【プレスリリース】中央アフリカ共和国 ユニセフ、内戦で傷ついた子どもたちに支援物資を
PR TIMES / 2013年12月10日 13時4分
ユニセフは、現地時間9日までに、数百人に上る死者を出し、数千人から住む場所を奪ったこの数日間の
激しい戦闘によって負傷した人々の治療に必要な医薬品や医療資材の支援物資を、首都バンギの病院
に提供しました。
・本信は、ユニセフ発表の情報に基づき、日本ユニセフ協会が編集したものです
・原文(英語)は、http://www.unicef.org/media/media_71362.htmlでご覧いただけます
【2013年12月9日 バンギ/ダカール発】
ユニセフは、現地時間9日までに、数百人に上る死者を出し、数千人から住む場所を奪ったこの数日間の
激しい戦闘によって負傷した人々の治療に必要な医薬品や医療資材の支援物資を、首都バンギの病院
に提供しました。
ユニセフ中央アフリカ共和国事務所のスリマン・ディアバット代表は、次のように伝えています。
「この病院では、傷つき命を落とす子どもの姿を見ない日はありません。そしてその数は、日に日に
増えています」 「今、この国の子どもたちに“安全な場所”はありません。イスラム教徒であれ
キリスト教徒であれ、その状況に差はありません。住み慣れた家で、家の近所で、そして、戦闘を
逃れて避難した先でも、子どもたちは戦闘の被害に遭っているのです。こんな状況は絶対に許され
ません」
現地時間5日(木)から9日(月)朝までに確認された死者は400人近くにのぼり、うち3人が子どもと、
現地赤十字は報告しています。また、ユニセフの暫定的な集計では、銃弾や鉈で傷つけられ、バンギの
地域病院(The Community Hospital)や小児医療センター(Paediatric Centre)に運ばれた子どもの
数も、約30人にのぼります。
戦闘勃発から2日後の7日(土)、ユニセフは、負傷者のほとんどが運び込まれていた地域病院に、
3,000人分の医薬品や医療資材を届けました。翌8日(日)には、多くの傷ついた子どもたちが
担ぎ込まれている、中央アフリカ共和国で唯一の小児科専門の医療施設である小児医療センターに、
1,000人分の物資を提供。入院治療を受けている子どもたちのために、衣服や扇風機なども提供しました。
「自分たちがこんなことに巻き込まれたのは、生まれて初めてだよ」と語るのは、この病院で治療を
受けている17歳のケリーさん。彼は、5日(木)、通学途中に胸を銃で撃たれました。「家族や友達、
この国のことが心配なんだ」とケリーさんは訴えます。
首都バンギだけでなく国中の治安が不安定な状態が続く中、ユニセフは、他の人道支援団体と協力し、
内戦で傷ついた人々への緊急支援を拡大しています。保健医療や栄養など、子どもたちの命を
繋ぐために必要な、追加の緊急支援物資約3,000世帯分を積んだユニセフの輸送機も、一両日中に
バンギの空港に到着する予定です。
一方、ユニセフは資金不足にも直面しています。中央アフリカ共和国における緊急支援活動を
始めてから1年あまり。11月30日までに国際社会から寄せられた支援は、活動に必要な額の半分にも
達していません。ユニセフは現在、2014年の1年間に必要な資金4,600万米ドル(約 47億5,300万円、
1米ドル=約103円として) の支援を国際社会に求めています。
■本プレスリリースに関するお問い合わせ
Linda Tom, UNICEF Central African Republic
Tel: + 236-7055021; ltom@unicef.org
Laurent Duvillier, UNICEF Central African Republic
Tel: +221 338 69 76 42; Mobile: +221 77 740 35 77; lduvillier@unicef.org
Kent Page, UNICEF New York
Tel: + 1 212-326-7605; Mobile: + 1 917-302-1735; kpage@unicef.org
(公財)日本ユニセフ協会 広報室
Tel: 03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 jcuinfo@unicef.or.jp
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために
活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で
具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、
世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で
支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、
日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、
政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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