スーダン:ダルフールからの避難者の主な死因は銃撃によるもの――MSF調査

PR TIMES / 2013年8月13日 14時22分



2013年に入り、推定5万人*の人びとがスーダンのダルフール地方中部での民族間抗争を避け、隣国チャドの町、ティシ周辺に避難している。国境なき医師団(MSF)は、避難民の死亡率に関する調査を行い、死亡者の大半は銃撃を中心とした暴力の犠牲者だったと明らかにした。生き延びた人びとは、銃の乱射や、村々への焼き打ち・略奪があったと報告している。
*国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

8月に入り、ティシ駐在のMSFチームは、ダルフール地方で負傷した30人を治療。うち13人は銃創患者で、緊急手術のために近隣のワダイ州アベシェに移送された。今回の負傷者数は、MSFが過去2ヵ月に診療した中で最も多い。

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<死因の9割は銃撃>

調査によると、死亡者が報告されたのは主にダルフール地方、死因の3分の2は暴力によるもので、そのうち9割は銃撃によるものだった。

ティシでMSFが聞き取りをした難民の大半は、ダルフール地方アブガラディル村の出身。この村では少なくとも71人が死亡した大規模な襲撃事件が4月に起きている。

ティシに4月にやってきたサダムさん(仮名、33歳)は、「アブガラディルに複数の車がやってくるのが見えたのです。私は流れ弾があたり、右腕をやられ、他にも大勢の住民が殺されました。兄弟に荷車に乗せられ、1時間半かけて運ばれた先がティシの病院でした」と話している。

MSFは3月上旬、ゴズ・ベイダ郡で黄熱病の集団予防接種を展開中に、初めて集団避難の情報を入手。数週間後には、ティシ周辺の難民とチャド人帰還者に緊急医療、仮設住居用の建材、清潔な水、衛生用品の提供を開始した。

<聞き取り調査>

MSFの疫学研究部門であるエピセンターは5月半ば、人命が失われる理由がダルフール地方の暴力なのか、チャド入国後の援助不足なのかを判断するため、チャドのハラザとティシで2658世帯1万5000人余りを対象に調査を行った。調査は、ダルフール出身のスーダン人難民と、母国に戻ったチャド人帰還者の双方に対して均等に行われた。

この調査では、遺族によって明らかになった194件の死亡例のうち119件(61%)が暴力によるものとわかった。さらにこの119件中111件(93%)の死因は、2月上旬と4月上旬の2度の大規模集団避難を引き起こした特定の暴力事件に起因する銃創だった。

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