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INAXライブミュージアム企画展   壮観!ナゴヤ・モザイク壁画時代

PR TIMES / 2021年10月14日 16時45分

Spectacular! Nagoya’s Golden Era of Mosaic Murals

【会期】 2021年11月6日(土)~2022年3月22日(火)
【会場】 INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」 企画展示室



株式会社LIXILが運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」(所在地:愛知県常滑市)では、2021年11月6日(土)から2022年3月22日(火)まで、企画展「壮観!ナゴヤ・モザイク壁画時代」を開催します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/15099/116/resize/d15099-116-49f8137d14a90961e3cf-3.jpg ]

 ひとつの壁を覆いつくすほどの大画面。近づけば、タイルやガラス、石の小さなパーツが無数に並ぶモザイク壁画です。点描画のように彩られた建築装飾は、たとえそれが大胆な構図であっても、時間とともに不思議と日常の風景に溶け込んでいます。
 
 高度経済成長期、名古屋とその周辺ではさまざまなモザイク壁画による装飾文化が華ひらきました。その背景には、無機質な鉄筋コンクリート造の新しい建物を装飾する需要が全国的に増えたことに加え、この地域には、常滑や瀬戸、多治見など日本有数のやきものの産地や、岐阜には大理石を扱う矢橋大理石商店(現・矢橋大理石)があったことも関係しています。建築家・村野藤吾が手がけた旧丸栄百貨店本館外壁、画家・矢橋六郎による愛知県庁西庁舎ロビー、画家・北川民次による建築と一体となった瀬戸市立図書館の壁画――これらはそうした時代の中でつくられてきました。半世紀もの時を経て建替えなどにより失われたものも少なくありませんが、その輝きは今もなお色褪せることはありません。
 
 本展では、1950年代後半から70年代にかけて、ナゴヤのモザイク壁画黄金期につくられた珠玉の17事例を撮り下ろした写真のほか、中部日本ビルディング(旧中日ビル)の天井画(部分)、そして当館が収蔵しこの度初披露となる旧ホテルナゴヤキャッスルや、旧カゴメビルのロビーの壁画(いずれも部分)などを、実資料とともに紹介します。どれも素材の表情、巧みな色使い、密度の高い手仕事に目を見張ることでしょう。
 
 この街の魅力のひとつである、豊かなモザイク壁画の世界を、土とやきものの歴史や文化を伝えるINAXライブミュージアムでぜひご堪能ください。

■開催概要
企画展
壮観!ナゴヤ・モザイク壁画時代
Spectacular! Nagoya’s Golden Era of Mosaic Murals
【会期】2021年11月6日(土)~2022年3月22日(火)
【会場】INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
〒479-8586 愛知県常滑市奥栄町1-130 TEL:0569‐34‐8282 FAX:0569‐34‐8283
【休館日】水曜日(祝日の場合は開館)、2021年12月27日(月)–2022年1月5日(水)
【観覧料】共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
【主催】INAXライブミュージアム 【企 画】INAXライブミュージアム企画委員会
【展示協力】カゴメアクシス株式会社、中部日本ビルディング株式会社、式会社ナゴヤキャッスル、株式会社 丸栄、
【展示デザイン】+建築設計 田代朋彦 【会場グラフィック】kobito inc.

*感染症拡大防止のため会期、関連イベントの内容等を変更する場合があります。当館ホームページから最新情報をご確認ください。

<展覧会の見どころ>
■見どころ1. 矢橋六郎、北川民次らによるモザイク壁画に出会う
大垣市出身の矢橋六郎(1905-1988)は洋画家の活動と並行して家業の矢橋大理石商店(現・矢橋大理石)にも力を注ぎながら、1952年の帝国ホテルを皮切りにモザイク装飾を全国で展開。名古屋地域にも多くの作品を残し、愛知県庁西庁舎(写真1)や日本特殊陶業市民会館(名古屋市民会館)ビレッジホール(写真2、3)などで、大理石をふんだんに使った大モザイク壁画を現在もみることができます。
メキシコに渡り、 壁画運動の影響を受けた北川民次(1894-1989)は帰国後、妻の故郷、愛知県瀬戸市で洋画家、壁画家として活動します。瀬戸市立図書館(写真4)では、エネルギーに満ち溢れた壁画を内外の3か所に設置し、作品は今も市民に親しまれています。今回17事例のうち、10例を撮り下し写真でご覧いただきます。離れて見る全体像の迫力もさることながら、細部の魅力も壁画の鑑賞ポイントです。克明な写真から素材のディテールをご堪能ください。
[画像2: https://prtimes.jp/i/15099/116/resize/d15099-116-0356929588cf0ee2ebbf-1.jpg ]

*上記既出の事例の他、矢橋六郎(大名古屋ビルヂング/現存)、同(中部日本ビルディング(旧中日ビル))、同(名古屋市営地下鉄 矢場町駅、名古屋駅/いずれも現存)、北川民次(CBC会館/現存(現在リニューアル工事中))、同(瀬戸蔵/現存)、同(旧カゴメビル)、古川秀昭(日本キリスト教団 名古屋中央教会/現存)、安藤幹衛(東邦高等学校 旧赤萩校舎)、脇田和(旧ホテルナゴヤキャッスル)、同(名鉄グランドホテル/現存)、伊藤廉(愛知県立芸術大学管理棟/現存)、建築家では、村野藤吾(旧丸栄百貨店)、中村順平(山口銀行旧名古屋支店)によるモザイク壁画を写真や実資料で紹介します。

■見どころ2. モザイク壁画の”実物展示“/当館初披露の資料も
まずは、2019年に閉館した中部日本ビルディング(旧中日ビル)の天井画(写真5)。矢橋六郎が手がけたもので、色ガラス、大理石、磁器質タイルあわせて200万個の小片が用いられています。24年春開業予定の新ビルに一部移設されることが決定しました。人々の記憶に残る天井画から畳大サイズのモザイクパネル1点を展示します(所蔵:中部日本ビルディング)。天井を仰ぎ見ていた作品を間近でご覧いただける機会です。
次に、当館収蔵資料から初披露のモザイク壁画2種を実物展示します。
北川民次原画、旧カゴメビルの《TOMATO》(写真6)と脇田和原画、旧ホテルナゴヤキャッスルの《昼と夜の対話》(写真7)です(どちらも一部)。前者は、原画の色調にあわせ、色が豊富で色彩が明るい伊奈製陶(現・LIXIL)による厚さ2.5ミリのホームタイルを60色、23万個使用した作品です。後者はホテルのロビーを飾った作品で、ガラスと磁器質タイルのモザイクが柔らかな色彩を生み出す逸品です。

[画像3: https://prtimes.jp/i/15099/116/resize/d15099-116-1897f1621dc27470efa4-2.jpg ]


■見どころ3. 名古屋・栄の街を飾った旧丸栄百貨店モザイク壁画の一部移設展示
名古屋のモザイク壁画といえば、旧丸栄百貨店本館の西側壁面全面を彩っていたタイルモザイクが記憶に新しいと思います。手がけたのはこのビルを設計した近代日本を代表する建築家・村野藤吾。抽象的な図案が特徴です。2018年の解体時に当館が一部を譲り受け、現在はテラコッタパーク内に復元、常設展示(写真8)しています。展覧会場では、解体前の写真のほか、実際に使われていた泰山製陶所や大佛、伊奈製陶製のタイルを展示します。復元の様子もスライドショーでご覧いただけます。
[画像4: https://prtimes.jp/i/15099/116/resize/d15099-116-87ed4b06e81fec175e03-4.jpg ]


■関連イベント
トーク「ナゴヤのモザイク壁画めぐり 見つけて見つめて魅力再発見」
講師:森上千穂(モザイク愛好家)
開催日時:2022年1月29日(土)17:00-18:15
参加費:1200円(税込)*入館チケットおよび展覧会関連冊子付き
定員:20名*応募多数の場合は抽選
申込受付開始日:2021年11月15日(月)
※詳細、お申込み方法、およびその他のイベントについては当館ホームページをご覧ください。
https://livingculture.lixil.com/ilm/

≪トークの内容≫
森上さんは、名古屋市内を中心にモザイク壁画を巡るツアーの企画やガイドとして活動されている「モザイク愛好家」です。今回は、大垣市出身の洋画家・矢橋六郎による愛知県庁西庁舎の大壁画(現存)をはじめとする傑作を写真で巡りながら、専門家も目を見張るほどの知識とモザイク愛で、モザイク壁画の魅力と見どころをお話ししていただきます。

■関連冊子のご案内
『壮観!ナゴヤ・モザイク壁画時代』
11月6日発刊予定 定価550円(税込)p34 全カラー頁
1950年代後半から70年代にかけて、ナゴヤのモザイク壁画黄金期につくられた逸品を原画作家別に、ディテールにまで迫った一冊。矢橋六郎、北川民次、脇田和の作品については、モザイク作家である喜井豊治氏の解説付きです。施設の取り壊し等で現存しないモザイク壁画も、この冊子がかつての記憶を呼び覚ましてくれるでしょう。

執筆者:喜井豊治(モザイク作家、アトリエING主宰)/ 高橋綾子(美術評論家・名古屋造形大学教授)

*INAXライブミュージアム内ショップのみでのお取り扱いになります。ぜひ展覧会ご見学の際にお買い求めください。

■INAXライブミュージアム概要
『INAXライブミュージアム』
所在地:愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL:0569-34-8282
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
共通入館料:一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円
ホームページ:https://livingculture.lixil.com/ilm/
LIXIL文化活動Facebook:https://www.facebook.com/LIXIL.culture

やきもの製品のテクノロジー拠点、愛知県常滑市にLIXILが開設する文化施設。「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の6館から成る“体験・体感型ミュージアム”。土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。土と陶の魅力に触れる体験教室や企画、ワークショップも開催。

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