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WFPエッセイコンテスト、過去最高の1万5,841通の応募~心を動かす感動の作品多数~

PR TIMES / 2015年10月22日 15時42分

―東京都、神奈川県、京都府、兵庫県の方々が入賞-

国連WFPは、今年も「WFPエッセイコンテスト」を開催し、「忘れられない○○な ごはん」をテーマに作品を募集しました。



7月1日から9月10日の募集期間に寄せられた応募作品の総数は、これまでで最高の計1万5,841通にのぼり、それに伴う寄付協力企業からのご寄付は142万5,690円に達しました。(応募1作品につき、途上国での給食一日分にあたる30円を、3社の企業に寄付いただく仕組み。)これにより国連WFPは4万7,523人の子どもたちに給食を届けることができます。

最優秀賞である「WFP賞」に選ばれたのは、東京都・四谷インターナショナルスクール高等部2年 大類 啓(おおるい けい)さんの「特別なクッキー」です。本作品では大類さんがカンボジアで食べた“特別な味のクッキー”にまつわる経験や思いがつづられています。(以下に全文掲載)

世界の食糧問題を考える日である10月16日の『世界食料デー』には、表彰式を開催し、受賞者7名をお祝いすると共に、皆で飢餓撲滅への思いを新たにしました。
[画像: http://prtimes.jp/i/9064/113/resize/d9064-113-458783-1.jpg ]

◎入賞作品7点、および竹下景子さん、三浦雄一郎さん、さかなクンら各審査員のコメント、更に竹下さんによるWFP賞朗読の動画等は、 http://www.wfpessay.jp/2015/ に掲載しています。また表彰式での受賞者のコメントをまとめたものを以下に掲載します。

受賞者一覧(敬称略)
■WFP賞 「特別なクッキー」 東京都 四谷インターナショナルスクール高等部2年 大類 啓
■小学生部門賞 「してみて分かったこの辛さ」 神奈川県 カリタス小学校6年 冨永 萌夏
■中学生・高校生部門賞 「シャルル・ド・ゴール空港の豪華な昼食」 東京都 巣鴨高等学校1年 小野村 龍
■18歳以上部門賞 「華やかな舞台の裏側」 京都府 堂 みゆき
■審査員特別賞(小学生) 「食事は奇跡」 神奈川県 カリタス小学校6年 田中 菜々美
■審査員特別賞(中高生) 「忘れられない一人でのごはん」 兵庫県 クラーク記念国際高等学校芦屋キャンパス1年 岩崎 広暉
■審査員特別賞(18歳以上) 「優しい温もりとさよならの一さじ」 神奈川県 保田 健太

WFP賞(全文)
東京都 四谷インターナショナルスクール高等部2年 大類 啓
「特別なクッキー」
女の子が私にピーナツの入ったクッキーを差し出した。少し汚れて湿ったポケットから両手でこっそり渡そうとしてきた。私は昨年カンボジアの孤児院を訪れた。そこで一番なついてくれた女の子だった。私は迷った。実はピーナツが苦手だ。それにこのクッキーはいつの物なのかわからない。拾った可能性もある。しかし純粋な目でまっすぐに見つめられると受け取らない訳にはいかなかった。気持ちだけ受け取って自分のポケットにしまっておこうと、手をのばした。女の子は口に入れろとジェスチャーで伝えてきた。もうだめだ、ピーナツが苦手とか言える状況ではない。だいたい言葉も通じないのだ。私は思いきってクッキーを口にいれてみた。それは甘くなくしょっぱい味だった。クッキーではなかったかもしれない。女の子はとても楽しそうに笑って、前の日に私が渡した折り鶴を取り出して見せた。そうか、お礼だったのかと私は初めて気がついた。

カンボジアにはホームレスチルドレンと呼ばれる、家も親もない子供が何万人もいる。孤児院の食事も大変質素で十分ではなかった。それでも毎日食べられるだけで幸せなのだと聞いた。ここの子供達にとって食べ物は貴重だ。どんな物も残さず食べる。お菓子はなおさら大事なものだと思う。この女の子にとって最大級のThank youを私は受け取ったのだ。半分ずつ食べれば良かったかな、と少し後悔した。

普段の週末、私はコンビニでアルバイトをしている。時間が来ると沢山の食品を処分しなければならない。安全な食べ物を提供するために必要なことはよくわかっている。しかし、まだ食べられる沢山の食品を袋に入れる度、私はあの大事なクッキーをくれた女の子の顔を思い出す。私にとって特別な味のクッキーだった。


表彰式での受賞者7名のコメント
■大類 啓さん
今日は素晴らしい賞を頂きありがとうございました。私は食糧問題で自分のできることを考えています。それは3つあって、1つは食べ残しを出さないようにすること。2つ目はアルバイトのコンビニで廃棄が出ないように売り切ること。3つ目は募金です。今回は、3の募金を通じて関わることができて光栄です。ありがとうございました。

■冨永 萌夏さん
このような素晴らしい賞を頂きありがとうございます。私は母に「私は恵まれてきている」と言われ続けてきました。断食を通じて、「本当」という言葉の意味を知りました。当たり前とは「人を無感覚にするもの」なのだと分かりました。

■小野村 龍さん
このような大きな賞を頂き光栄です。僕の夢は国境なき医師団に入団することです。将来は夢を実現していきたいです。

■堂 みゆきさん
テレビで世界陸上を行っているのを見て、自分が公式審判員をしていた20数年前に東京で開催された世界陸上のことを思い出しました。今回エッセイを書いたのを通じて、慌ただしい中で見過ごしてきたことを改めて思い出し、人のために何かをするという良いきっかけになりました。

■田中 菜々美さん
このような賞を頂きありがとうございます。天国のおじいちゃんはいつも見守ってくれていて喜んでいると思います。

■岩崎 広暉さん
食事するごとに有難さ、嬉しさを感じるべきだなぁと思うんですが、今は僕はなかなかそれが難しい状態ですが、世界の飢餓のことを考えると、食べて行けるだけでもとても有難いことなんだなぁと思います。

■保田 健太さん
今回はこのような素晴らしい賞を頂きありがとうございます。来年度はWFP賞を必ず受賞します。


<エッセイコンテスト2015 開催概要>
[主催] 特定非営利活動法人 国連WFP協会
[テーマ] 「忘れられない○○な ごはん」
[募集期間] 2015年7月1日~9月10日
[部門] 1.小学生部門(4、5、6年生) 2.中学・高校生部門 3.18歳以上部門
[審査員]
・審査委員長 湯川れい子(音楽評論家・作詞家)
・審査員 本田亮(クリエイティブディレクター・環境マンガ家)、三國清三(オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフ)、御立尚資(株式会社ボストンコンサルティンググループ日本代表)、鈴木邦夫(国連WFP協会事務局長)
・特別審査員 竹下景子(国連WFP協会親善大使/俳優)、三浦雄一郎(国連WFP協会親善大使/プロスキーヤー)、さかなクン(東京海洋大学名誉博士)
[発表および表彰式] 2015年10月16日(「世界食糧デー」)
[応募総数] 15,841通(小学生通、中学・高校生10,824通、18歳以上1,309通)
[寄付額] 総額1,425,690円(応募総数15,841通×30円×3社※1社あたり475,230円)
[専用ウェブサイト] www.wfpessay.jp/2015

国連WFPは、国連機関であるWFP 国連世界食糧計画と、それを支援する認定NPO法人である国連WFP協会という2つの団体の総称です。WFP 国連世界食糧計画は、飢餓と貧困の撲滅を使命に活動する国連唯一の食糧支援機関です。災害や紛争時の緊急支援、栄養状態の改善、学校給食の提供などを活動の柱に、毎年平均80 カ国で、女性や子どもなど9,000 万人に食糧支援を行っています。国連WFP協会は、募金活動、企業・団体との連携を進め、日本における支援の輪を広げています。

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