2やロングテールのモバイルキャリアは、まだ無数にある。こうした、これから開拓する顧客を巡っては、1OTTech、Truphone、Kigen、Works、Ericsson、Netlyncといった新規参入組との競争に直面することになるだろう。こうした新規参入企業は、自前の管理プラットフォームを持っているか、大手のプラットフォームのパートナーとなってリセラーの役割を果たしながら、同時に他のソリューションやサービスを上乗せするか、のいずれかが該当する。エンタイトルメント管理サーバー(顧客がどのサービスを利用可能か管理したりアクセス許可の判断をしたりする)、キャリアのネットワーク運用支援システム(OSS)と顧客管理などビジネス支援システム(BSS)の統合、使いやすいUI、様々なプロビジョニング用ツール等が、上乗せソリューション・サービスの例となる。」

図1: eSIM管理ソリューションのグローバル展開規模・市場シェア (%)
[画像: https://prtimes.jp/i/33140/103/resize/d33140-103-f77675e87c85657675ff-1.png ]

出典: Counterpoint’s Global eSIM Management Deployment Tracker, Q1 2021

今後、eSIMプラットフォームのサプライヤーがさらに成長するためには、より早い市場での展開、サービスの柔軟さ、eSIMプラットフォームのモジュラー・アーキテクチャが鍵になると私たちは見ています。加えて、eSIMプラットフォームをスケールさせ、世界中で提供するために、クラウド上でのサービス提供も重要になります。また、eSIMプラットフォームのサプライヤーは、エンタイトルメント管理、ディスカバリー(開通時にeSIM内のID情報をもとに顧客がどのキャリアとどんな契約をしているかを特定し、スムーズにキャリアからSIM情報を取得する仕組み)などの付加機能を高いコストパフォーマンスで提供することも、今後求められることも重要となります。

本市場の未来に関して、カウンターポイント社リサーチアナリストのAnkit Malhotra氏は次の通りコメントしています。
「今後5年間で、累計60億台を超えるeSIM対応が出荷される見通しの中、eSIM管理プラットフォームの必要性は増している。この先の数か月で、スマートフォンやスマートウォッチなど、一般向けのeSIM対応機器が増えるにつれ、eSIM管理プラットフォームの需要も一気に高まるだろう。」

Malhotra氏はさらに次の通り付け加えています。
「Appleに引っ張られる形で、2021年第1四半期に販売されたスマートフォンのほぼ20%はeSIM対応だった。また、同じく2021年第1四半期に販売されたスマートウォッチの14%近くがeSIM対応だった。IoT市場でのeSIM普及も着実に進んでいる。2021年後半に旅行の制限が解除されると、eSIMを使ったローミングサービスの需要も増し、この市場からのニーズも出てくるだろう。」

本プレスリリースに掲載の包括的な情報を含む Global eSIM Management Deployment Tracker: Q1 2021 は、カウンターポイント社ETO サービスの一部です。


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

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