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アクセンチュア最新調査――世界中の大企業の6割超が大規模な創造的破壊を経験

PR TIMES / 2018年4月6日 15時1分

独自に開発した指標により、これまで困難とされていた破壊の予測が可能に



【ニューヨークおよびバルセロナ発:2018年2月26日】
アクセンチュア(NYSE:ACN)の最新調査によると、世界中で多くの大企業が、業界の垣根を超えた創造的破壊をすでに経験していることが分かりました。こうした創造的破壊は、企業幹部が対処できない領域で偶発的に起こるものではなく、予測可能なパターンを持つことも判明しました。

アクセンチュアは、日本を含む82カ国で年商1億ドル以上の企業3,629社(日本企業は367社)を対象に、「現在直面している創造的破壊の度合い」と「将来的な創造的破壊がもたらす影響力」の2点を分析しました。その結果、63%の企業が「すでに大規模な創造的破壊に直面している」と回答し、44%が「創造的破壊の兆候を強く感じている」と回答しました。

[画像1: https://prtimes.jp/i/19290/110/resize/d19290-110-468938-0.jpg ]

アクセンチュアが開発した指標「ディスラプタビリティ・インデックス」によると、
世界中で多くの大企業が業界の垣根を超えた創造的破壊を経験している

調査の一環で、アクセンチュアは創造的破壊のカギを握る要素を分析した上で、創造的破壊の状況を業界ごとに示す指標「ディスラプタビリティ・インデックス(英語のみ)」を開発しました。「ディスラプタビリティ・インデックス」は、企業の財務実績、業務効率性、イノベーションへの取り組み、市場競争上の防御力のほか、創造的破壊者となる企業のプレゼンスや市場でのシェアを加味して開発されました。

企業幹部は、「ディスラプタビリティ・インデックス」を活用することで、自社の業界が置かれている状況とその理由を知ることができ、リスクやチャンスを見極めた上で、戦略的に適切な対応を行うことができます。アクセンチュアでは、98の業種を20種類に大別した上で、「ディスラプタビリティ・インデックス」を使い、各業界の創造的破壊の段階を4つに分けて評価しました。各段階の概要は次の通りです。

・長期安定期――創造的破壊が起き始めているものの、危機的な状態ではありません。伝統的な企業は引き続き構造的な恩恵を享受し、安定した業績を上げています。自動車販売、アルコール飲料、総合化学品の業界を含む19%の企業が、この段階に分類されます。

・不安定期――創造的破壊の進行は現時点で緩やかですが、高い人件費などの構造的な課題により、伝統的な企業は将来的に破壊の影響を受けやすい状態です。保険、ヘルスケア、コンビニエンスストアの業界を含む19%の企業が、この段階に分類されます。

・混乱期――環境の変化が激しく、従来の強みが弱みに変わりつつある状態です。消費者向けテクノロジー、多角経営の銀行、広告、運輸サービスの業界を含む25%の企業が、この段階に分類されます。

・発展期――新たな創造的破壊者が次々と現れ、破壊が頻発する状態です。多くの場合、競争優位性は短期間しか持続しません。ソフトウエアプロバイダー、プラットフォームプロバイダー、通信、メディア、ハイテク、自動車製造の業界を含む37%の企業がこの段階に分類されます。

アクセンチュアの最高戦略責任者(CSO)であるオマール・アボッシュ(Omar Abbosh)は次のように述べています。「創造的破壊は継続的に起こっており避けることはできませんが、一方で予測することも可能です。企業幹部は自社が創造的破壊のどの段階に位置するのかを見極め、変化のスピードを予測する必要があります。自社の周りでどのような変化が起きているのかを明確に知ることができれば、イノベーションから価値を生み出して変革を推進できる機会を予測・特定しやすくなります。」

[画像2: https://prtimes.jp/i/19290/110/resize/d19290-110-971632-1.jpg ]

「ディスラプタビリティ・インデックス」に基づいて評価した各業界の創造的破壊の状況

企業は、創造的破壊の段階に応じた戦略を実行する必要があります。各戦略の概要は次の通りです。

・長期安定期にいる企業は、既存事業を守るのではなく、改革することが重要です。これは、中核事業でコストの最適化を追求しながら、主要な製品・サービスの提供価値を高めることを意味しています。例えば、価格を下げるだけでなく、品質を向上させることが挙げられます。

・不安定期にいる企業は、今後イノベーションを生み出していけるように、既存事業の生産性を高める必要があります。これによって、競合企業を含めて業界全体が競争力を高めることができます。例えば、固定資産への依存度を減らし、十分に活用されていない資産の収益化を図ることが挙げられます。

・混乱期の企業は、大胆かつ的確に現状を変える以外に生き残る術がありません。伝統的な企業は、中核事業を根本から変えつつ、新規事業の拡大を図る必要があります。しかし、方向転換を急ぎすぎると予算不足に陥りかねない一方で、動きが遅すぎると競争に負ける恐れがあります。

・発展期の企業は、絶え間なくイノベーションを取り込む必要があります。例えば、中核事業に関して再活性化を図り、イノベーションを適用できる状態を作ることで、そこから生まれた製品・サービスで既存顧客のシェア拡大を図ったり、隣接する市場や未開拓市場に積極的に進出したりすることが挙げられます。

アクセンチュア・デジタルのグループ・チーフ・エグゼクティブであるマイク・サトクリフ(Mike Sutcliff)は次のように述べています。「企業が単に創造的破壊の波を乗り越えるだけでなく、そこから成功を収めるためには、中核事業の変革と成長を図ると同時に、新規事業の創出と拡大が必要です。このためには、デジタルの活用が欠かせません。業界のデジタル活用度合いが低ければ、その分、将来的に創造的破壊の影響を受けやすくなることが今回の調査によって分かってきました。企業は、既存製品による提供価値の向上、新たなサービスの開発、コスト削減、参入障壁の強化など、さまざまな領域でデジタル技術を活用することで、創造的破壊の時代を生き抜くことが可能になります。」

アクセンチュアについて
アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する世界最大級の総合コンサルティング企業です。世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた、40を超す業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、お客様のハイパフォーマンス実現と、持続可能な価値創出を支援しています。世界120カ国以上のお客様にサービスを提供するおよそ44万2,000人の社員が、イノベーションの創出と世界中の人々のより豊かな生活の実現に取り組んでいます。
アクセンチュアの詳細はwww.accenture.comを、アクセンチュア株式会社の詳細はwww.accenture.com/jpをご覧ください。

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